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仁くんとは普通に仲がいいと思う。よく一緒に格ゲーするし、師匠だし、幼馴染だし。まぁ大層な頻度でドSで自己中な俺様で無茶な難題を吹っかけてくるけどなんだかんだ言って仲は良いはず…うん、はず…
いゃーでも、この前新しく買った椅子占領されたし、甘いもの嫌いなくせに私が楽しみにしてたプリンと季節限定のチョコ食べられたし、テレビ見てたら突然柔道の寝技掛けられたし、飲み会があった日なんか大して酔ってない癖にに酔った振りしてベットまで運ばせた上に抱き枕代わりにされるし、逃げようと思って色々しても起きてんじゃないかと思う位的確な行動で逃げられなかったし…色々言っても聞いてくれないんだよなぁ…
何か泥沼化しそうだから止めとこう。
もう8:25か、掃除も洗濯も一通り終わったし行こっかな
私の高校は私立北碧学園で中高一貫校だ。生徒数中高合わせて1000人位のそこそこの大きさの学校で、まぁ不良が多い。何せどんな生徒でも入れてしまうという懐の大きい学校である。まぁ、家から1番近いという理由で選んだから文句も無いし案外普通に皆授業受けるから十分だと思う、女子少ないけど
「ちーーよーーー!!!!」
「あ、おはよう。あや」
「おはようっ!」
このピンクブラウンのミディアムの小動物系女子は瀬尾絢香、顔に似合わず腹黒な一面を持つ私の数少ない女友達の1人だ
「千夜、何か疲れてない?また仁さん?」
「よく分かるね、もう酷い目にあったー。何か寝てたら突然格ゲーするって起こされて無視しようとしたら本気で殴られかけた。」
「相変わらず容赦無いね」
「で仕方なくゲームし始めたんだけど5:00まで付き合わされたの!こちとらお弁当と朝ごはん作るために6:00にはおきなきゃダメなのに。で起こしにいっても全然起きないし!大変だった」
「酷い目って、いつもの事じゃん。何かそんな話3日に1回は聞いてるよ?変わり映えの無い事で」
そんな日常が8年続いてるけどね