ゼクタータワー
やばい、、これは、、逃げられない!!
俺は直感でそう思った。
なぜ隕石が?なぜこの距離まで気づかなかった?など疑問はいろいろあるがそんなこと考えている余裕はない。
俺は脳をフル回転させ必要最低限のダメージで生き残れる道を必死で探した。
やばい、、もう時間が、、。
隕石はもうすぐそこまで迫っている。
どのくらいでかいのかもうわからない。
青空はすでに覆われている。
もう、、間に合わなーーーー
ドゴーーーーーーーーーーーーン
国中にすさまじい衝撃と地響きが行き渡った。
、、、、ん??
俺、、生きてんのか?
俺はゆっくりと目を開けた。
気がつくと瓦礫の僅かな隙間にいるのがわかった。
瓦礫の間から太陽の陽が差し込む。
っ!!
右半身に激痛が走った。
まじかよ、、これ右腕完全に折れてるな。
よくみると体のあちらこちらから血が流れ出ている。
これでよく生きていたな。
だがなんとか動けそうだ。
俺は痛みにたえながら立ち上がり瓦礫をのけながら外に出て周りを見渡した。
しかし俺はその風景に唖然としてしまった。
辺り一面瓦礫の山。
さっきまであった高層ビル、街並みがすべて跡形もなくなっている。
あんだけいた人々も、いや人影すら見当たらない。
そして1番の衝撃はーーーーーーーーーーー
「なんだよ、、、あれは、、。」
おもわず口に出してしまったがそこには、、、
頂上の見えないとてつもなく巨大な塔が瓦礫の中にそびえ立っていた。
巨大すぎて距離感すらわからないほどに。
いろいろなことが起こりすぎて頭がおいつかない。
だがその塔の入り口は巨大なためよく見えた。
そしてその上にはこう書かれていた。
『ゼクター・タワー』と。