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よくわかる戦術的魔術運用論2

作者: 餓鬼

このページを開いてくださってありがとうございます

本文が妙にえらそうな口調なのは、前回同様ファンタジーな世界で昔の学者さんが書いたみたいなイメージで執筆したからです。

そういうイメージで読んでください。

 ふと気が付くと拙作「よくわかる戦術的魔術運用論1」では素早く使える魔術と威力の高い魔術を使い分けるべき、という実に薄い内容であったので、2というよりは補足的な意味合いでまた執筆させていただく運びとなった。

 今回の内容は用途別魔術分類法、といった所で分けようと思えばいくらでも分けられるものだが個人的な趣向から分類させていただく。


 "準備に時間は必要としても威力において十分な信頼を置ける魔術"は殺害魔術、


 "素早く発動し相手の隙を作ったり手足を傷つけたりする魔術"は……攻意魔術(※1)とでも名付けておこう。


 当然、この言葉が通用するのは本書だけであろうから注意していただきたい。

 さて、細かい分類のついでにおさらいしよう。


 まず物理攻撃で容易に倒せるかどうかが問題になる。効くなら魔術で負傷させることで回避や防御を出来なくすればよく。効かないなら魔術以外では力押しぐらいしか出来ないので魔術で止めを刺せばいい。

 よって、物理的な武器での攻撃が正しく命中した際、それで死亡、または戦力の大幅な低下が見込める相手には攻意魔術、何らかの理由で物理攻撃が効きそうにない相手なら殺害魔術が有効、になるように分類する。

 単純な攻撃魔術はすべて上記の二つに分類すべきだろう。


 重要なのはここからだ、攻撃魔術は戦闘で使用される魔術の一部に過ぎない。日常的に使われる魔術を上手く転用すれば使い慣れてない攻撃魔法より効果を発揮することも珍しくない。本書を読む皆様には覚えがあるかもしれない、魔術を学ぶ学生達が良く使う、節約と訓練を兼ねた照明魔法。あれも調整すれば立派な目くらましになるだろう。事実、昔学友が……と話を戻そう。

 さて、日常的な魔術、物を動かしたり明かりをつけたり物を補強したり力を強化したり。このあたりは既に正式に戦闘用として教えていることもある。そもそも最近の武具は簡易的な補強魔術が使われている(※2)。家宝の武具をお持ちの方は一度調べて、必要があればかけてもらうといいだろう。

 少々話がずれたが、これらを分類すると、主に自身や味方に使用するものを補助魔術、敵に使用しダメージ以外のマイナス効果を及ぼすものを妨害魔術、様々な方向に応用の利く物を特殊魔術といった所だ。

 補助には補強魔術、肉体の強化魔術、後は止血用の魔術だろうか。残念ながら治療魔術にはうといので(※3)短時間でどれぐらい治療が出来るのか分からないが、止血だけなら他の魔術でも使い方しだいでは可能じゃなかろうか。

 妨害には照明魔術、それ以外にも色々あるとは思うが今思いつくうちではこれが一番簡単で効果も高い。

 特殊はなんといっても物理的に物を動かす魔術だ。相手の死角で物音を立てるような姑息な手段にも使え、肉体強化ではなしえない空中での回避もこなす。このように、多様な用途、特殊な用途で活躍するのが特殊魔術だ。もっともまともに使いこなすのはかなり難しいだろう。


 大体このように分類することでもう少し大きなわけ方もできる。まあこれぐらいの量では分類するのにも物足りないかもしれないが例としては敵に使う魔術、補佐するための魔術、等など。

 しかし攻撃魔法以外の……一応補佐魔術とさせてもらうが、これもどういう相手に使った方がいいか、向き不向きがある。

 例えば人同士の切りあいで補強魔術はあまり意味を成さないし、強力な化け物相手に肉体強化で切りかかってもほぼ意味はない(避けるには必要だろうが)といったところだ。

 魔術の訓練の際は、必要な魔術とは何か多角的に分析判断し、習得や熟練に励んでもらいたい。



追記:空間魔術は難易度からして戦闘向きではない。

 召還魔術は独立し多様な種と特性を持つので本書では取り扱うことを断念した。召還魔術に興味のある方はどこか大きな図書館に行くといいだろう。

 極東の式神術もここに記したかったが、詳細が不明なので断念した。ゴーレムの生成に近いものがあるのだろう。ゴーレムについてなら、これも図書館で学べる。


※1 攻意魔術 攻意とは読んで字の如く、攻撃が目的であるということ殺害でも単純な攻撃でもない。それを表す言葉が思いつかず、造語に至った。

※2 たぶんファンタジーのようにガシガシ斬り合ってたら切れ味なんてなきに等しいもの、よってそういう使い方もされてるんじゃあないかな?というただの妄想である。

※3 治療魔術はファンタジー界の重要な要素である。リアリティを出したいなら一発で全回復なんてことは出来ないし、漫画の如く攻撃を喰らいつつ喰らわせつつだと普通はもう死んでる。といった理由からぼかして書かせてもらった。

お読みいただき本当にありがとうございます。


作中の追記は学者さんの、※マークは現実の方の補足説明です。

どんな感想・指摘もどっしり受け付けております。というか、私が喜びに打ちひしがれます。

文章力の問題か、前作よりも口調が柔らかくなってるきがします。ここに書いても意味ないですね。


終わりに、昨日の今日で新作を出したのはお気に入り登録一つ付きで嬉しさのあまり奇声を発したからです。見も知らぬお方にここでお礼させていただきます。

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