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No.3 ダンジョンから脱出できたぜよ!

右の通路を少しずつ進んでいくと…またTのように通路がわかれていた。


「どっちにしようかな?…さっきは左の通路から探索してたし右の通路に行こうかな?」


そう言うと右の通路を進んでいく。


「…ギャギャギャギャーギャ!」


少し向こうから誰かの声がする。


「ん?なんだなんだ?敵か?」


目を凝らし、少し向こうを見つめる。


「…ファンタジー定番のあのゴブリンか?」


緑色の体に尖った短い耳、汚い歯などの特徴からしてゴブリンかな?


「どう戦うか…。身長は俺の方が2倍くらいだし、アイアンクローでも決めて持ち上げるか?」


よく見るとゴブリンは右手にボロボロのナイフを持ってるな…。


「アースで転ばしてから奪ったナイフで首を斬って殺すか?うーん、あのボロボロのナイフやと斬る前に折れそうで怖いな。…手で首を折るかな」


殺る算段は決まったし、実行に移すとしますか!


「…っと、考えている間にこちらに感づいたか。アースっと」


ゴブリンが走ってきたので途中の場所にアースで穴を数ヶ所作る。


「MPが勿体無いけど我慢だ、我慢」


少しするとゴブリンがアースで作った穴に足を引っ掛けて転んだ。


「ギャッ!?」


転んだ反動でゴブリンはボロボロのナイフを落としたので蹴り飛ばしておく。


「さーてと…ふんっ!」


転んで倒れているゴブリンを足で抑えつけた後、ゴブリンの肩を左手で掴み、右手で頭をグルっと回す。


「ギャッ…」


ゴブリンは頭を180度回転した状態で死んだ。


「うーん?俺ってこんなに力強かったっけ?…身体強化[II]のお陰かな?」


手をパンッパンッと叩いた後、蹴り飛ばしたゴブリンの持っていたボロボロのナイフを拾う。


「一応ゴブリンに魔石がないか探してみるかn…?アレ?ゴブリンの死体はどこにいったんだ?」


ボロボロのナイフでゴブリンを解体し、魔石を探そうと思い、ゴブリンの死体を探すがどこにも見つからず、魔石が1つだけポツンっと置いてあった。


「あーね?ダンジョンでは死体が残らない説な。アレって本当やったんやな。確か、ダンジョンが死体とかを吸収して、リサイクルみたいな感じにしてるんじゃなかったっけ?」


魔石は冒険者(?)とかを引き寄せる餌みたいな?んで、少しのアイテムを残すと冒険者とかが喜んで集まるってか?


落ちていた魔石を拾う。


「まぁええか。魔石はGPに変換で、ナイフはそのまま持っておく感じかな?つーわけで変換よろ」


手から魔石が消える。


【1GP獲得】


「ゴブリンもショボいなぁ〜。1回ランダムガチャを引くにもゴブリンが100体は必要じゃん。10回引くには1000体だし。…てか、そんなにゴブリンいたら国とか普通に滅びそうやなwww」


そういえば、ステータスにレベルの概念があったはずやし、上昇しとるかもな?確認しとくか。


「ステータス」


異世界人…レベル2

HP…110/110

MP…110/110

攻…18

防…18

速…18

魔…15

運…15

スキルポイント…0(固定)


ギフトスキル

…ランダムガチャ[-]女神の呪い[-]

ユニークスキル

…倉庫[-]

スキル

…剣術[II]身体強化[II]槍術[I]水魔法[I]土魔法[I]魔力操作[I]自動MP回復[I]


「おっ!?レベル2になっとる。攻、防、速は18やけど20%プラスやで元は15か。…てことはレベルが1上昇する毎に攻、防、速、魔、運が5ずつ上昇かな?んでHP、MPが10がずつ上昇って感じか」


中々良いんじゃないか?分かりやすいし。


「さてと、このまま進むとするか」


ゴブリンが持っていたナイフを右手に装備し、歩いていく。


〜〜〜


少し歩いた後。


「…ん?今更やけど、俺の鞄とかって元の世界に置きっぱなのか?服や靴はそのまんまなのに…」


登校中にこっちに拉致られたで学生服(夏用)と登山用の靴(学校は山の上の為)、後は履いている下着とかしかない。


鞄やあの"変"な本はなかった。


「つーか、俺ってば適応しすぎじゃね?普通、なんか殺す時って躊躇うよな?さっき、ゴブリン殺す時は全然躊躇わずに即殺したよな。拉致られた時に精神を弄られたのか?あの自称女神に…」


まっいっか。考えるのも怠いわ。


考えることを放棄して再び歩き続ける。


〜〜〜


途中何度かゴブリンと戦ったがそれ以外とくに何もなかった。


ちなみにステータスはこんなん。


「ステータス」


異世界人…レベル3

HP…120/120

MP…120/120

攻…24

防…24

速…24

魔…20

運…20

スキルポイント…0(固定)


ギフトスキル

…ランダムガチャ[-]女神の呪い[-]

ユニークスキル

…倉庫[-]

スキル

…剣術[II]身体強化[II]槍術[I]水魔法[I]土魔法[I]魔力操作[I]自動MP回復[I]


レベルが1上昇したぐらいかな?アースを使用しまくったんだが[II]にならんなぁー。簡単には上昇させまへんってか?


ゴブリンが持っていたボロボロのナイフは合計で5本ほどになってきたので1本以外は全て倉庫[-]に収納してある。

倉庫[-]が便利すぎて感謝感謝だわ。


ちなみにGPは6GPな?引くまでが長いぜ!


「それよりも、だ。これどうしよっか」


目の前には上に上がれる階段があった。


「これでダンジョン脱出って感じやったらいいんやけど…な〜んかいやな予感がすんだよなー」


覗いてみるだけしてみるかー。


階段を上っていく。


「ビンゴ!…って嬉しくねぇービンゴやな」


階段を上りきった先には今まで見たゴブリンよりも強そうなゴブリンがいた。


「まだこっちに気づいてなさそうやしバレないように仕掛けるかな?アース」


アースによって強そうなゴブリン…ホブゴブリンでいっか、ホブゴブリンの足下にバレないように穴を何個か作る。


「よし。後はこのナイフを投げて驚かせるだけ」


ボロボロのナイフをホブゴブリンに向かって本気で投げる。


「…ギャウッ!?」


ホブゴブリンは見事に引っかかってくれて、投げたナイフに驚き、先程作った穴に足を引っ掛けて転んだ。


「今だ!…オラオラオラオラオラオラオラァ!」


転んだホブゴブリンの上に乗って、頭を殴って殴って殴りまくる。


「ギャギャギャギャッギャゥッ」


ホブゴブリンの顔の原型が分からなくなるまで殴るとホブゴブリンは生き絶えた。


「フゥーフゥーフゥ…。ダンジョンに吸収される前に装備を剥ぎ取っとくか…」


ホブゴブリンの装備を1つずつ剥ぎ取っていく。

普通のナイフと銀貨(?)を剥ぎ取った後、倉庫[-]に銀貨を収納し、普通のナイフを装備した。


「こんなもんか。…ほらよ、はよ魔石くれ」


ホブゴブリンから取り尽くすとホブゴブリンの死体をそこら辺に放り投げる。


「さっき投げたナイフを回収しとくか」


地面に落ちていたボロボロのナイフを倉庫[-]に収納する。


その後、ホブゴブリンの死体の所に戻ると死体が消え、魔石が置いてあった。


「おっ?ホブゴブリンの魔石ゲット〜&変換よろ」


魔石を拾った後、魔石をGPに変換した。


【5GP獲得】


「ん?んんんん???2倍の2GPぐらいかなって思ってたけどまさかまさかの5倍の5GP!」


つーことはホブゴブリンはゴブリンの5倍くらい強いってことか?…の割にクッソ弱かったけど?


「さてさてさーて?どうしよっか。今度は前の通路か、右の通路か。どっちにしよっか?」


ホブゴブリンが向いていたのは右の通路だったし本来なら右の通路から来た冒険者とかを倒す役割だったのかもな?


…てことは右の通路が脱出できる道かな?


「だがしかーしっ!前の通路を探ってからにしよーかな!なんか良いモンあっかもしれんしな!」


前の通路を探っていく。


〜〜〜


数分後。


「やっぱ、宝箱あったな!予想通りだぜ!」


かなり大きい宝箱があった。


「ここで行き止まりやけど、こんな大きい宝箱があるし当たりっしょ!さー何が入ってかなー?」


大きい宝箱の蓋を開け、中を覗くと…錆びている大剣が置いてあった。


「ええー。なんかばっちーな。錆びばかりじゃんかよー。…綺麗に錆を落とせば使えそうやけど」


錆びている大剣を触らずに倉庫[-]に収納する。


「さー戻るかー。あーらほらさっさー」


〜〜〜


階段があった場所に戻ってきた。


「右の通路に行ってみようー!」


ホブゴブリンがまたいるかもしれんし、気をつけていくかー。


警戒しながら右の通路を進んでいく。


〜〜〜


進んでいくとゴブリンと数回戦ったぐらいでホブゴブリンは一度も現れなかった。


「警戒するのも無駄だったかもなー」


…と言いながら歩いていると両開きの扉のようなのが見えてきた。


「おっとー?やっと脱出か?」


両開きの扉のようなのに触れるぐらいまで近づくと外の景色が見えてきた。


「今は夜かな?暗いし、月明かりがあるし」


外に出るとそこは森の中だった。


「街の中じゃないんかい!はぁ〜。まだ歩かんとあかんのかー。はよ寝たいわー」


ぐちぐちと言いながらも歩き始める。


「うわぁー。月が3つあるじゃん。綺麗ぇーだな」


空を見上げると月が3つあり、星が輝いていた。


「まぁ適当に歩けばどっかの街に着くっしょ!」


色々と考えながら歩き続ける。


〜〜〜


数時間後。


やっとのことで森を抜け、草原に出た。


「おっとー?草原に出たなぁ〜?あ、あれ街じゃねぇかぁー?壁みたいなのあるしよ」


草原の先には白い壁に囲まれた場所があった。


「うぇーい。やっと休めるぜー」


本気で走り始めた。


〜〜〜


数分後。


門(?)のような所にきた。

全身鎧を着た兵士(?)が数人で夜の門番をしていた。


「そこのお前!何者だ、こんな遅くに!」


1人の兵士がこちらを見つけたのか質問してきた。


「旅の者ですが、何か?」


そりゃあこんな遅くに来たら怪しいよな。でもこうしか言えないじゃん!


「この街には何の目的で来た!」


再びの質問。手に持つ槍でこちらを威嚇する。


「宿と飯と仕事を求めてきたんだけど?」


後、う、運命の出会いとか?


「身分証を提示しろ!」


手に持つ槍を少し下げて言ってきた。


「あー、ぎるど(?)で作ろうと思ってたんだけど〜その場合はどうすれば?」


目を泳がせながら言った。


「怪しいな。何故、旅の者と言っておきながら身分証がない!矛盾してるぞ!おいっみんな!」


他の兵士を集める。


「旅の者っていうより田舎から街に憧れて来た若者って方が分かりやすい?」


ラノベでのやりとりを思い出しながら言ってみる。


「最初からそう言えっ!紛らわしいな!冒険者ギルドはここから真っ直ぐに行ったとこだ!そこなら身分証を作れるが今から行っても迷惑だから、宿でもとって明日にでも行くんだな!ちなみに今からでも宿泊OKな宿はそこの宿だぞ?そこなら安いから田舎もんでも泊まれるはずだ」


兵士は警戒をとき、呆れながらも色々と教えてくれた。


「ありがとうございます。ご迷惑をおかけしましたー!すみませんっ!」


ペコペコと頭を下げる。


「今度から気をつけろよ?」

「はいっ!」


色々とあったがやっと街に入れるな!

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