人物特定
探偵組織『ラメル』、それは探偵という一般の人々にはあまり関係ない職業でありながらも知らない人はほとんどいないという超有名な探偵組織である。
しかし、その本拠地、規模、構成員など全てが謎につつまれていて依頼をすることすら難しいという。
その神秘的さから都市伝説だと認識している人は数多くいるだろう。
「なぁ、依頼の時に名前くらい書いててくれよ。
おかげで探すの大変だったぜ?
どこのシステムに侵入しても出てこなかったんだから。」
男は笑いながら答える。
「ハッハッハッ、すまんすまん。
君たちならこれくらい簡単だと思ったんだねぇ?」
ちっ、ふざけやがって、、。
「まぁ改めて歓迎しよう。よく依頼を引き受けてくれた。私の名はルガメ・セイメン、とある組織のリーダーをやっている。」
はぁ、こりゃとんでもないお客さんだな。
数々の国、大企業のコンピュータに侵入してもまったくヒットしなくてうちに依頼をできるとなると相当ヤバい奴だろうな。
街での住人の反応にも頷ける。
となると、、暗殺組織、犯罪組織ってところか。
「一つ質問したいのだがどうやってここを突き止めた?」
ルガメがニヤニヤしながら質問してきた。
「なんせ手がかりが、顔写真だけだったもんでな正直お手上げかと思ったよ。
が、その写真をよく見ると後ろの方に木が写っている。
この木は『バーウクーヘン』といって特殊な気候下でしか成長せず、世界中でこの国にしかない。
まあ、ここを訪れた時に撮った写真かとも思ったがあんたの胸ポケットのスカーフ。
その柄はスプレッソ柄と言ってな、とても複雑な柄でこの国以外の技術では作り出せない。
最後にこの写真自体だ。この質感、そしてかすかに写真についていた匂い。
これらから考えてこの国にいる確率が高いだろうと考えた。」
ルガメは少し感心したように聞いていた。
「なるほど、この写真一枚からそこまで情報をよみとりましたか。
でも、国は特定できてもこの場所はわからないと思ったんですがねぇ?」
俺は少し疑問に思った。
「ん?何言ってんだ、この場所はあんたらが、、、、、!!!!」
いや、違う!!
よくみるとこいつらの中にさっきのやつの気配はない。
あれは、、、、、誰だったんだ?。