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これがわたしの異世界転生!?  作者: ことばのあや
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魔法ってやつ!?

『え、ちょ…ナビさん?』


「?」


何かありましたか?みたいなすまし顔だ。


『いや、今…何か話してませんでした…?』


「あー、聞かれちゃいましたか。」


「あれはですね!遠くの人と話すことができる上級魔法、トークハナースです!」


『え?魔法でそんなことが?』


「できらぁ!!」


「じゃなくて…できるんですよ、この街では私と師匠くらいですけどね。」


「でも移送って…」


『居候の聞き間違いじゃないですか?やだなぁ〜。』


どことなく違和感を覚える。


「まぁまぁ!まずは我が家に行こうじゃありませんか!」


『はぁ…』


本当にこの人を信じてもいいのだろうか?


しかし、他に頼れる者がいないわたしはついていくしかなかった。


ーーーーーーーーーーーー


「お師匠〜!連れてきましたよ〜!」


「おぉ、きたか!」


師匠と呼ばれた者はおよそ師匠という呼び名にふさわしくないブロンドのキレイな髪をした少女であった。


『この方が師匠…?』


「いかにも!!天才魔道士Q2(キューツー)ちゃんだ!」


『…Q2?』


「Quackery QueenでQ2!いんちき女王って意味だ!」


「師匠〜、その通り名やめな〜。」


ナビさんは呆れ顔だ。


『はぁ…』


「まぁ状況は聞いてるよ、ヤエちゃん。

もう何人も経験あるからまかしといて!」


Q2と名乗った少女は得意げだ。


『よ、よろしくお願いします。』


「師匠にまかしとけば安心ですよ!」


ナビさんもなぜか得意げだ。


「とりあえず今日は色々あったし疲れたでしょ。ご飯たべて、寝て、それから考えよう!」


Q2ちゃんが台所らしき場所を指差す。


そういえば起きてから何も口にしてないな…

そう思っているとお腹がなってしまった。


「すごい音だね笑

すぐ用意するよ!」


そう言ってすぐにQ2ちゃんは料理を出してきた。


「エンユード名物、ファンブルガー!」


これは…

ハンバーガーにそっくりだ…


「どうしました?ヤエさん?」


『いえ、あまりに知っている料理に似ていたので…』


「あ〜、前も言われたことありますね!でも色々突き詰めてきたら似たり寄ったりになるんじゃないですかね?」


ナビさんは気にもしていない。


「まぁとりあえず食べて、寝て、それからだよ!」

Q2ちゃんは早く食べて欲しそうだ。


『じゃあ頂きます。』

ハムッ

『!!!』

『すっごくおいしいですね!?』


「でしょでしょ〜。これはエンユード名産のブシとウタの合い挽き肉だからね〜。おいしいにきまってる!」


なるほど、これならたしかに反応を見たがるのも頷ける。


『おいしすぎます!!

って、ブシとウタって?』


「家畜ですよ?」

ナビさんが横から言う。


「機会があったら見せますね!」


『お願いします…』


……

なにかこの世界はおかしい気がする…

元の世界との共通点というか類似点というか…

多すぎるような…?


マンガとかでも元いた世界の文化とかが影響及ぼしてることもあったけど…


…なーんて考えててもしょうがないか。


今はこのおいしい食事に感謝しよう。


ーーーーーーーーーーーー


『ごちそうさまでした!』


「いやいや、お手軽料理でごめんよ〜。」

Q2ちゃんは小さな手でジェスチャーした。


『満腹になったところで質問なんですが…』


「はいはい?」

食い気味に返事をするナビさん


『どうして2人は言葉が通じるんですか?』


「いい質問だね!

私開発の上級魔法のおかげですよ!!」


「いよ!さすが師匠!」


なんだろうこのノリ。


「細かい説明は省くとして、この街の範囲においては私の魔法によって言語が共通化されてるんだよ。」


「今日は初日だからまだ文字の識字までには至ってないと思うけど、明日には読めるし書けるようになってると思うよ?」


『それはすごいですね…(反面、怖くもあるけど)』


「お師匠はほんとこういうの得意ですからね!」


「まかせたまえよナビ〜。

他にも質問あったらドシドシ聞いてよ、ヤエちゃん!」


『気になる点はいっぱいあるんですけどね…

とりあえずは今日はもう…ふぁ…』


「眠そうだねえ。よし!ナビ!寝床の用意!」


「アイマム!」


この2人のノリがわからない。


「ささ!ヤエさん!今日のところはこちらの部屋で休んでくださいな。

今後のことは、また明日話しましょう。」


『…そうですね…

お言葉に甘えて今日のところは…』


急速に意識が遠のき始め…


ーーーーーーーーーーーー


「寝ましたかね?」


「寝たでしょ?みんなそうだったけど、初日は頭がフル回転で脳の負荷が大きいからね。朝までぐっすりだよ。」


「さてさて、今回の子はどうですかね?」


「どうもこうもないよ、やるべきことをやってもらうだけだよ。

ていうか、ナビ!あんたちょっと油断してるんじゃない?ちょいちょいボロが出そうでハラハラしたよ!?」


「すみませ〜ん…」


「察するに、ヤエちゃんは前評判通り地頭はよさそうだから今後は気をつけるようにね。」


「はい!気をつけます!」


「明日からが楽しみだ!

と、その前に…」


「師匠…なにやってるんです?」


「話が通じる魔法の話したじゃん?」


「しましたね。」


「せっかくだからなんか細工をしようかなって♪」


「でた、師匠の悪いクセ…

これさえなきゃホントただの天才なのに…」


「成績がいいだけの子なんてつまらないでしょ?もっと楽しく生きなきゃ!!

…ってあれ?おかしいな…」


「し、師匠…?」


「ま、魔法の発展には犠牲がつきものデース…」

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