銃弾誘導
四方八方から放たれた銃弾はルーラーを目掛けて飛んでいった。
発砲音と銃弾が金属に当たる高い音が入り混じる。
しばらくしてその音は止まった。
煙がすごくて状況がよくわからない。
ルガメは怒りの笑みを浮かべていた。
「はぁ、はぁ、これでどうだ!!
ウチを舐めるとこうなるんだ!、、、、!?」
ルガメの表情が驚きに変わった。
「な、、、なぜ、、‼︎?」
煙が晴れるとそこには無傷のルーラーが立っていた。
「あいにくと一対多数は得意でね。
避けるだけなら造作もないことよ。
ところで、、この俺に銃口を向けたんだ。
もちろん覚悟はできてるよな?」
俺は笑いながら答えた。
スーツを着た男達は全員驚いていた。
ルガメはその場で立ち上がり懐から銃を取り出した。
「おいおい、今のを見て無駄だってわかったろ?」
俺は二歩ほど右にずれた。
「ふざけるな!!」
ルガメは叫びながら引き金を引いた。
俺は紙一重で避ける。
こんなもの銃口と指の動きを見てれば避けるのは簡単だ。
まあ、相手が複数となると話は変わるがな。
ルガメの放った銃弾は遠くの柱に反射しスーツの男の1人の太ももに直撃した。
「ぐあぁぁぁぁ!!」
ルガメは平静を保てなくなっていた。
「な、なぜだ!!」
やれやれ、まだわかってくれないかね。
「ちょっと弾道を計算して相手の狙いを読み取ればこのように銃弾を誘導することができる。
これで銃は無意味だとわかってもらえたかな?」
ルーラーは得意げに笑った。