【外伝8話】罰当たりなコト。
外伝8話です。少しばかり更新遅れました。
竹下通りで衝撃波が、大通りでの攻防が大きくなってきた頃に、零と有坂は一人の男と対峙しようとしていた。
ここは東京の中心である渋谷、原宿に構える東郷神社である。様々な人がここで挙式をあげ、受験の際にはすがるようにして祈願を捧げる。
そんな東郷神社のに続く大きな門の前には一人、その祈願にあわずに人を殺める知れ者がいた。
「…やっぱり、神様とかいるのかな?こんな目の前にいるんだから、早く罰が下ってもおかしくないんじゃないの?」
その女は小柄で、とても強そうには見えない。しかし、その手には鋭くとがれたナタがある。そしてそのナタからは、血が滴っている。
髪の毛は特にいじった様子はなく、ポニーテ―ルでむすんでいる程度である。顔はとてもきれいで、まるで人形のようであった。
運動しやすい服装、いうなればウォーキングだとか、ランニングだとかに適した服装をしている。見た目は優等生と言った感じであったが、言動からは微塵もそう感じることはできない。
そんな彼女の周りには、周りには丁寧に首のみをスパッと切られた後が大量にある死体。その女の足元は2~3人ほどいるが、神社の奥のほうにもまだ倒れた人がいる。
その様子を見た有坂と零は、すぐに臨戦態勢を取る。
「あんたに下るのは罰じゃなくて死だよ…私が殺す」
と、黒ぶちの眼鏡をくいと上げながらそう言い放つ零。
それを聞いて、笑いを隠せないその女。
「あー…そうなんだ、殺すんだ、私のこと…フッ、いやいやごめんね、私の能力教えてないからしょうがないか」
その会話を見ていた有坂は一人で能力の可能性を模索する。
(なんでここまで余裕なんだ?…よほど自分の能力に自信があるのか、あるいは何かもう私たちに能力が流し込まれてて、発動してないだけ?)
零はさらにその言葉に対し、強い口調で
「何?緊急とはいえ公安職員。渋谷の近くでこんなバカやってたら捕まるわよ。私がとっ捕まえるけど。」
と、言い放つ。曇り空の中、その言葉を肯定するかのように、風が吹く。
「私、今何歳だと思う?16歳。みんなと同い年だね。でもさ、あんたたちは首輪をつけられて、私たちは何事もなく青春を謳歌してきた。この違いわかる?」
零はその言葉を聞いてピキ、と少しばかり眉が動く。
「ゼロッ!!!!」
と、大声で数字を言ったと思えば、彼女はその女の目の前へと前進し、思いきりの殺意が乗った拳を相手に叩きつけていた。
(な…!!!予知で感じた速さじゃない…!!なによこの女、どうやって移動してきたの!?)
ナタの腹を使い、ぎりぎりで受けたが、その速さの正体がつかめない。
「あんた、今なにした?…」
グググと、少しずつ押し切られていくその女。
「関数式…私のオリジナル移動方法…私の能力は『全てを0に収束させる能力』」
(関数式移動方法は相当難しいんじゃ…さすが零さん、実力でハイエンドまで行った秀才…)
…
零の能力はその通り「すべてを0に収束する能力」エネルギーを流しこんだ物質や人間も同様に収束する。
この「0に収束させる」というのは重力、運動エネルギー、温度など、一般的に0に収束できるものは全てが対象となる。
そしてこの関数式移動方式は、関数によるX軸とY軸を自分で設定し、その原点へと収束することによる移動方法である。あらかじめどのように収束するのかを考える必要がある。
移動は全て関数で表されるため、逐一計算式を頭の中に残しつつ、自分にエネルギーを流し込む必要があるのだ。
…
(私が陽動…切り札は…真美ちゃんがやってくれる…)
「ゼロッ!!!!」
相手の腹部に触れ、エネルギーを流し込む。さらに位置エネルギーを0にし、相手の動きを奪った。
(こいつ、干渉系だったか!!操作系だとばかり…!!)
「ほんと、めんどくさい能力ね…!!予知…!!」
そうして、その女の脳内には新たなビジョンが流し込まれる。
動きを止めているそのすきに真美は零のもとへ全力疾走。階段を駆け上がり、手に触れようとするも―――
地面からはツタが一種の生物のように、主を守護するかのように零に攻撃を加えた。
「いつ、私の能力が一つだけって言った?」
グサッ
零の腹部に、そのツタは深く刺さって、血が滴り落ちた。
はい、零の能力についての説明、かなり難しかったですね。皆さんに理解してもらえると嬉しいです。基本僕の小説は義務教育レベルの知識でも読めるようにかなり頑張って簡略化してます。てなことで、明日は多分投稿できません。ストックがないんです。許してください。




