「君たちいつの間に仲良くなったんだ?」
すいません。短めです。
俺のなんの変哲のない日々が続いていた。だがその中で平凡な日常とはかけ離れたことがひとつある。
「暁霞くん、おはよう!」
「ん、おはよう」
それはいつからか始まった。桜井さん達との登校だ。最初は3日坊主で済むと思っていたが何ヶ月か経った今でも続いている。
そして今日も相変わらず俺と明日香が並び、その後ろに桜井さん、金木、凌空という感じで歩いている。
(明日香は今の俺との関係をどう思っているのだろうか?)
俺はふと思った。
何ヶ月か経ち、最初の頃に比べたら自然に話せるようになったと思う。
けれども、数ヶ月経った今でも俺の中には明日香との気まずさが少しある。当たり前だ。俺が振られた時点で俺たちの関係はそこで終わっていたはずだったのだから。だが、この先も明日香と関わることを選んだのは紛れもなく俺だ。普通の人なら罵倒されたら関わりたくないと思う。そう考えると明日香は俺と関わりたくなかったのかもしれないな。今、こうやって普通に話せてるってことは最低でも関わりたくないとは思われて無さそうだけど。
とは言え、やはりまだ明日香が怖い。もしこのまま昔のように仲良しに戻ったとしてもまた罵倒されたら俺はもう立ち直れなくなるかもしれない。
だが、これは自分で選んだ道だ。たとえその先の未来に残酷な運命が待っていたとしても、やらなくてはならない。真実を知るために、自分自身が後悔しない為にも。
*ホームルーム後
「そういえば君たちいつの間に桜井さんと仲良くなったんだ?」
朝のホームルームが終わり俺が凌空、金木と話している中、俺は疑問に思っていたことを2人に聞いてみる。
「別にいつって言われましても、いつの間に仲良くなっていましたよ」
なんだその陽キャが言いそうな………
『友達?そんなの簡単に出来るよ』
見たいな言い方は、陰キャの中の陰キャのTop of the best 陰キャの癖に…………それとも此奴ら女の子と少し仲良くできてるからってイキってるのか?
ていうかなんで俺こんなにムカついているんだ?
「おい今、陰キャの癖に調子乗ってるだろみたいなこと思わなかったか?」
「ソ、ソ、そんなわけないだろ〜」
「ほんとか?まぁいいや」
金木が疑う目で見つめてくる。気持ちが悪い。
「あっ、暁霞くんちょっといい?」
いきなり桜井さんが話しかけてきた。なんかいつもよりテンションが少し低い気がする。おれの気のせいか?
「大丈夫。じゃあちょっと行ってくるわ」
「なんやかんやあいつが1番調子に乗ってるくね?」
朝陽が行くと、金木が愚痴ぽいことを言い出す。
「金木くん、それは言わない約束ですよ」
「そうやった。いやでもさ……………」
そう言って、金木の愚痴が続くのであった。