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魔剣学院の落ちこぼれ ~神の加護を秘めし僕は、学院から世界を無双します~  作者: 蒼月ケン
第1章 成り上がり編

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episode23 学院の門番

 「見えた…!」

「こ、ここが魔剣学院‥‼︎」


数時間歩き続け深い森を抜けると、立派な建物が見えた。


キアラルは目を輝かせてそれを見上げていた。


 さて、どうやって魔剣学院に入るか…。


魔剣学院の入学の時期は終わったから再び入れる保証はない。たとえ出来たとしても、落ちこぼれの僕を受け入れてくれるとは思えない。


中に入ることは出来るが今の僕は完全に部外者だ。

せめて僕のことを知っている人がいれば何とかなるかもしれないが…。


「とにかく入ってみるしかないか…。」

「だ、大丈夫なの…?」


正直何するべきかは分からない。でも何か動かなければ何も出来ない。


 エリオスとキアラルは意を決して門の前に歩みを進めた。前より強くなったのは確かだ。籍を取り戻してまた魔剣学院に入れると信じて門を開けた。


その瞬間だった。空から何かがエリオスたちに向かってきていた。それはエリオス自身よく知っていた。


「な、なに!?」

「気をつけて!」


空から向かってきていたのは魔剣学院の番人。コカトリスだ。


魔剣学院は生物学にも精通しているため、こういう魔物を使役している。


普通、コカトリスといえば吐息や爪に猛毒を持っているが、このコカトリスは猛毒の代わりに麻酔毒が使われている。


それをくらえば動けなくなる。なので不審者を安全に確保することができるのだ。


 キアラルはエリオスの後ろに隠れて、エリオスは神の加護で剣を出して構えようとした。


その瞬間、エリオスの脳内に過去のカーレリア様の言葉がよみがえった。


"「エリオス、これから神の加護使うのは控えて。」"


エリオスは手を止めて考えた。


「神の加護をひかえないと…!でも剣がない…!」


自問自答してる間もなくコカトリスは迫ってきていた。剣を使わず生身で魔術は弱い…!


 キアラルを守らないとと攻撃を受け止めようと構えていると、キアラルはエリオスの前に出た。


「キアラル!?」

「はぁぁぁぁぁあ!!」


キアラルが振り上げた剣がコカトリスの爪にぶつかり合った。


カンッ!と甲高い金属音が鳴り響いた後、キアラルは少々後ろに吹き飛ばされつつも、コカトリスの攻撃を受け止め切った。


「キアラル…そんなに強かったんだ…。」

「エリオスばかり守られたくない!私だって戦える…!それに体が大きくなってから前より戦いやすいし!」


キアラルの誇らしげな目にエリオスは圧巻した。


しかしコカトリスは攻撃を弾かれたことに動揺しつつも、次の攻撃に備えて羽を広げた後鋭い眼光でキアラルたちを見つめた。


「キアラル!次来るぞ!」

「大丈夫!全然戦えるよ!」


エリオスはキアラルばかり任せれないと、迷わず剣を出した。


「【神剣(ホーリーソード)】!二人で戦おう!」

「えぇ!エリオスがいれば絶対勝てる!」


こちらに向かってくるコカトリスに向けて二人で迎え撃とうとしていると、近くから低音の響く声がした。


「コカトリス!ステイ!」


その声がした途端、コカトリスは大人しくなり、地面に降り立った。


「誰かと思ったら貴様か。エリオス・ヴァルトラン。」

「…お久しぶりです。ブラッド先生。」


 コカトリスに匹敵するほど鋭い目で深いシワの男がエリオスを見つめていた。何も話していないのに相当な圧を感じ、油断したら失神してしまいそうだ。キアラルも少し後ろに隠れていた。


「エリオス。ここに貴様の居場所はない。帰れ。」


一つ一つの言葉に体が震えた。本当は逃げ出したいがこんなのでは魔剣学院に戻れないと、足に力を入れてブラッドに向かい合った。


「ブラッド先生…僕にもう一度チャンスをください。」

「なに…?貴様にチャンスだと…?」


ブラッドの鋭い眼光がさらに鋭さを帯びた。その眼光に今にも刺されそうだ。


「もう一度…もう一度この学院で学び直したいんです。なので…!」

「その言葉程度で説得できると思っているのか…?」


彼はコカトリスに触れ、コカトリスもエリオスに向けて唸り声をあげていた。


そしてブラッドはエリオスを試すかのように冷たく笑ったあと言い放った。


「もしこのコカトリスを倒せたのなら、魔剣学院に戻ることも考えなくもないだろう…。」


エリオスは深く深呼吸したあと、ブラッドに向けて頷いた。


「その約束、忘れないでください。」

「私は実力主義だ。実力あるやつしか興味ない。」


 エリオスは覚悟を決めた後、神剣(ホーリーソード)を出そうとしたが、加護は控えるべきとカーレリア様の言葉を再び思い出し、キアラルの持っていた剣に目が入った。


「キアラル、その剣貸して。」

「え?エリオスにはあれが…。」

「事情があるんだ。お願い。」

「うん分かった…。エリオス…頑張って。」

「あぁ…。必ず倒してみせる。」


キアラルの剣を受け取り、五大魔術を使う準備を整えた。最悪負けそうなときは神の加護を使うしかない。


「剣も持たないやつが魔物に勝てるとでも?」


ブラッドは小馬鹿にしてるように言葉を吐き捨てると、コカトリスにエリオスを攻撃させるよう命じた。


「コカトリス、あの部外者を殺せ。」


コカトリスが空に向かって飛び立ち、エリオスを攻撃対象と認知すると、目を血走らせて向かってきた。


「死なない…僕は魔剣学院に戻って見せる!」


そう宣言した後、コカトリスに向けて剣を構えた。

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