【第9話】久しぶりに朝ごはんを食べた僕
どうも作者です。9話目、楽しんでください。最新話結構面白くかけてると思います。ナルトの小説読んでてよかったです。戦闘描写がかっこよく書けます。
「朝か…」
部屋は凍るように寒く、窓からは光が差し込んでいる。
夢じゃないんだよな。全部。自分のせいで人が死んで、そのあとここにきて、辛いのも。
昨日塞がったと思われた穴は一晩経ったあと、元通りになってしまったのかもしれない。
「…」
朝は苦手だ。
…
…
昨日着ていたスーツはハンガーにかかっていた。記憶が曖昧だが、自分でかけたのだろう。
シャツはタンスに入っていると聞いた…けど…
立て付けが悪いタンスを開けると、ワイシャツがが丁寧に並び、畳まれている。
「ワイシャツばかりだな…」
袖を通し着てみると、少し大きい。
「自分のために用意されたわけじゃない?…」
部屋の扉を開けると、寒さがより厳しくなる。
隣の扉もゆっくりと動き出した。昨日は早く寝てしまったため、誰が出てくるのかわからない。
隙間風だろうか、誰かが出てきた扉から隙間風が吹く。
その瞬間、なびく髪はキラキラと金色に輝いており、彼女の顔がうかがえた。
「おはよう〜…寒いねぇ〜…」
朝が弱いのか、あっけらかんとした顔をしている。まだパジャマのままだ。
下からは話し声がする。突き抜けになっているもののあまり声は響かないようだ。会話の内容はわからない。
よだれ垂れてる…
「おはようございます」
「早くご飯いこう?共同スペースはあったかいよ〜」
…自分にこんなふうに話しかけてくれる人なんて…幼馴染くらいしかいなかったな。
篤人には幼馴染がいた。幼稚園児の頃にいなくなってしまった女の子。もう名前も顔も思い出せない。
「うん。いくよ。」
他愛もない会話が続くと、心にも余裕ができるようで、幼い頃の、そんな昔のことを思い出していた。
…
…
歯磨きや洗顔を終え、共同スペースへ向かう。
階段をおり、昨日くぐったドアをもう一度くぐる。その前に歩く神永はフラフラと危なっかしい様子だった。
明るい照明が目に刺さるように差し込む。台所では電脳が調理をしていた。
「おはよう、篤人君。何人かはもう食べて訓練してるよ。ちょっとソファーにでも座ってくつろいでて」
訓練…超能力の訓練か…
「超能力の訓練って…僕もやるんですよね?」
「そうだね、キミもやることになるけど、初心者だから最初は僕が基本を教えるよ」
「えー、私たちとやらんの〜?」
神永は不満げな声を漏らす。
「キミたちはもう教えられることもないし、早く食べて訓練しておいで」
コトッ…
台所の前にあるダイニングテーブルには焼かれたベーコンに目玉焼き。茶碗に盛られたお米と味噌汁。一般的な朝食だった。
ソファーから腰をあげ、ダイニングテーブルへと近づく。
4人ほどのスペースしかないテーブルだが、生活リズムがバラバラなのだろう。そこまで不便を強いられているわけではなさそうだ。
神永は勢いよく手を合わせて
「いただきまーす!」
と元気よく言った。
「…いただきます」
篤人も手を合わせると、ゆっくりと置かれた箸に手を伸ばした。
次も期待してくださいね。