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【外伝3話】竹下に現れた暴徒。

外伝3話です。

「…うっま!!!」


眼鏡越しにもわかるくらい、目をキラキラさせながら感想を述べる零。


東京原宿の竹下通り。ここには若者が右往左往におり、あるものは自分を知らしめるために奇抜な恰好を、あるものは自分を美しく見せようとおしゃれに、気丈に振舞っていた。


もちろん、この奇怪な若者の道化を、極秘に隠された高等教育施設に在籍している超能力者が訪れることはないし、目にすることもない。


しかし、今回は例外である。なぜなら、ここには任務で訪れているからである。


任務なので、真っ白なワイシャツに黒いスウェット、仕立て上げのような美しさのスーツを着用している。


そんな四人は薄い生地に果物やクリームがふんだんに盛られたクレープを口いっぱいにほおばる。


「しかし…これ、おいしいですね…いつもこんな甘味を用意してくれればいいのに…」


クレープを口いっぱいにほおばりながら有坂は幸せそうな顔をしてそう言った。


「まぁ、俺らは普段は寮から半径2キロ以内から出ちゃいけないもんな。出たら速攻でとっ捕まるし」


両手を後頭部に置き、東京の空を眺めながらそうつぶやく速。


異能を持つ、そして保護監督下にいる未成年の超能力者だとしても、お小遣いはもらえる。


国から毎月2000円程度を出資してもらえ、それでいろいろなものを買える。任務の際の報酬も仕事なのでもちろんもらえる。しかし、使う機会などほとんどないため、溜まる一方だ。


四人が雑な二列横隊で歩く左右に左右にいるのは、ほかのクラスから派遣されたという森田 鉄平と藤原鉄平。


そのうちの一人、森田 鉄平は坊主で、あまり子供受けするような顔ではなく、眉間にしわが寄っている。肌は程よく小麦色で、様相は夏場の野球少年のようであった。


もう一方の藤原 命は美しい顔立ちをしている。例えるなら、その人物像は優しさにあふれた母とも言えよう、小学生の蛮行を優しく見守る保護者同然である。


そして彼女は美しい茶色の髪をルーズサイドテールのようにして結んでおり、そして何より目を見張るのはその豊満な胸囲であった。


「あら、零ちゃん…口にクリームついちゃってるよ」


優しい声が耳に入った零。


「あ…えっと、ティッシュ……」


そうやってポケットからチリ紙を取ろうとした瞬間、顔が誰かの手によって方向を変えさせられ、チリ紙が鼻についたクリームをふき取った。


「あ、…ありがとうございます」


と、お礼を言うと、保母のような彼女の口角は上がり、「いいのよ」と一言。


そんなやり取りを横目でうらやましそうに見ている炎と、それをジーっと見つめる有坂。


そのさらに後ろでは、男児二人が和気あいあいと話している。


「森田先輩!!ナンパして何人つかまるか勝負しません?」


黒髪に白髪が混じったような髪色をした少年、速がそう言う。


「どっちもゼロで終わるってのを想定してねぇのか?…」


と、森田は少し引き気味。


そんな平和な原宿に指す一点の黒い残影。


人影から見えるは仮面をかぶった少女。その仮面は、よくある戦隊もののグッズのようで、まるで幼児であった。


くるくると巻かれたパーマに、黒い髪をした小柄な少女は仮面を外す。


「素直に渋谷に襲撃に行くバカはいないじゃんね」


と、舌を不気味に出し、エネルギーを込めた。

今日は秋葉原行ってて書き溜められませんでした。まぁ、誰も読んでないので大丈夫です。

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