15 依頼
何だこれはたまげたなあ。
ブクマ20,000人達成! ポイント54,000超!
感謝するぜ……今まで出会ったすべての読者にな!
その後、ノードはどんな物が造れるのかをエリシオに聞き、その魔道具が如何に貴重な代物であるかを説明した。
エリシオは天才に違いなかったが、自分の能力がどれ程高みに存在し、そして自分の製作物──つまり魔道具にどれ程価値があるのかを理解していなかった。
ノードがエリシオにその辺りを説明してもなお、
「そんなものなんですか……?」
と半信半疑な様子であった。
聞けば、エリシオは早くに両親を亡くし祖父の元に育てられていたのだという。そしてその祖父も、エリシオが魔術学院に入学してから、しばらくして亡くなった。
つまりエリシオは天涯孤独の身であったのだ。
そしてエリシオが魔術学院に入学したのは僅か十二才。
エリシオは、その溢れんばかりの才能とは裏腹に、かなり世間の常識という物を知らない子供だったのだ。
「エリシオ……優秀な魔術師、それも魔道具が造れる存在と繋がりを持ちたいと思っている冒険者なんて幾らでもいるんだ。素材の採取依頼であれば、報酬として魔道具を渡せば、無料でも受ける冒険者は山ほどいるぞ」
「え! そうだったんですか!?」
無知とは罪である。この言葉を聞いたのは何時だったか。ノードには思い出せなかったが、エリシオの在り方はそれに近い。
余りにも危うかった。
「なら、今から頼んできますね!」とすっ飛んで行きそうな勢いで冒険者ギルドに出向こうとしたエリシオを、ノードは制止した。
魔道具──その中でも、取り分け戦闘に関わるもの──というのは、押し並べて高価な品だ。
そしてそれ以上に、入手する機会が殆ど存在しない。
生活に関わるような魔道具であれば、市井の商人達が錬金術師ギルドから商品を仕入れているから、相応の金銭を支払えば手に入れることは出来る。
しかし、魔法の力が籠められた巻物や魔杖等は、製作者である魔法使いたちがおいそれと売り払うことはない。
何故ならば、彼ら魔道に携わる者たちにとって魔道具とは、己の内に秘めた知識・技術を他者に使わせるものであるからだ。
魔法使いは、自分が魔法を使えることを誇りに思っている。
一部の例外を除けば、魔法使いは皆、生まれた時点で魔力の扱いに対する高い適性を示した選ばれた者たちであり、そしてその後に魔術師としての厳しい修業を積んだ者たちであるからだ。
その誰もが『天才』である魔法使いたちは、その才能が故に、己は魔法を使えない他者よりも優越する存在だと、信じて止まない。
そんな彼らに取って、誰しもが魔法を擬似的に扱えるようになる魔道具は、自分の魔法技能の高さを証明する制作物であると同時に、自己の優越性──魔法使いは選ばれた存在であるという考え方──を侵害する代物であった。
それ故か、魔術師たちは魔道具を金銭で自由に扱われるのを酷く嫌う。
自分の“誇り”を金で買われるという気がするのだろう。
生活に関わる魔道具や魔法薬を積極的に市民に向けて販売している錬金術師ギルドというのは、むしろ魔法使いたちの中では、異端の組織であった。
魔術師ギルドに所属する一般的な魔術師たちは、自分が『売ってもよい』と認めた相手──誼みを通じた高位冒険者や、貴族など──としか取引をしようとしなかった。
それ故に、戦闘用の魔道具というのは、とても高価であり、入手手段が限られる稀少なものだった。
もし、エリシオがそのまま冒険者ギルドに行って依頼を出せば、依頼としては旨味があるため、直ぐに受注されるだろう。
だが、問題はその後だ。
どんな冒険者が請け負うかは知らないが、基本的に冒険者は口が軽い存在だ。酒を飲んで酔っ払えば、自分の武勇伝の一つとして、魔道具を入手したことを気分よく吹聴するに違いない。
そうすれば、エリシオのことはあっという間に話題になり、優秀な魔道具を作成する若手の魔術師として世間に知られてしまうだろう。
それだけならば良いのだが、その後は身の程知らずの駆け出し冒険者や、あるいは業突く張りの商人たちが押し寄せ、魔道具を作ってくれ! と口々に吐かし、研究どころではなくなるだろう。
いや、場合によってはエリシオの身柄を拉致し、何処かに監禁した上でひたすらに金儲けのために魔道具を造らされるなんてことも有り得るかもしれない。
ノードがその可能性をエリシオに告げると、エリシオはようやくそこで自分が造っているものの価値を認識したようである。
「な、ならどうしたらいいんでしょうか?」
「確認だが、エリシオは何処かのギルドに入っているのか?」
「い、いえ……何処にも所属していません」
中性的な顔から血の気が引いて、青ざめた白い肌でノードに答えるエリシオ。
ノードはそんなエリシオの肩を優しい手つきで抑え、椅子に座らせる。
ちょこん、と椅子に座ったエリシオは、元々低かった身長がさらに小さく見えた。
ハミル王国内に限った話ではないが、世間には色々な組合が存在している。
ノードが所属している冒険者組合もそうだし、魔術師組合、錬金術師組合もそうだ。他にも石工組合やら漁業組合、鍛冶組合に商人組合、果てはパン窯組合に宿屋組合なども存在する。
これらはそれぞれ、その組合員同士の互助組織であると同時に、組合の権益に介入してこようとする存在を排除して利益を守る役割があった。
多くの場合、組合員はギルドの規則に拘束され、組合費を払う必要があるが、代わりにギルドに守って貰うことが出来る。
「ギルドに所属していないということは、逆に言えば誰も守ってくれないってことだからな……」
「すみません……」
「いや、謝らなくていい」
エリシオは王都近郊の直轄領の村出身だという。
両親、祖父母ともに農家であり、ギルドには所属していなかったため、ギルドに関する事情をエリシオは教わらないままに死別したのだろう。
「となると、ギルド経由で名前を伏せて依頼するというのは難しいな……エリシオ、冒険者の知り合いはいるか?」
「いえ、いません。ノードさんが初めてです」
「そうか……」
信頼出来る奴だ、と付け加えたノードの問いに対して、エリシオが返した答えはやはり否、であった。
そしてその答えを聞いたノードは、一つの提案をエリシオへと持ち掛けた。
「エリシオ、もし良ければだが、俺から信頼出来る冒険者を紹介しようか?」
§
是非ともお願いします!
ノードの提案に対して、エリシオは必死な様子で頷いた。
藁にも縋る勢いで、ヒシッ、とノードの手を掴んで上目遣いにお願いしてくるエリシオの姿は、今にも捨てられそうな子犬のようであった。
その様子を見て、エリシオの危機意識を促すためとはいえ、少しばかり強く脅し過ぎたかもしれない、とノードは内心反省した。
そして後日、信頼出来る冒険者を紹介すると約束し、ノードはエリシオの家を辞去した。
話し込んでいる間に日は更に傾き、寮から出て馬車に戻る頃には、既に辺りは暗くなりはじめていた。
ノードが馬車の御者台に乗り込むと、放置されて待ちぼうけを食らっていたニュートが、荷台から抗議のために小さく鳴き声を上げた。
「悪かったって、少しばかり用事が増えちゃったんだよ」
「ぎゅ~……」
「ええい、仕方ない奴め、ほらもう行くぞ」
「きゅう」
エリシオと再会したことで、半ば本気でニュートを放置していたことを忘れていたノードは、言い訳がましく荷台のニュートへと話しかけた。
しかしそれでも機嫌が直らないニュートのために、仕方なく荷台の幕衣の中に手を突っ込み、その頭を撫で回す。
わしわしと、手荒な手つきではあったが、頭から鼻先、そして顎の下までたっぷりと撫でてやれば、ニュートの機嫌も少しは良くなったようで、荷台から聞こえる声も普段の物へと戻った。
先生から受けたお使いに関しては、翌日渡せばよいと言われていたので、ノードはそのまま馬車に乗って冒険者ギルドへと出向いた。
夕刻から、夜の街並みに変わろうとしている王都の道を、馬車で暫く走らせる。
ノードが冒険者ギルドへと着いたときには、既に街には夜の帳が降り、周囲の建物の窓からは、明かりが外へと漏れるようになっていた。
「悪いが、また少し待っててくれ」
ノードは再びニュートに荷台で留守番しておくよう言いつけると、馬車を降りて冒険者ギルドの建物に入った。
扉を潜ると、ノードの耳に入る喧騒がわっ、と大きくなった。
魔導院でも体験した【静寂】の魔法の効果を今一度感じながら、ノードは冒険者ギルドの建物を奥へと進む。
営業時間を過ぎて閉鎖された帳場の横を通り過ぎ、酒場に向かえば、そこには仕事終わりの冒険者たちがごった返していた。
「嬢ちゃん、こっち麦酒お代わりくれ!」
「こっちは火酒追加だ!」
「はいはい、麦酒が二人に火酒が「こっちにも」あいよ!」
「あ、豚の香草焼きください」
「野菜煮込み」「水魚の油揚げ」「虹色鳥の甘辛ダレ」
「もー! 分かんなくなるだろ!! 一人ずつ言え!!」
わいわい、がやがや。
酒精が入って好き勝手に騒ぐ冒険者たちは、今日生きていることを愉しめとばかりに、次々と望みの酒や料理を注文する。
酒場の女給が各所であがる注文の声を次々と捌いていき、そして酒場の厨房からは、出来上がった料理の皿に酒の酒杯が続々と食卓に運ばれている。
「はい、お待ち!!」
「「「いよっ、待ってました!!」」」
好き勝手に食べ、好き勝手に飲み、好き勝手に騒ぐ。
冒険者たちの一日の終わりがそこにはあった。
そんな冒険者ギルドの酒場の中に、ノードは目当ての人物を見つけた。
「ジニアス!」
「ん? お、ノードか! おーい、こっち来いよ」
ノードと同じ金髪の青年冒険者ジニアスである。
酒場の喧騒の中から、自分の名前が呼ばれたことを耳に拾ったジニアスは、その名前を呼んだのがノードだと気がついた。
酒杯を片手に手を振り、自分の卓に来るようノードを誘う。
ノードは酒場の宴席を縫うようにしてジニアスの元まで近づいた。
「あーノードじゃないのー、久しぶりじゃなーい」
「最近会ってなかったよなぁ」
「お久しぶりです、ノードさん」
「壮健そうで何よりだ」
「皆も久しぶりだな、ちょっとジニアスを借りて良いか?」
ノードの存在に気が付いたジニアスの仲間たちが、口々に挨拶をしてきた。
呂律の回らない口調なのが、弓手のアルミナだ。黒髪の長髪を後ろに縛って総髪にしており、動きやすい魔物素材の胴着を身に付けている。既に出来上がっているのか、真っ赤に酔っ払い、視線が定まっていない。
そのアルミナの肩を抱くように支えているのが、斥候のシノだ。ノードやジニアスと同じ金髪を肩まで伸ばした優男で、中衛として遊撃を務める何でも屋だった。こちらもアルミナと同じ素材の装備をしている。
ついで挨拶をしてくれたのが、回復魔法の使い手であるリセスで、彼女が信仰する光の精霊を祀る宗派の巫女服を着ている。意外と酒に強いのか、彼女の前には、既に何杯もの酒杯が空けられていた。
最後に厳のような声で話しかけてきたのが、槍使いのゲイゴスだ。黒髪を短髪に刈り込んだ男で、彼だけが一際年齢を重ねている。金属製の鎧を身に付けており、傍らには兜が置いてあった。
ジニアスの徒党とは、ノードが駆け出し冒険者の頃に轡を並べて戦って以来の仲だった。
ノードはそれ以降も何度か冒険を共にしたことがあり、ジニアスとその仲間たちは友人であり、そして競争相手でもあった。
「俺に? 分かった。ここじゃない方がいいか?」
「そうだな、表に馬車を停めてあるから、そこで話そう」
宴会中にも関わらず、ノードの頼みに快く応じてくれたジニアスとその一行に、ノードは謝意を告げながら酒場を出る。
そして表に停めた馬車まで連れだって歩きながら、話をする。
「中々調子いいみたいだな。皆の装備も良くなっていた」
「おう! そうなんだよ。ノードもそれ新しい鎧だよな?」
「ああ、夏に将軍蜘蛛と戦ってな」
「へー、つまりそれ蜘蛛の鎧かよ。金属製かと思ったぜ」
「ああ、軽くて頑丈なんで重宝してるよ」
「ジニアスのそれは?」
徒党の仲間だけではなく、ジニアスの鎧もまた新たな物へと替わっていた。
何の素材で出来ているのか、一目で分からなかったノードはジニアスに尋ねた。
「これか、双頭水亀の素材さ」
「うん? 確かその魔物は……」
「ああ、実はそうなんだ」
ジニアスはノードの言葉に相槌を打つように頷くと、鎧の胸元からギルドカードを引っ張り出した。
そのギルドカードは、建物から漏れる明かりに反射して赤い金属の輝きを見せた。
「赤銅級冒険者に上がったのか……」
「ああ、この前な。それで、まさしく今日、この新しい装備を受け取ってきたばっかりだったんだ」
「てことは、今お祝いの最中だったのか。悪いことしたな」
「良いって、気にするなよ! それで?」
ノードは未だに冒険者として冒険者ギルドに籍を置いていたが、その活動は低調になっていた。鉄竜騎士団に所属している以上は致し方の無いことではあったが、ジニアスには先を行かれてしまった形である。
馬車にたどり着いたところで、ジニアスが本題に入るよう促した。
それを受けて、ノードも周囲に人影が無いことを確認してから話を切り出す。
「これを見てくれ」
「これは? 短剣……じゃないな、これは石を削ったのか?」
「魔剣だよ」
「魔道具か! いいもの手に入れたな……」
ノードがエリシオから貰った魔剣を取り出し、ジニアスへと手渡した。
ジニアスは正体を確かめようと、窓から漏れる明かりにその魔剣を翳す。剣身が明かりを反射して、濡れるような赤い輝きを見せた。
ジニアスはその赤色の石のような質感をもつ短剣の正体が、魔道具だと知って心底羨ましがった。
戦闘用の魔道具は、通常の手段ではまず手に入れることが叶わない。
しかし、もしそれを入手出来れば、いざというときの切り札になる。
切り札に取っておいた魔法の巻物が、危機に陥った冒険者の徒党を救った、というのは冒険譚の鉄板ネタであった。
「話というのは他でもない。ジニアス、俺がそれを作った魔術師と渡りを付けられる、と言ったらどうする」
「何、本当か!? 是非とも紹介してくれ」
対価は、と今にも食い付きそうな勢いでノードに頼み込むジニアス。
ノードは魔剣を受け取り、再び懐に仕舞いながらエリシオの話を始めた。
「……というわけで、才能は素晴らしいんだが実に危なっかしい奴でな」
「凄まじいな。魔術師ってのはそんな奴ばっかりなのか?」
「さあな。俺も他の知り合いがいる訳じゃないから、比較は出来ない。“明けの明星”にでも聞いてみたらどうだ」
“明けの明星”というのは、とある冒険者の徒党の名前だ。
王都の冒険者ギルドを中心に活動している黄金級冒険者であり、徒党の一員に魔術師がいることで知られていた。
数々の冒険譚を持つ特級の冒険者たちであり、聖銀級冒険者になる日も近いだろうと噂されている。
「あの人たちか、気になるところではあるが、前にちらっ、と顔を見たことがある位だしなあ。話しかける勇気はないよ」
「俺も話したことはないな」
「まあ、いい。それで、つまりはその魔術師が俺達に指名での依頼を出してくれるって話だよな?」
「そうなる」
「内容は?」
ジニアスの顔付きが、友人と対する親しみの籠ったそれから、徒党を預かる首魁のそれへと変化した。
鋭い目付きは、海千山千の冒険者ギルドの職員たちや生き馬の目を抜く商人たちと、丁々発止のやり取りを経験してきた者のものだった。
冒険者としての活躍だけでなく、意外な面でも友人の成長を垣間見たノードである。
「依頼内容は火山地帯での炎の精霊の涙の採取。どれくらいの量が必要かは、依頼主から話を聞いてくれ。報酬は事前に聞いた限り、金銭的には期待できない。代わりに……」
「魔道具が貰えるってわけか」
「ああ。正確には、余分に涙──魔力結晶を持ってきて貰えれば、それを材料に作ってくれるそうだ」
ノードもジニアスに合わせて、エリシオの代理人としてきちんと交渉をする。
ジニアスは、ノードから受けた説明をしっかりと頭の中で咀嚼し、問題がないか考えていた。
ノードもジニアスも、互いに友情で結ばれた仲だと認識してはいるが、そのことと仕事に関する話はまた別物である。
むしろ、友人だからといって内容も精査せずに気軽に請け負われても困る。ノードがエリシオに紹介したいのは、優秀で信頼出来る冒険者としてのジニアスたちであって、友人としての彼等ではないからだ。
「他に条件は」
「依頼主の魔術師のこと──つまり魔道具の出所を口外しないことだな」
「ああ、騒ぎになってしまうものな」
「理解してくれて助かる」
「よし、この話、乗ったぜ!」
「ありがとう、ジニアス」
「気にするな。こっちこそ、こんな美味い話を紹介して貰って感謝したい程だよ」
無事、ジニアスはノードの申し出──エリシオからの魔力結晶採取の依頼を請け負ってくれた。
あとは、冒険者ギルドを通して正式に指名依頼を出すだけである。直接エリシオとジニアスの間で仕事の契約を結ぶ方法もあるが、それは万が一の場合にトラブルとなるため、ノードとしても推奨はしなかった。
「ノード、一つ聞いていいか?」
「何だ?」
「聞いた限り、この依頼の仲介は、ノードには余り利益がないみたいだが、なんでその魔術師にここまで親切にするんだ?」
「あー、まあ破落戸退治の謝礼としては貰いすぎってのもあるんだが……」
どうしてそこまで、とジニアスは疑問をノードにぶつけてきた。
話が纏まったことを喜んで握手をしているときに不意に放たれたその疑問に対して、ノードは一瞬、言葉を躊躇いそして答えた。
「エリシオが弟妹たちと被ってな……つい世話を焼いてしまった」
ポリポリ、と気恥ずかしさを誤魔化すようにノードは頬を掻きながらそう言った。
その答えを聞いたジニアスは、「お前は変わらないな」と一言呟いてから、ノードを酒場へと誘う。
「一杯飲んでけよ、ノード! 一杯奢るぜ?」
「……ご相伴に預かるとしよう」
新しい仕事の壮行会と称して、再び行われた宴席は、夜遅くまで続いた。
冒険者ギルドの中で、久しぶりの喧騒に包まれながら無料酒を味わったノードであった。
宴もたけなわになった頃、明日も訓練だからと馬車に戻ったノードを出迎えたのは、再び機嫌の悪くなったニュートの抗議の鳴き声だったのは、言うまでもない。
凄い難産&迷走感ある。
この話は4日くらいかけてあーでもないこーでもないとやってしまったので、多分文章とかかなり不自然な部分があると思います。
ゴーストライターが現れるスタンドが発現しないかな。
9/11
この一つ前の14話を少しだけ変えてます。
大筋の変更はありませんが、気になる方はどうぞ
魔剣で使える魔術の内容を表記し、最後の台詞に少しだけ弱体化パッチ(焼け石に水)を当てました。
おまけ
~宴会から帰った後~
「ぎゅうぅー!」
「いや、本当悪かったって、ほらお土産」
ノードは肉片をニュートに与えた!
「………………スンスン」プイッ
ニュートは興味深そうに鼻を鳴らしているが、知らんぷりしている!
ノードはぶらぶらと、肉片をニュートの鼻先で揺らした。
「……………ぎゅう……」涎ドバー
ニュートは涎がだらだらだ!!
ノードは左手に肉片をのせ、右手でニュートの鱗を撫でた!!
「…………きゅう」ガツガツ
ニュートの機嫌が回復した!
ノード(ちょろい)
なおこのあとアイリスにめちゃくちゃ怒られた。
アイリス「まだニュートにご飯あげてないの!? 可哀想でしょ!?」
ノード「ごめん……」
ニュート「きゅ~♪」