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ANOTHERSTORY-Ver.A1 月の神アルテミス様の迷走

落ち着いてきたので『夢魔との生活』とともに毎週土曜か日曜に更新します

とある神殿のある日の土曜日。

色々な服を部屋中に散らかし、姿見の前に立って苦悩のオーラを発している少女がいた。


「どーしよぉ〜!いつも通りでいいかなぁ〜、ちょっと大人っぽくしてみよっかなぁ〜」


手当たり次第に衣裳を持ち上げ、早着替えしてポーズをとってはまた早着替えを繰り返している。

そろそろ着替えた数が3ケタをこえた頃、ある来訪者がきた。


「アルテミス様、貴崎です」「あら、ヨウ君・・・ちょっと待ってね」


3ケタ目の着替えをすませ、ヨウを出迎える。


「いらっしゃ〜い、わざわざごめんねぇ」

「いえ、アルテミス様のお呼びとあらば何処へでも・・・というのはたとえですが、命の恩人の頼みなら構いませんよ」

「もぉ、アルでいいってぇ。敬語もやめてよぉ」


まったく、真面目な子だなぁヨウ君。

初めまして!

私、この国を管理する十二神の一人『アルテミス・オリュンポス』で〜す!

今回は堅っ苦しい作者の三人称をやめて、私がカワイク進めていくよぉ


「これはまた・・・随分と激しい戦争があったんですか?」

「あ、いや、これは・・・」

「クーは結構綺麗好きですよ」

「ガーン!!・・・ショック大・・・」

(口でガーン言う人はじめてみたな)


こ、これはたまたまよ!

今日だけ、今日だけだよこんな汚いのは!

いつもはもうちょっと・・・綺麗だもん

場所によっては床が見えてるもん・・・


「アルテミス様、普段から床が見えた方がナチュラルですよ」

「ナヌ!いまなんといったのじゃ?」

「口調かわってます・・・床が見えて普通ですよ」

「おぬし何故私の考えがわかった!もしや貴様、三代目エ○パー伊藤か!?」

「口からでてたんですよ」

「エ○パー伊藤が・・・」

「床の話です!読んでくれた人はデジャビュ感じますよ!」

「なーんだ、ヨウ君はエスパーじゃないのかぁ」

「違いますよ。オレはトランクから出てきたりしませんしあの人には後継ぎはいません」


そうなの?

あんな偉大な人が初代で滅ぶなんて・・・


「で、明日はそんな格好でいくんですか?」

「そ、そんな格好でって、ちょっとそれは・・・」


もう!ちゃんとした服を着て・・・ないわね

さ、さすがにこんな派手なドレスは・・・

紅白歌○戦で恒例の超巨大サイズはひどいわね・・・


「それは・・・的確なアドバイスね」

「ど、どうも」

「ねぇヨウ君、クー君はどんな女の子が好み?やっぱ大人っぽいカッコイイ人かな?」

「どうだろ・・・あいつ、ああ見えて面倒見がいいから軽く甘えてみたらどうです?」


知ってますぅ、クー君が誰にでもお優しいのは。


「じゃぁ服は?」

「さすがにそこまではわかりません。ですが・・・」

「ですが?何かしら?」


これは期待できそぉかな?


「ありのままでいいと思いますよ」

「え?それだけ?」

「そのそれだけが大切なんですよ」


ほうほう。

もう少し話をきく必要がありますねぇ


「クーは人間だった頃、人の裏切りで心が荒んでいました。あいつは親にまで愛されずに生きてきた。だからオレにはわかる。同じ体験をした人間だから。多分あいつは、誰かに必要とされたがっている」


そういえば確かヨウ君も昔は・・・


「だからあいつに伝えるんです。アルテミス様が神としてではなく、一人の女性としてクーのことを必要としている、と」

「・・・うる」

「アルテミス様?」

「アリガトヨウ君、私、頑張るアルヨ!」


えぇ話やなぁ・・・

涙がでるぅ〜


「あいつに足りないものをあなたが満たしてあげてください」

「うん!ありがとぉね」

「いえ。ではオレはこれで」


はぁ、ヨウ君もいい事いうなぁ。

クー君と出会う前だったら考えちゃうかも!


チャラララララ〜♪チャラララララ〜ララ〜♪


こ、これは!

クー君専用着うた!

し、しかも・・・電話

どどどどうしよう!

なんてピグレ○トやってる暇ないよぉ、早くでなきゃ


「はいっ、アルです!」

「クーだ。明日のことなんだけど」

「な、何かな?何かな?」

「なぜにリピート・・・まぁいい。明日はオレのオススメの店でメシ食って昼過ぎには解散だったよな」

「うん。クー君が私をエスコートしてくれるんでしょぉ?」

「そ。それなんだけどさ・・・」


え?

何この展開・・・キャンセルなんてならないよねぇ・・・


「午後もあいてる?」

「え?」

「午後も空いてるかってきいてるんだが」

「うん。あいてるけどぉ?」

「明日の午後、あけたんだけど」


えーっと、確か明日はクー君が午前中しか空いてなかったから午前だけデートっていうはずだった・・・

て、ことは?


「明日の午後空けたから一日遊ばない?」

「え?いいの?大切な仕事があったんじゃ・・・」

「フレイを酔わせておだててかわってもらった。証拠テープをロキにとってもらってさっき確認とった」


相変わらずすごいことするなぁクー君・・・


「それに・・・」

「それに・・・何かな?」

「アルちゃんと一緒にいれることの方が大事だから」

「え!え、え!?そ、それって本当!?」

「オレが今までアルちゃんに嘘言ったことある?」


クー君が・・・クー君が私の事をそこまで想ってくれてるなんて・・・


「・・・ありがとクー君」

「なんだアルちゃん、泣いてんの?」

「だって・・・だって嬉しいんだもん。クー君が私をそこまで大切に想ってくれてるなんて・・・」

「当然だろ。だってオレ・・・いや、なんでもないわ」


い、今のはもしかして・・・告白るつもりだったの?


(だが、実際のクルスはというと)


アルちゃんてかなり危なっかしくて心配なんだよなぁ

できるかぎり相手してあげないとすねるし


(すれ違う二人・・・)


キャー、どうしようどうしようどどどどうしよう!

ま、またピグ○ットやってる暇なんてないのにぃ


「・・・アルちゃん?大丈夫?さっきからずっとピ○レットになってるよ?」

「ご、ごめんよプー」

「クーだよ」

こんにちわぁ!アルだよぉ〜!!なんと、私メインの話が初の外伝になっちゃった!やったぁ〜!!え〜、次回はいよいよ私とクー君とのデートでぇ〜す!作者的には私の台詞が書きづらいみたいですが、言ってしまった以上はやるっきゃないってことで!!今後とも『死神のKISS』『夢魔との生活』ともによろしくお願いしまぁす!アルでしたぁ

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