第1話 プロローグの存在、忘れてました。
初めて連載小説を書かせて頂きます。
至らない点ばかりかとは思いますが、暖かい目で見守って頂けると嬉しいです。
誤字・脱字などがありましたらご指摘して頂けると幸いです。
俺たちは、今をときめく男子高校生である。
「がははっ!! だりぃ! おま、りなまじだりぃよ! ほんとだるすぎっ! ねー! さやちょん、まきまき〜! りながまじだるすぎるんだけど! 」
ここはジャングルじゃない。都内でもかなり良いとこのボンボンやお嬢さん方が通う私立高校だ。
「え〜? 」
「あははっ」
男子校というわけでもない。むしろ男子は全校生徒の一割ほどしかいない。
「りな……まじだりぃっ! 」
「「あははははっ!! 」」
「「「……は?」」」
もう一度言うが、俺たちは、今をときめく男子高校生である。
そうであるはずなのだが……どういうわけか、青春という青春を、俺たちは謳歌しきれていない。
「俺たち青春してなさすぎじゃねー? 」
俺こと原田砂月はこの現状を打破するべく、悪友2人にそう切り出した。
「は? この動物園でどれと青春しろっていうの? 」
辛辣に切り返してくるのは中学からの付き合いである通称ユタ。
「猿かメスゴリラじゃない? 」
そしてこっちが小学校からの付き合いである通称スケ。
「俺ら人外としか恋できないの?! 」
ユタが本気で嘆くので、俺もそんな気がしてきた。
「まあまあ……恋愛だけが青春じゃないよ。」
と微笑むスケ。それは遠回しに恋愛は諦めろということなのだろうか。
「……あー、人間と恋がしたい。」
自分の言葉で更に悲しくなる。
「どんな辺境の星の下に生まれたらそんな悲しいセリフを言う日がくるんだろうね……」
その一言で、俺たちの青春への道は閉ざされた気がした。
まあこんな具合に、俺たちの日常は、願望と落胆で塗り固まっている。
「てゆうかさ、なんであれで会話が成り立つの?だるいしか言ってないよね? 」
「きっとアレなアレが備わってんだよ。なんだっけー……えーと……テー……まあ、うん、アレよアレ……ね? 」
いやわからねぇよ。ユタが考えるのを放棄したことだけ伝わった。
「どうゆうことだし……なあ、スケ? 」
と隣で机に突っ伏していたスケがいつの間にかマイピローで熟睡し始めたので少し恥ずかしくなった俺。
「って寝てんのかよー! 俺ちょー恥ずいじゃんかあ! なあ、ユt」
とユタの方を向くとユタが狸寝入りを決め込んでいたのでどうしようもなくハラワタが煮えくり返った。
これを小説と呼べるかは定かではありませんが、書いていてとても楽しかったです。