表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/12

“解決”編。

 市谷 三耶。高校二年生。冬。彼は不思議な体験をした。が、その記憶は維持していない。消えてしまったのだ。その日三耶は“誘拐”されたのだ。



 彼を拐ったのは彼の生まれた星の生命体では無かった。他に存在する星の“存在”だった。此れが“他”の“物語り”ならば、彼は“物語の主役”として、謂わば“異世界転移”等と呼ばれるストーリーの存在と生ったので在ろう。けれど此の“物語”では、そうは成らなかった。何故か?“此の物語り”の裏方、つまり“神”と呼ばれる存在が、“異世界転移”が嫌いだったからである。“巫山戯てんのか?”と“それ”は言い放ったのだ。“誘拐犯”に。




 主役とも云える立場の三耶少年を置き去りにして、神は“物語”を解決してしまったのだ。故に三耶少年に起こった出来事と云えば、ただの“一日だけの記憶喪失”だけだったのだ。



 因みになのだが。


 此の物語は三耶少年の“目線”であったが、





 実は誘拐犯が拐ったのは彼だけでは無かった。




 此の星の神の“知り合い”の星にて。誘拐された者達は監禁された上に、犯人は“消滅”してしまった故に“放置”されてしまったのだ。しかもだ。



 三耶少年は偶々なのだが其れを逃れたのだが、彼以外の拐われた者達は生死の境を彷徨う羽目と為っていた事態だった。では何故彼は“難”を逃れたのか?疑問に思う方が、当然だろう。理由は意外にも単純だった。三耶少年の独り言の中に出て来た“と或る同級生らしき少女の名”が“美津原”と云うのだが。“ミツハラ”と、読む。


 順に話すならば、其の少女の父の名が、“つぐみ”と云うのだ。通りすがりの“海”と呼ばれた少年が口にした名だ。つまり海の“伯父”の名だった。三耶が出会った“カゲツ ヨウセイ”は、彼の義弟に当たる男だ。因みにだが海と一緒に在た男は“美津原 敦之アツノ”と云い、つぐみ氏の“兄”の息子である。此の者達が所謂“此の星”の、神の役目を営んでいるのだった。“任務”的に。さておきだ。



 三耶が“振ってしまった”少女とは。此の星の“神”の娘で在った訳なのだ。其れが何を意味するのか?と、云えば。



 “加護”の様なものとも云えた。“少女”からの“想い”だった。当然彼女にしてみれば“無意識”以上に“無自覚”だったの、だが。ーーーー其の不思議とも云える“保護”の効力で、市谷 三耶は“誘拐犯”の悪巧みから、逃れられたのだった。ーーーー彼女が謂わば“高嶺の花()()のも、この(力のせい)だった。名前を付けるのならば“優しさ”だ。“慈悲”と言い代えても良いし、“慈愛”とも云えるし“博愛”とも取れるが三耶に対して敢えて云うのならばやはり“恋心”だったのだろう。市谷 三耶は美津原みつはら 葉織はおりに“救われ”たのだ。双方共に知る事は無いのであるが。勿論だが此れからもだ。




 然しながら。例えば。物語りとは釦を一つ、ただ一つ掛け違えればだ。“もしも”が産まれるのだ。此れから“話す”のは其の“もしも”の物語りで在る。つまり“架空”なのだ。××××










 「ーーは?」



 「だーかーらー」と、俺は言った。気づくと“知らん場所”だったのだ。仕方なくね?なんとなく“デジャヴ”感が拭えぬのだが、仕方ない…………そう、“ここ”、何処だよ?なんだよって、な。“トウキョウ”に似てて“似てない場所”に俺は居たのだった。似てて似てないはオカシイか。似てるは、似てる。だが違うと分かる場所だな。




 うん、まず、その辺の文字が判読不明。意味分かんね。アルファベットに似てるっちゃ、似てんね。けど読めね。それから“会話”だな。みなさん何語だよ。わけ、わかんねー。さてと、




 分かんねーばかり言ってられないよね、これ。orz.…………、どないするよ?オーマイガッ!オーマイゴット!ダョネ…………(꒪−꒪ )。…………ダレカ・タスケテ。 ( ;˙꒳˙;)( ´;゜Д゜):゛;`;:゛;ガハッ !!←orz.orz.マジカ━━=͟͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)(||๐_๐)マジデスカ…╭( ๐_๐)╮。






 まさかなんだが、ここさ、ちまたで噂?の“異世界なんちゃら”違うよね? 夢なら悪夢だよ。そうだろ??

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ