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【第1話】目の前で人が死んで超能力を手にいれてしまった僕

一話です。

冬の寒い日。僕は学校に行けていなかった。




小さい世界の秩序さえ、僕は辛く感じてしまった。




僕はいつものように空想にすがるために秋葉原へと足を運ぶ。そこには空想という空間を体現したかのように夢が詰まってる。大人たちが本気で面白いものを作ってる。




そこへ向かう途中、僕は何を考えたんだろう。まさかそこで異世界へとでも行けるとでも、そうなるとでも思ったのだろうか。




大型トラック。何が積まれているかは知らないし、運転手の今後の人生さえも考えず、僕は交差点を通過しようとするトラックへと吸い込まれるように歩き出した。




トラックにぶつかる瞬間、目に移ったのは金の毛並みをした同世代の女の子。




突き飛ばされてから、そこからは記憶が一切ないんだ。




少年は倒れる瞬間、ライターの火よりも小さい明りを指に灯した。










「なるほど…あのバケモンが死んで…その近くには少年、か」




40歳を過ぎた容姿をした男は病院の屋上にてたばこをふかしている。




黒いコートを羽織っており、初老の象徴ともいえるひげが彼の人生を物語っているようである。




「ええ、鳴神 夕莉は死亡が確認されています。少年は救急車に運ばれたのちにこの病院にて一時的に搬送。こちらの依頼にて病院側には生命維持に努めてもらっています。」




隣では黒い髪をその美しい容姿にはもったいないほど質素に結んでいる女性が状況を話している。彼女は男の部下であった。




「で、確かその少年は…脳をやられたって話か…芳しくないな。その子供はただの一般人か?」




ふかしたたばこに指で振動を与え、燃えカスを落としつつ、男は部下に質問した。




「その少年に『異能』が確認されたため、現在少年を治癒する超能力者を派遣しています」




「ほう?鳴神嬢ちゃんの仕業じゃねぇのか?」




「いえ、まだ確認できていません」




「ま、そんな警戒する必要ないんじゃねぇのか?もう死んでる人間がどうやってそいつに危害を加えるってんだ」




「彼女は規格外でしたからね。油断はできません」




プルルルル…




黒髪の女性のポケットから携帯が鳴り響く。




「超能力者が派遣されて今到着したようです」




「じゃ、病室へ行くぞ」




冬の風はたばこの火すら消してしまうほど冷たかったのか。それとも初老を迎えた男性が行ったのか。たばこの火が消えたと同時にたばこは砕けるように散っていった。




次の話も読んでいってください。

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