ルガメの怒り
よくよく考えてみるとさっきの奴は声を低くしていたが女だった。
だが、ここには見てみる限り男しかいない。
ルガメもここの場所は知らせていないような口ぶりだったし、、、ここは話を合わせておこう。
「いや、なに。 俺ともなると国さえわかれば十分だ。」
俺はいかにもといった感じで言った。
「ほぉ、流石ですねぇ。」
ルガメも特に疑問には思わなかったようだ。
ふぅ、危ねえ。
そんなことよりさっそく本題に入らせてもらうとするかな。
「ところで依頼というのは?」
俺は話を持ちかけた。
すると意外な言葉がルガメから返ってきた。
「まぁまぁ、落ち着いてくださいよ。こっちにはもう一つ確認したいことがあってね、、、、」
なんだ???
「まさかとは思いますが、、、
あなた1人だけということはないでしょうね?」
??
「いや、今回来たのは俺1人だけだが?」
それを聞いてルガメは黙り込む。
「そうですか、、、ずいぶんと舐めた態度をとってくれますねぇ。」
その言葉と同時にルガメはスッと右手を上げた。
カチャっ!!カチャっ!
「おいおい、いきなりそれはねーだろ。」
おれは両手を上にあげて少し後ろに下がった。
倉庫の中にいる人達が全員こちらに銃をむけてけた。
「あのですね、こちらがどれだけのお金を積んだと思ってるんです?
小さい国なら買えるほどのお金をですよ?
それで来たのはあなた1人だけ?
笑わせないでもらいたい。
あなた1人ごときでこなせる仕事ではないんですよ!」
おいおい、うちのリーダーはいくら貰ったんだよ。
むこうのリーダーさんもブチ切れてるじゃないかよ。
ちっ、リーダーに一杯食わされちゃったぜ。
「いや、違うんだ、これは、、、、」
そう言いかけた時、ルガメの怒鳴り声が鳴り響いた。
「言い訳など聞きたくないですねぇ!」
ルガメの右手が振り下ろされる。
それと同時に倉庫内に無数の銃声が鳴り響いた。