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確かな記憶

※ 1/20 創世記を破棄し新しくプロローグを作りました。

 何もない世界……

 人も、動物も生物も存在しない世界。


 ビルも無ければ家すらない。

 辺りに広がるのは分厚い灰色の雲に覆われ、真っ白な雪が降る世界。


 しかし、そこには確かに思い出せる人の想いが存在していた……が今は無い。

 何も無ければ、何も感じない。


 そんな世界に一人取り残された様に存在する少年は、舞う様に落ちる雪に手を伸ばす。

 記憶を探る様に。

 記憶を掴むように。

 ただ、手を伸ばす。


 そして、一粒の雪が少年の手に落ちると、少年の手の上で解け、無くなってしまう。

 そこには雪解けの水滴すら残らず完全な無へとなる。

 少年は思う――、


『これは……俺の*****だったのか……。まるで、おとぎ話の様だ』


 少年はそう言うと、再び手を空へと掲げる。

 次は何かを掴もうと、呆然と、無気力に、ただ佇む少年は、空へと手を伸ばす。


 これはそんな少年のお伽話の様な物語――。


 そう、おとぎ話の様にハッピーエンドで終わればどれ程良かっただろう……。

 これが、おとぎ話の原本(現実)でなければハッピーエンドになりえたのかもしれない。

 何故なら、おとぎ話の原本は大抵、残酷な終わりが待っているのだから………。



この作品は現在、作成段階のプロット版となります。

今後、完成版を短編又は長編として掲載します。


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