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御話遊戯(おはなしゆうぎ)しりーず

キュー○ー三分間クッキング

作者: 椎家 友妻

 「キュー○ー!三分間クッキングゥッ!」

 チャラチャチャチャチャチャ♪

チャラチャチャチャチャチャ♪

チャラチャチャチャチャチャチャチャチャ♪チャン♪チャン♪チャチャン♪

チャラチャ♪チャ♪チャ♪チャラチャ♪チャ♪チャ♪

チャラチャ♪チャ♪チャ♪チャ♪チャチャチャチャチャ♪

チャラチャ♪チャ♪チャ♪チャラチャ♪チャ♪チャ♪

チャラチャ♪チャ♪チャ♪チャ♪チャ♪

トゥルルルルットゥトゥッ♪

トゥルルットゥッルトゥッ♪トゥルルットゥッルトゥッ♪

トゥルルットゥットゥットゥッ♪トゥトゥトゥトゥトゥ♪

トゥルルットゥットゥ♪トゥルルットゥットゥットゥ♪

トゥッ♪トゥッ♪

トゥッ♪トゥッ♪トゥッ♪

チャン♪

 「皆さんこんにちは!

キュー○ー三分間クッキングのお時間がやってまいりました!

アシスタントの石潰(ごくつぶ)()(しょう)太郎(たろう)です!

どうぞよろしくお願いします!

それでは今日のお料理を教えていただく先生をさっそくご紹介しましょう!

男の料理研究の第一人者、(あら)(くれ)()(てつ)三郎(さぶろう)先生です!」

荒暮田「ウム、ワシが荒暮田じゃい」

石潰市「さあ、お料理の先生というよりも、時代劇に出てきそうな用心棒(ようじんぼう)の先生といった貫録(かんろく)の荒暮田先生ですが、先生のお考えになる理想の男の料理とは、一体どんなものなんでしょう?」

荒暮田「食う為に生きるのではなく、生きる為に食え!」

石潰市「何かいきなり男らしいコメント!そこに男の料理の神髄(しんずい)もあるのですね!」

荒暮田「いかにも!」

石潰市「そんな荒暮田先生は、今日はどんなお料理を紹介していただけるんですか?」

荒暮田「スペイン風すき焼きです」

石潰市「意外にもちょっとコジャレたアレンジレシピ的なお料理がきましたね!

これのどのあたりが男の料理なんですか?」

荒暮田「男ならつべこべ言わずに調理に取りかからんかい!」

石潰市「な、なるほど、男の料理に細かい説明は不要と言う事ですね!

それではさっそく調理を始めていただきましょう。

まずは材料をご紹介いただけますでしょうか?」

荒暮田「牛肉!白菜!すき焼きのたれ!」

石潰市「男らしい!極めてシンプルな材料だけで料理を仕上げるという事ですね!

ですが先生、これのどのあたりがスペイン風なのでしょう?」

荒暮田「このすき焼きに使う牛肉はのう、スペインの闘牛の牛肉なんじゃい!」

石潰市「何とぉっ⁉それでスペイン風という訳なんですね!

で、その牛肉はどこにあるんですか?」

荒暮田「ここに()るわい!本場スペインで数々の闘牛士を(ほうむ)り去って来た、最強の闘牛と名高い、

ラウール・ゴンザレスじゃい!」

ラウール「ブモーッ!ブルルルルッ!」

石潰市「生きたままのヤツ出て来た!しかも先生、この牛物凄く戦闘態勢ですよ⁉

今にもこっちに突進してきそうな雰囲気(ふんいき)ですよ⁉」

荒暮田「これをワシが今から闘って仕留めるんじゃい!よう見とけよぉっ!」

ラウール「ブモォオオオッ!」

荒暮田「かかってこんかいオラァッ!」

ドドドドドォッ!グヮシャァン!バキィッ!ドカァッ!ドンガラガッシャン!

石潰市「・・・・・・ええと、ただいま、荒暮田先生と、牛のラウールくんが、

血で血を洗うような激しい戦闘を繰り広げています」

荒暮田「グォオオオゥラァアアアッ!」

ラウール「ブンモォオオオオッ!」

石潰市「えぇ~・・・・・・この闘いは、おそらく三分間では終わりそうにありませんね。

では、こちらに完成したスペイン風すき焼きがありま~す。

詳しい作り方と材料は、ホームページをごらんください。

それではなさん、また明日、お会いしましょう!」

ゴヮシャアアアン!グサァアアッ!ズドドドォオッ!ギュワァアアン!

荒暮田「往生(おうじょう)せぇやぁあああああっ!」

ラウール「ブモッシャラァアアアアッ!」


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