すくこころ
登場人物
主人公(七沢 歌恋 ななさわかれん駆のことが好き。片思い。 駆が舞のことを好きなのを知っている。
相手(小柳駆こやなぎかける)歌恋とは小学校からの幼なじみ。舞のことが好き。
相手の好きな子(早乙女 舞 さおとめまい)
駆のことが好き。ゲームが好きでオンラインゲームをしている。教室で遊んでいた時にたまたま駆に画面を見られそこでおなじゲーム同じギルドメンバー(結構仲良い)と知ってよく話すようになった。
あなたは好きな人はいますか?
そう問いかけられたらあたしはすぐ「います!」と答える。あたしの幼なじみの駆。あたしにとって初めての本気の恋。遊びとかではない甘酸っぱい恋心。恋人になって一緒にデートしてドキドキとかそんな青春っぽいやつ。
でもそれをあたしは素直に相手に言えない。なぜって?だってあの人はあの人の好きな人がいるから。あたしじゃないクラスメイトの地味な女に。しかも駆は気づいてないけどその女……舞も駆に恋をしているらしい。まさかの両片思いしてるところにあたしが恋してるんだよね。
あたしは他の人からも見られても陽キャでコミュ力高くて一軍ってかんじ!舞はゲームばっかしてTHEオタクみたいなやつ。だからこそバスケ部で男女問わず人気な駆の隣にいれる存在!あたしこそ1番!って思ってたのに
歌恋 「なんであたしじゃないんだよ(小声)」
駆 「あっ?なんか言ったか?」
歌恋 「えっ!あっ!いやぁ。なんでもねぇです!」
駆 「なんで敬語なんだよw」
歌恋 「あはは。いやそれより早く新作欲しいから行こうぜ!」
今あたしと駆は学校が終わってスケバ(某コーヒーショップ)に行ってるとこ。たまたま部活がなかった駆を半ば強制的に連れ出した。舞とは話させないように。なのに
ピロリン
駆 「ん?ゴソゴソあ〜!今日ギルドでボス倒しいくの忘れてたぁ。あぶねあぶね」
歌恋 「……ゲームの話?」
駆 「そうそう!今めっちゃ武器の素材とか貰えるシーズン入っててさ最近はまじで入り浸ってんのよねぇ。」
歌恋 「ふぅん」
駆 「それで今日ギルドメンバーと行こうって言ってたの忘れてたんよねぇマジでありがとうセシリア。」
歌恋 「セシリアって早乙女さんだよね」
駆 「そうそうマジでバトル中にもサポートしてくれるしこういう時にも気ぃ使ってくれるの助かるわぁ。マジでこういうこと好き(赤面and小声)」
あーウザイほんとにウザイなんであんな女なんかにメロメロしてんの。あたしの方が好きなのに。新作を購入して勢いよくストローで飲んでるあたしを置いてスマホを弄りながらにやにやしてる駆を見てイライラする。いや駆ではなく舞にイライラしてるんか。こうやって放課後一緒にあって遊んだり買い物したりカラオケいったりして誰よりも充実してるのになんでネットであって仲良くなってそれがたまたまクラスメイトだったってだけであたしの方が負けるんだよ。あたしは今17駆にあった時は6歳。もう11年一緒で腐れ縁なのになんで高校入ってからやり始めてあっただけのやつなんかに…なんで…
そんなことを考えてると
駆 「ん。…れん。歌恋!」
歌恋 「ん?えっ!あっ!」
いつの間にか顔を近づけて来てた駆にびっくりして席から落ちそうになったあたしを
駆 「あぶな!」
ハグをするように支えてくれた。そして先程まで小さい頃のこととかも思い出していて今と比べてしまい
歌恋 (やばぁぁぁぁぁい!えっか、駆がハグしてくれてるんですけど?わぁぁぁあ!!やっば!小さい頃と違ってあたしより身長でかくなったからなんか包み込む感じえぐない!?てか好きな人にハグはご褒美すぎじゃねぇ!!?!?)
と変なことを考えていた。
駆 「ふぅ。危なかった歌恋大丈夫か?」
歌恋 「アッアダダッダイジョゥブデス」
駆 「なら良かったわ。」
歌恋 「いゃぁ面目ねぇありがとうね!」
駆 「どういたしまして。んでところでそろそろ帰らねぇか?もういい時間だし」
歌恋 「あっもうそんな時間?おkじゃあいこっか」
ハプニングもあったけどくだらない会話をしながら2人で帰る。ドキドキはまだ消えてなくてそれを隠すためにいつもより話すことが多い気がした。
次の日
いつものように教室に入り友達と昨日飲んだ新作の話や流行りのものを喋っている。少し離れたところでは舞もいてスマホをずっと触っていた。
チャイムがなる5分前
駆 「あぶねぇぇぇぇぇ!!!!」といつもより遅めに来た駆が滑り込んできて友達にからかわれながらきた。
おはようと言おうとしたが駆は舞の方にいき
駆 「昨日まじでありがとな!あのサポート無かったら昨日ガチ積みしてたわ!まじで天才の一手だったわ!」
舞 「いやいや昨日の攻撃もいつもより俊敏になっていて守りもしてくれたおかげでできたんですよ。こちらもありがたかったですです。」
駆 「あの攻撃方法さ実はセシリアが教えてくれたやつに乗ってたんだよ。参考にさせてもらったわ」
舞 「あっあれですか!良かったです!自分もあれ見て勉強してて……」
駆 「わかるぅ!あっそれでさ教えて欲しいところがあって……」
と二人の世界に入ってしまった。
女友1 「いやぁあの二人飽きないねぇ」
女友2 「好きな物には一直線って感じだねぇ」
女友3 「しかも両片思いのふたり」
女友1.2.3 「こっちも見てて飽きないわぁw」
歌恋 「そっそんなことなくない!?」
思わず言ってしまった。
歌恋 「駆にあんな女釣り合わないと思うよっ。だってさ髪もボサボサメイクもしてない。女の良さ無くしすぎでしょ!それに比べ駆はかっこいいし陽キャなのになんで!」
女友2 「れんれん」
歌恋 「っ!」
女友1 「ちょっと言葉ダメじゃない?」
女友3 「一旦落ち着き」
歌恋 「……ごっごめん」
キーンコーンカーンコーン
女友2「授業始まるな」
女友1「じゃあまた後で」
歌恋 「……うん」
授業が始まり一旦冷静になろうとした。
歌恋(いけないいけない。人の悪口言うことが1番ダサいじゃん。でもなぁ)
チラッと駆の方を見る一見授業に集中しているように見えるがあたしは見逃さない。その視線は窓際にいる彼女に向けていることを。あたしはこの時間が嫌いだ。あたしも好きな人を見ていたいのにその相手があたしじゃないひとを恋心で見ているのを見て耐えられない。
いつもいつもこんなきもちにならないといけないの……嫌だよ。
そっか。なら。諦めさせればいいんだ。
ダメだとは分かっていた。でも止まらなかった。昼休みあたしは屋上に舞をよんだ。
舞 「えっと七沢さん。話したいことがあるってなんですか?自分今から素材集めに行こうと」
歌恋 「それって駆とやってるやつ?」
舞 「あっはい!そうです!ラン君じゃなくて駆君とやろうとしてて!七沢さんよく駆君と話してますよね!ゲームの話もしてるってよく聞いてて良かったら一緒にやりませんか?良かったら自分教えるので!あと……」
歌恋 「早乙女さん」
舞 「はっはい!なんでしょう?」
歌恋 「あなたは駆のことが好きなんでしょ?」
舞 「、、、、、、、え?(赤面)えっとですねあっあはは///そんなふうに見えちゃうんですか?あっあれー?おかしいなぁバレないようにしてたんだけどなあ?///」
あーずるいなぁなんでどうして
歌恋 「…して」
舞 「はい?」
歌恋 「どうして!あんたなんだよ!あたしの方が昔から駆のこと知ってて!好きな物とか好きなこととか一緒だったのに!どうしてどうして!あんたに好きな人を取られないといけないの!?」
舞 「えっえっと七沢さっ((」
歌恋 「だまって!」
止まらなかった止められなかった。
歌恋 「あたしはいつも努力して!頑張って可愛くなって頑張って好かれようとして!」
あたしより下だと思ってたやつにあたしより幸せな方にいってあたしの気持ちを無駄にさせられるようなそんな気持ちになって。
歌恋 「駆の隣にいられるようにしてきたのになんで!!」
ダサいと分かってたのに。でも手が届か無くなって不安になって
歌恋 「なんであんたみたいな女が!駆に好きになられるのよ!」
バカだなぁあたし
歌恋 「どうして!駆はあたしをすきになってくれなかったんだよぉ!(泣き)」
こんなことをしても何も変わんないのに
しばらく沈黙が流れた。何も言えなかった。これ以上言うといや言っても変わらないか惨めなままだ。
ふと屋上のドアがガチャっとあいた。急いで振り向くとそこには駆がいた。
駆 「おーい。舞いるー?ここにいるって聞いたんだけど、、、あれ?歌恋もいるじゃんどしたの?」
歌恋 「つっ!!!」
ダッ
舞 「七沢さん!」
駆 「おい!歌恋!」
あたしは逃げた。これ以上いると顔も心も汚いままのあたしを見せることになってしまいそうだったから。
その後あたしは早退してそこから学校を休んだ。親には心配されてスマホにはLINEで友達と舞と駆から沢山メッセージが来てた。でもそれを無視してあたしは泣き続けた。
分かってた。本当は分かってた。舞のいい所。駆がどうして舞を好きになるか第三者からでも分かるくらい。あの子はほんとに純粋で誰からでも愛される。誰でも愛せる。外見とかではなく誰からでも綺麗と思わせる心。
それに比べてあたしは汚い。どれだけ可愛くても。どれだけ自分磨きをしても心が汚い。圧倒的な差だと分かってたのにあの子に抜かされたくない。取られたくない。そんな一心で。。。
歌恋 「ほんとあたしは馬鹿だなあ(泣き)」
コンコン
歌恋母「歌恋。体調大丈夫なの?」
歌恋 「大丈夫。ほっといて。」
歌恋母「そうなの?それより今翔くん来てるんだけどお話できない?」
歌恋 「翔が?」
びっくりした。翔は駆の双子の兄。小さい頃はよく話してたけれど今では話していなかった。
驚いたけど話を聞くために軽く身だしなみを整えて出迎えた。
翔 「お邪魔します」
歌恋 「どうぞ」
歌恋母「これ飲んで。あとゼリーどうぞ。ゆっくりしてってね。」
翔 「ありがとうございます」
パタン
歌恋、翔「……」
(気まずい。家に来るのも久々だしそもそも話してなかったし。てかなんで急に?)
翔 「あのさ」
歌恋 「ん?なに?」
翔 「体調大丈夫なん?」
歌恋 「あーうん。平気。」
翔 「そか。よかった。」
……
(久々に翔のエセ関西弁聞いた。双子だけどやっぱ違うとこもあるな)
翔 「駆がさ」
ピクッ
翔 「歌恋と連絡取れないって言ってて心配してたわ」
歌恋 「……そっか」
翔 「……なんかあったん?」
歌恋 「どうして?」
翔 「いつもと違うって思って」
歌恋 「別普通じゃない?」
普通じゃない
翔 「嘘ついてる」
歌恋 「ついてないよ」
大嘘のくせに
翔 「……じゃあこれ聞いても平気なんやな。」
歌恋 「なにが?」
聞いちゃいけない!心がそう言ってるけど翔は言った
翔 「駆彼女できたって。お前と同じクラスの。一緒ゲームしてるって子」
歌恋 「……………………」
ポロ
黙って聞いてただけなのに涙が出てくる。
1粒2粒。その後にもどんどん出てきてしまう。
辛い
でも分かってた
こうなるって気づいてたくせに
なのに
翔 「泣いてええんやで」
歌恋 「え?」
翔 「辛かったら泣いいんだよ」
その言葉がきっかけに私がきっかけに止まらなかった。さすが双子と言うべきかその表情が仕草が駆を思い出させて、11年のという壁が崩れていく。そんな思いを持ちながら
歌恋 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁあん!!」
15分は泣き続けただろうか涙で目は腫れ鼻水グジュグジュ人前では見せらんない顔。やばっと思っていると
歌恋 「んぶ!」
翔 「拭くから動くな。」
歌恋 「んぶぶ」
いつの間にかティッシュを持った翔が代わりに拭いてくれた。
翔 「はいおしまい」
歌恋 「ぷはぁ。お母さんかよ」
翔 「いやいやそこはお父さんやろ」
翔、歌恋「……くっ」
翔、歌恋「あはは!」
そんなふうに話して笑えた
翔 「やっと笑ってくれたな」
歌恋 「え?」
翔 「最近ずっと話してなかったし見れてなかったから」
歌恋 「あーたしかにそうだねクラス別だったし」
翔 「…気持ち楽になったか?」
歌恋 ズビッ「おかげさまで!楽になった!」
翔 「良かった。そういうとこが好きだったんだよ」
歌恋 「……はぇ?」
アホみたいな声出したが翔は続ける。
翔 「おれ本当は歌恋のことが好きだったんだよ。だけど歌恋は駆のことが好きでおれ話せねえなぁって。でも駆は他の子が好きになって俺にもチャンス来たって思って。でも歌恋が苦しんでるところにいきなり告白しても意味ないしでもこれで言えるわ」
あたしはすごい顔してるけど
翔 「歌恋。おれお前のことが好きだ。お前とあった最初の日から。一目惚れだった。でも駆のことが好きだって知って身を引いたけど今は自分の気持ちに素直になりたいから。良かったら俺と付き合ってください」
歌恋「翔がそんな告白するとは思わなかった」
翔 「悪いかよ。まぁでも最近素直な大型犬が恋をしてその手伝いしたからかな。素直な気持ち移ったわ。」
歌恋 「てかえ?一目惚れ?」
翔 「そうだよわりぃか(照れ)」
歌恋 (耳真っ赤になってる)
翔 「あっでも返事今すぐじゃなくていい。駆のことまだ気持ちつかんだろうし。」
歌恋 「そうだね。ちょっとびっくりと常識外かなって思った」
翔 「え?マジ?」
歌恋 「半分マジ」
翔 「やらかした。」
歌恋 「大丈夫だよwんー返事かあ。そだなぁとりあえず」
翔 「?」
ニコッ
歌恋 「ストレス発散につきあって!」
そうしてすっかり元気になった歌恋は駆ではなく翔とその日遊びに出てカラオケ。ゲーセン。映画。などなど堪能し次の日の学校では駆にはとりあえず腹パンをし(理不尽)舞にはしっかり謝り和解その後メイク技術を教え代わりにゲームを教えてもらい、駆、舞、歌恋、翔、のふたつのカップルでオンラインゲームを楽しんだそう。
数年後の話であるが歌恋は舞にメイクを教えたことをきっかけにメイクアップアーティストの夢を持ち仕事を始め名を広げた。その後綺麗な夜景の中船の上で赤い薔薇100本と指輪をだしてきた高三の春から付き合い始めた一目惚れしてきた相手と結婚したそうな
空く恋
好く恋
すぐこい恋
おしまい
えーミスったし遅くなったしで本当に申し訳ありませんm(_ _)m
あおぞら物語の2作目ですね
これからも地道に書いていきますのでよろしくお願いします
感想欲しいです(本当に欲しいですお願い( ; ; ))
(送り花はもう少し待ってください…ごめん)