突然の出来事
「これでもまだ俺一人では力不足か?」
俺は得意げに言った。
「いや、、わかった。一人で充分だ。」
ルガメは冷や汗をかきながら答えた。
ふぅ、やっと静かになってくれた。
「んで?仕事というのは?」
ルガメは鞄の中から一枚の写真を取り出して俺に見せてきた。
「この男、、、見たことあるか?
こいつはこの街では有名な処刑人でな、悪事を働かした奴が次々とこいつに始末されている。
ウチの戦力では話にならなくてな仲間も十人近くやられている。
依頼というのは他でもない、こいつを捕まえてもらいたい。」
んー、、、処刑人か、、。
手強そうだな。
「こいつそんなに強いの?」
ルガメは黙って頷く。
「強いのには変わりないんだがなんといってもこいつは情報戦が得意でな、こっちの動きはいつも見透かされており、逆にこっちは名前、年齢、アジトと写真以外の情報を何一つ掴んでない。
できれば始末してもらいたいが無茶は言わん。
せめてなにかしらの情報を掴んできてくれ。」
なるほど、大体要件はわかった。
「オッケ!じゃあ3日後にまたここに来るわ!」
俺は写真をうけとって倉庫から出ようとした。
「ちょっとまて!」
ルガメに呼び止められる。
「ちなみにだが、貴様は組織ないではどの辺のポジションなんだ?
さっきのを見た感じそうとう強い方だと思ったんだが、、。」
俺はちょっと考えて答えた。
「んーーー、組織の奴らはふざけた奴ばっかりでね、実力でいったらまだ俺が一番下かな。
なんせまだ新入りなんで。」
「なっ!?新入り!?」
ルガメは驚いている。
「じゃっ!」
俺はそう言い残し倉庫から出た。
その瞬間、地響きがしだした。
ゴゴゴゴゴゴゴーーーーー
なんの音だ!?
その音は次第に大きくなっていった。
上を見上げるとそこにはーーーー
「い、隕石⁉︎⁉︎」
まだ距離はあるが、それでもとんでもない大きさの隕石が落ちてきた。