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予想もしていない来客

「いや、なんで!」


 俺が思わず声を出したのには理由がある。それは、インターフォンのカメラに予想外の人物が写っていたからだ。


 とにかく、通話ボタンは押していないため、カメラに写っている当人には聞こえていないだろう。それは救いだ。とにかく、不満そうな顔をしてなにか言っているので、早く通話のボタンを押さないと。


「早く、開けてくれない」


 堂々として、ややトゲがある声がインターホンのマイクから聞こえてくる。


「わかったよ。ちょっと待ってて」


 そう言って、俺は玄関に足を運び、ドアの鍵を施錠して、ドアを開ける。


「遅いッ」


 文句を言ってくる香恋。


「ごめんよ。それにしても、なんで来たの?しかも、いきなり」


 俺は率直な疑問を投げかける。


 「それは後から話すわ。とにかく中にいれて」


 そう言われ、俺は香恋を自宅の中にいれる。


 玄関の中にはいった香恋は、靴を脱ぎ、玄関に足をつける。


「いやいや、待って待って」


 香恋の行動を見た俺はたまらず、香恋を静止するために、声をかける。


「なに?」


 香恋はジロリとこっちを見る。相変わらず、目つきがあまり良くない。慣れてなかったら、恐いぞ。かのゆう俺もあまり慣れていないんだけど。


「なんでいきなりうちに来たの。理由を教えてよ」


 俺は気になったことは、ほっておけないタイプみたいだ。


「敦宏、あんた明日の数学のテストやばいで

しょ」


 俺が理由を聞いた後に、香恋は予想外の言葉を発してくる」


「な、なんで?」


 俺は動揺しながらも惚ける言葉を発する。


「いや、あんた、昔から理系科目は壊滅的にできなかった覚えがあるから」


 香恋は、俺の目を見ずに軽いかんじで言葉をぶつけてくる。


「香恋はどうなのさ?」


 不利な状況だとなため、俺は話題を変えるために、香恋に話を振る。


「私は大丈夫よ。苦手な教科はないし」


 香恋はいつもの声音でそう答えた。


「そ、そうなんだ」


 そんなことしか言えない俺。香恋も俺みたいにテストに自信がないことを少しでも、期待していたからだろう。


確かに、香恋は幼稚園ときから勉強できたけど。


「それで、本当はどうなわけ?」


 問い詰めるように聞いてくる。


「やばいです。数学を教えてください」


 俺は正直に答えた。事実だから。


 こうして、香恋に3時間ぐらい数学を教えてもらった。明日も来ると言っていた。

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