【外伝9話 】二種能力者との駆け引き。
投稿一日開いちゃいましたね。もうすぐ30日連続投稿だったのにもったいないって思います。
「零さん!!!!」
腹部に大穴を開けた彼女は、すぐさま階段を駆け上がり距離を取る。
血は突き刺さったツタにも伝うが、血はツタに吸い込まれるようにして消えてなくなっていく。
それと同時に、零はツタを強引に引きちぎった後、その場に倒れ込んだ。
「…あいつ、二種能力者だったのね…判断ミスだった…」
…
二種能力者とは、その名の通り二種で完全に別個の能力を持っている能力者のことを指す。
関係性のある能力、例えば有坂 真美の「セーブ&ロード」はこの二つの能力が備わってないと使えないような能力などは一つとしてカウントされる。
…
そして、ここでわかったことが二つある。
一つは暴徒である女の能力は一つではないこと、そしてもう一つは―――
「今もとに戻しますから!!ロード!!!!」
零の傷口をふさぐため、有坂は自分の能力である「セーブ&ロード」を行使しようとする。
…
有坂 真美の能力である「セーブ&ロード」この能力は、言霊をもとに発動する。
彼女が発声した、もしくはその声の類似的な振動を流すことで、その能力は初めて効果として発動が確定するのである。
例えば、スマホで録音したその音声でも効果は発動することができるのだ。
そして、彼女の能力は主に二種、一つはセーブによって相手の位置情報と状態をセーブする。
その後、相手に触れて「ロード」を確定させることで元の状態へと戻る。
この能力は位置情報と、ものや人の状態を分けてロードすることも可能で、例えば味方が傷ついた際には状態のみをロードすることで回復などを行うことができる。
そして、この能力を行使する際に消費するエネルギーはロードする対象の位置や情報に依存する。
…
「……なんでロードが、できないんですか?…」
零の白いスーツに滲んだ血が付いた腹部にから、振れた手をそっと放し、小刻みに震える有坂。その様子を見て何かに気づいたようにハッとする。
「まさか…あのツタ埋め込まれた…かも…ぐッ…」
血をぼたぼたと垂らしながら苦痛をこらえるかのように歯を食いしばる零。
「…あれれ?まさか、もしかして…その子の能力って再生とかの能力じゃないの?だとしたらあんた死ぬよ?だってあのツタの種子はエネルギー吸っちゃうんだもん。お疲れ様」
髪をくるくると人差し指で遊びながら、にやけ顔をするその女の目は、幸福な何かを見るような目であった。
自分の置かれている状況を察したのか、零は悟ったかのようにゆっくりと作戦内容を有坂に伝える。
「…真美ちゃん…………私、多分ここで死ぬ。だからその前にあいつにすきを作って"あの場所"の位置情報をあいつにロードするの…わかった?」
そんなことも聞かずに、有坂はぶつぶつと何かをつぶやいている。倒れた零の手を握り、ずっと離さない
「ロード、ロード…ロード、………ロード、ロード…!!ロード!!!!」
その様子を見ている女はケラケラと他人事のように笑う。
「だ~か~ら~…死んじゃうの、もうそいつ死ぬって言わなかった~?能力のほうのエネルギー吸いつくしたら、今度は死ぬまで素のエネルギー吸いつくすよ?無駄だからあきらめたほうが―――
「黙っててくださいよ!!!!!」
その言葉を遮るように、有坂は大きな声で叫んだ。
「あなたを殺せば、このツタはエネルギーを吸うのをやめて枯れるんですよね?」
ぼそりとつぶやくかのようにそう質問する。
女はケラケラとした顔をやめ、すっと怒りが目覚めたような顔をする。額にはピキっと太い血管が端に浮き出ており、目を見開く。
「そうだけど、あんたに私が殺せると思ってんの?無理よ、格が違うし、あんたに勝てるわけないじゃん。現にお仲間さんあんたより強いでしょ?種子が一発でも打ち込まれたら終わりってわかんない?」
零の手を放し、すっと立ち上がる真美。
「やって見なきゃ、わかんないじゃないですか」
空にはぴかりと稲妻が指した。
タイトルに駆け引きとか書いてありますけど、全然駆け引きしてないですね。というか戦闘描写をもっとわかりやすく簡潔に書けるようになりたいです。小説だけでなく自分で漫画とか書けたら…と思いますが、まだが画力が足りないんですよね。練習はしてるんですけど、まだプロレベルではないし、現在持ち込みしようと思ってるネームも完成してない…てなことで、持ち込みでぼろくそ言われたらこの作品を漫画にして出版社めぐってみます。




