【外伝6話】燃え盛る炎。
外伝6話です。投稿遅れました。
竹下通りからは多くの人が死を免れるため必死に、草食動物のように逃げてくる。しかし、その疾走もむなしかった。
そこには頂点捕食者である超能力者がスッとたっており、人々を次々と肉片に変えていく。
その肉片は鋭い氷塊に貫かれており、霜が降りている。そのおかげか、血さえ凍りついており、垂れ流される様子もない。
「ふぅ…エネルギー回収はかどるね。」
その氷塊を顕現させた男は白い髪がドレッドのようになっており、その髪と間反対の濃い黒色の肌の色をしていた。
まだ寒さが肌に刺さる季節であるのに、男は半袖のTシャツを着用しており、本人は寒いと感じていないようであった。
ハーフであるのか、アフリカの方面にいるような顔つきをしており、日本語はとても流暢であった。
ズズズズ…
その大通りの人々を守るようにして、黒い壁が形成されていく。
「なに!?もうやだぁ…誰か!!助けて!!!」
と、一人の女性がへたり込み、泣き叫ぶ。
「大丈夫です!!!これは一般人を守るための防壁です!!!しばらく持ちこたえますから逃げてください!!!」
すかさず森田はテレパシーで範囲200メートル以内にいる人に対し、テレパシーを送る。
そして、その防壁の外側にいるのはその男と、二人のスーツを着た男女。
白髪のハーフと、その二人は約30メートルほど離れており、
「…命先輩、援護をお願いします。」
と、炎堂はそうつぶやき、さっきまで冷静だった顔に相手を睨みつける様子が垣間見える。
「で、でも…一人で正面から戦える?…殺すことも視野に入れなきゃいけないのよ?…」
おどおどとした様子でそう問う命。
手をぐっと握り、アフリカ系の見た目をした男を見て
「大丈夫です、先輩」
と、吐き捨てたセリフとともに握りしめた拳からは紅い炎が燃えさかる。
その様子を見ていた能力者であるハーフの男は、白い息を吐きながら苦笑する。
「俺は耳がいいんだが…俺を殺せるって思ってるのか?少年」
と、大きな声でそう問う。
それに応えるように
「もしかして…俺があんたを殺せないと思ってるのか?おっさん」
ゴオオオオオ…と炎が炎堂の右手を包んだ。そして、腕を下から左上に思いきり振る。
その炎は男に向けて一直線に球のようにして飛んだ。
パキィン!!!!
直撃すると思いきや、男は一瞬でその火球を氷壁で防ぐ。その火球は氷壁を少し溶かしたのちにフッと消えた。
「少年…お前、ハイロで発生系の能力者か…俺も何回かそういうヤツと戦ったことがある。君は俺に勝てないよ」
その言葉を聞いた途端に、その振りきった右手からさらに炎を出し、元の位置へ手を戻す。
ゴオオオオオ…
しかし、その炎はどんどんと温度を上げていき、色も変色していく。
「俺は普通のハイロ能力じゃない…こい、『蒼炎』!!!」
その炎堂の呼びかけに答えるように、炎は蒼く燃えだした。
(大丈夫…炎堂君ならやれるわ…だって、『準覚醒』まで到達した唯一のハイロ能力者なんだから…)
その炎からは焦げた匂いが立ち込めた。
次回は炎堂君が頑張ります。ぜひ読んでください。




