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装備とステータス


「おはようございます。昨夜は眠れたでしょうか。」


あんたが夜這いにくると思って寝てねえよ!

ユーマも寝れなかったのかな?顔がげっそりしてるけど。

ラノベとかは読まないやつだから、展開についていけなくて眠れなかったんだろうな。


「それでは昨日の話の続きをさせていただきます。」


やけに艶々したリーリアさんが言うには、俺達は召喚された勇者である。

この世界には魔王や破壊神がいて、人族は常に彼らと戦ってきた。

獣人やエルフやドワーフ等の亜人も一緒になって戦ってきたが、消耗が激しくこれ以上はもたない可能性が高い。

そこで召喚した俺達に手伝ってほしい。

危険なことを頼むのだからそれ相応の謝礼は用意する。

別に倒さなくても、この戦いを終わらせてもらえるなら形にはこだわらない。


こんな感じだ。

話の途中ユーマは真剣な表情で聞いていた。

俺は真剣に聞く必要もないからな。FWそっくりの世界ってことは倒し方もわかるし。

そういえば、この世界にはレベルはあるのか?

折角カンストさせて、装備も最強のものを揃えたのに、それが使えなかったら魔王とか会っただけで俺が消し飛んでしまう。


「それではこちらの水晶をお受け取りください。これは現在の自分のレベルやスキルが表示される魔道具になります。高価なものになりますので、紛失等にはお気をつけください。」


ゲームにあった水晶だ。

プレイヤーが能力を確認するために、だいじなもの欄に入ってるアイテム。

さっそく能力の確認をする。


魔王を倒した頃と同じだ。

てことは、装備はマジックボックスの中だな。

ゲームでやるようにしてみると目の前にアイテム欄がでてきた。

簡単だな。さっさと魔王退治してハーレム作ろうっと。


シュウ レベル100 召喚された者


スキル

剣技  MAX

盾技  MAX


装備

黄龍の剣 強化値 MAX

麒麟の盾 強化値 MAX

四神の鎧


「シュウ、それどこから出したんだ?」


ユーマはまだマジックボックスに気付いてないのか。

まったく、俺がいなかったら簡単に死んじまうぞ。

ユーマに教えてやるとユーマも装備を取り出した。

ついでにユーマのステータスも見てやろう。

水晶をユーマに向けたり触らせたりするが、何もでてこない。


「他の人のステータスを見ることは、基本できません。もしできても犯罪行為になります。」


えっ、そうなのか。

ユーマは笑って許してくれたからいいか。


「まずは、西の大陸に向かっていただけますか?そこは獣人達の国があります。」


ちなみにここは南の大陸だそうだ。

南の大陸ってことは始まりの街がある大陸だな。

俺達が今居るのは、南の大陸で最も栄えているエンディール王国。


この世界は5つの大陸でできている。

南の大陸は主に人間が治めている。

西の大陸は主に獣人が、東はエルフで北がドワーフだ。

そして中央にある大陸は魔族領。

魔族領と言っても、全部じゃなく人族が半分近く占領しているはずだ。

中央大陸の地下にエンドコンテンツの入り口があった。

全てゲームと同じならだが。


答えあわせついでに聞いてみたら同じだった。

流石勇者様方と言われた。

これくらい当然だぜ!俺は5番目に魔王討伐したPTのリーダーなんだから!


一度解散して、部屋に戻って準備をすることになった。

マジックボックスの中身を見られるのが嫌だろうとの配慮だ。

部屋に戻る途中、メイドさんが食事をどうするか聞いてきた。

ユーマと一緒で良いと言うと、ユーマの分は既に部屋に持っていったと言われた。

それなら部屋で食べると伝えて部屋へと急ぐ。

腹減ってるし。


部屋でマジックボックスのアイテムを確認する。

ある程度そのままだな。

イベントアイテムとか無くなっている物もあるけど、必要な物は揃っている。

お金も全額入ってた。必死に貯めこんだ1億F。

街に出たら物価を調べよう。

ハーレムを作るなら豪邸が必要になる。


確認が終わって少しすると、メイドが食事を持ってきた。


「あまり豪華な食事ではありませんが、ご勘弁を。」


「いやいや、食べ物をもらえるだけでもありがたいですよ。」


このメイドもかなり可愛い。

ハーレムにいれてやってもいいな。


「では、お済みになられましたらそのまま置いておいてくださいませ。」


そう言うとメイドは出て行った。

なんだよ、アーンしてくれねえのか。

ハーレムに入れる前に調教が必要だな。グフフ。


あんまり美味くない・・・。

ぶっちゃけ不味い。

硬いパンに微妙に塩味がする具なしのスープだもんな。

勇者にこんなもの食べさせるなよ。

いざって時食事のせいで負けたらどうしてくれるんだ。

しかも量が尋常じゃないんだが。

硬いパンが3斤に味の薄いスープが小さめの鍋に並々と入ってる。

出されたものは残すなが家訓だから意地で食べきった。

食事だけで1時間半かかるとは思わなかった。


食事を終えて、はち切れそうな胃袋が普通の状態に戻ったら暇になった。

ユーマのところでも遊びに行くか。

これからは俺が引っ張ってやらないといけないんだし。


扉を開けて外に出ると、兵士が2人立っていた。

俺の顔を見ると、


「どうされましたか?何か不都合でも?」


と聞かれたので、


「ユーマのところに行こうと思って。これからのことも話し合いたいし。」


と言うと、案内してくれることになった。

場所さえ教えてくれたら自分で行くって言っても、城内は複雑ですのでって譲らない。

この城内でわかんねえ場所なんてないんだけど。

まあ、勇者を1人にするわけにもいかないんだろう。仕方ないから許してやろう。


ユーマは部屋に居なかった。

ユーマの部屋の前には兵士が1人立っていて、庭に行きたいからって出て行ったと教えてくれた。

庭ってことは中庭かな?

流石に屋上庭園は入れないだろうし。


中庭に向かおうとすると、ユーマが帰ってきた。


「あれ?シュウどうしたんだ?」


「暇になったからさ、これからのことも含めて話し合おうと思ってきたんだ。」


その後、再びリーリアさんに呼ばれるまで2人で話し合った。


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