英雄の生まれた始まりの地
どうも!最近絵の練習を始めた風見先生です、誰でも書ける漫画デッサンの本を買い今勉強中です!
さて悲しいこと次回が流星の始まり伝説の最終巻です!
でもご心配なさらず!〇〇〇〇〇も企画してるので!さて今回で物語は大事へ発展
まさかの彼奴から告げられた運命に龍は抗えるのか!
お楽しみに!それでは!
「あれ~ここは~」
そこは砂が舞っていた、特に何にもない荒野だった
「懐かしいだろう…シエラ…ここがお前と俺の始まりの地だ」
「あ~千年戦争のあの戦場か~跡も形無いね~」
「俺はあの日ここで英雄になった、そしてお前はここで狂った、」
「これが俺達の始まり…そして終わりの地だ!」
「へぇ~仲間に迷惑をかけずここで私と死ぬ気なのかな~?龍~」
「あぁ…その為なら命も捨ててやる…ここで屍になってやる」
「アハハハハハ!やっぱり龍は殺し甲斐があるよ~!」
「シエラ…もうその醜い姿を捨てろ…お前は!その姿は相応しくない!」
「偉そうに~言うね~龍~私はね~龍を殺したいんだ~」
「じゃあ殺せ!それでお前が助かるなら…」
「ふーん賭けに出たね~いいよ~殺してあげる」
シエラが龍に近付いた瞬間、地面からシエラの体の無数の槍が刺さる
「がはぁ…アハハハハハ!龍さ~いつから君はそんな風になったのかな~?」
「そうだな…あの時からかもな…千年戦争の後か…」
「卑怯だろうといい…ただ俺は…逃げた自分が嫌いなだけだ」
「アハハハハハ!それなら!逃げずにかかってきなよ~」
「そのつもりだ…」
龍はシエラの反対方向を向いて走る
「逃げるの~?」
槍を破壊し追いかける
「この場所はお前なら知ってるはずだ…シエラ…」
龍の目の前には黒くヒエログリフが刻まれた剣が刺さっていた
「黒の…断罪者…アハハハハハ!まさか君の固有結界にこんなものまであるとはね」
「悪いな…この剣を使わせてもらう!はぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
地面に刺さった剣を力いっぱい抜こうとする
「死んで~龍~」
一瞬で龍の目の前に現れ龍に邪剣を刺した
「くっ!あぁぁぁぁぁ!!!」
剣を地面から抜くと龍は黒い渦に飲まれる
「へぇ~再契約してるんだ~」
「さぁ…行くぞ…シエラ…終わらせる」
龍の目は赤くなり抜いた剣を持っている腕には黒い籠手が付いていた
「来なよ!龍!最後の戦いを!」
「ふん!」
シエラに剣で斬りかかる
「アハハハハハ!」
シエラは龍に斬りかかる
「シエラ…俺が神の力を暴走させなければお前があの時邪剣を取らなければ」
「こんな形にはならなかったかもしれないな…すまない」
龍はシエラと斬り合いながら心の中でそう思った
「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「アハハハハハ!」
シエラと龍は斬り合う
「でも…これで最後だ…もうお前を一人にはしない…今まで辛さを与えてごめんな」
「これからは一緒だ…」
グサッと何かが刺さる音がした
一瞬の事だった…龍はシエラの心臓を刺しシエラは龍の心臓を刺した
「ぶはぁ…りゅ…龍…」
「ふっ…シエラ…ごめんな…辛い思いをさせて…」
龍は刺されながらもシエラを抱きしめた
「そんな事…ないよ…」
「だってまた…こうして…龍に出会えたから…ごめんね…龍にも辛い思いさせて」
シエラも龍を抱きしめた
「シエラ…もう一人じゃないぞ…俺がお前の側に居る…ずっと一緒だ…」
「だからもう…楽になろう…シエラ…」
「うん…龍…私…龍に憧れてた…どんなに苦難があろうとも…戦場を駆ける姿が」
「私に色々教えてくれた…龍が教えてくれる事は…無駄じゃなかったよ…」
「一緒に海に行きたかった…一緒に世界を見てみたかった…龍に愛してほしかった」
「大丈夫だ…俺は…少なくとも愛してる…仲間や国の人達…そしてリーナもお前もだ」
「本当…?」
「勿論…誰がお前に嘘を付く…」
「ドラゴンの肉を…丸呑みした事…」
「それは…事実だ…」
「神の暴走戦車に轢かれそうになった時ガードレールで運転手を殴った事」
「それも事実だ…」
「嫌な相手の家にカエル爆弾投げ込んで家をカエルの胃液まみれにした事」
「それも事実だ」
「そうだね…龍は嘘は付いて無いね…」
「だから…もう少し待っててくれ…まだ俺にはやらないといけないことがある」
「八咫狐だね…?」
「あぁ…どうしても真実を知りたいんだ…彼奴は俺が知るあの人なのか…だから…」
「いいよ…待ってるよ…行っておいでよ…龍…」
「あぁ…ありがとう…シエラ…」
シエラの傷を治す
「え…龍…なんで…私はここで死なないと…境界線は…」
「境界線?ふざけるな!頼む…もう誰も死なないでくれ…」
「龍…今の龍は本当に英雄だよ…大丈夫…私は側に居るよ」
「あぁ…行くぞシエラ…向かう場所は決まった!」
一方アルグ達は
「心配だ…龍の奴が…」
「そうね…龍…」
そう話しているとアルグ達の前に龍とシエラが現れる
「龍!と…シエラ!」
「どういう事!」
二人はシエラに武器を向ける
「落ち着け!お前ら!シエラはもう敵じゃない!」
「つまり…?」
エミリアがシエラを睨みながら龍に質問する」
「シエラに狂気は無い…もうシエラは普通の人間だ」
「アルグ・ユウリとエミリア・レヴィアだよね…君達に酷い事もした」
「でも今は時間がないよ…八咫狐が私の国グランリバースをこっちの世界に持ち込もうとしてる」
「あんな巨大な国がこの世界に来たら…五世界は滅びてしまう…」
「頼むよ!協力してくれないか!」
シエラは二人に頭を下げた
「考えてる暇はないな…」
「はぁ~こんな大事ならもっと早くに目覚めたかったわ…対策したのに…」
「何か秘策があるの!?」
シエラは驚く
「はぁ~間に合うか分からないけど…その空間と国の魔力を断てば何とかこっちには来れないはず…だけど…」
「だけど?」
「失敗すれば…こっちに来たと同時にこの地球も終わり…」
「一発勝負か…どうする…龍…」
「エミリア…全員を召集しろ…大広間に今すぐだ…」
「分かったわ…準備してくるわね!」
走って病室を出たそして暁の進軍の本部全体に聞こえるように全放送した
「暁の進軍!全員大広間に集合!死にたくないなら早く行動しなさい!これは本番よ!」
暁の進軍の軍員達は驚いた
「これエミリア様の声だ…」
「お目覚めになったんだ!」
「私達の隊長が戻って来たわ!」
「行くぞ!皆で武器を持って!」
「おー!!!!」
放送を聞いた全軍員が武器を装備し大広小間に向かい始める
「ナルセ行くよ!エミリアさんも目覚めたんだ!僕達も行かなきゃ!」
瑞咲がナルセに言う
「遂に決着の時だね…これで仇が討てるよ!お父さんとお母さんの!」
立ち上がり服を着る
「お父さん…私も…行ってくるね…仇を取りに…」
シルは写真を見て改造したデザードイーグルの弾を入れ替えてリロードし瑞咲達は部屋を出る」
「白夢?忘れ物は無い?」
桜夢は白夢に聞いていた
「大丈夫!いつでも行けるよ!」
「乗り気だね~お二人さん~」
凜が部屋に入って来た
「凜さん!」
「凜は大丈夫?」
「勿論さ~これで死んでも未練はないさ~」
「じゃあ行こう!」
「うん!」
「さぁ~存分に暴れよう~」
三人は部屋を出た
そして大広間では暁の進軍の全軍員が並んでいた
「よし全員いるな」
「お前達を見ている限り武器や防具を新調した奴もいるな」
「これから始まるのは未来の存亡をかけた最終決戦だ!」
「そしてその為に俺の同胞と協力関係を結んだ」
「皆さん…私はシエラ・アルカナ・スカーレットです」
シエラが姿を見せた
「え!?シエラがここに!?」
瑞咲は驚いていた
「お父さん…なんで…」
ナルセは自分の服の胸の部分を掴む
「お姉ちゃん…」
「白夢…師匠の目から読み取れるよ…大きな賭けに出ようとしてる…」
「いやぁ~龍は出会った時からおかしかったけどまさかここまでとはね~」
「シエラ…私が敵を討つ存在…龍さん…そういう事ですよね」
「皆さん…私は皆さんの敵だった…家族も故郷も愛する人も奪った」
「でも!今!この世界の終わりが近づいている!」
「私は罪滅ぼしにこの世界を救いたい!皆さんと協力したい!」
「だから!お願いします…私達と世界を救ってください!」
シエラは暁の進軍の全軍員に頭を下げた
「…いいぞ!」
「共に戦いましょう!」
「昔の事は水に流そう!」
暁の進軍の全軍員がシエラの声に耳を澄ましそれに答えた
「皆…」
シエラは涙を流す
「シエラ…確かにここに居る…奴らはお前に何かを奪われたそんな奴らだ…でもな…」
「どうやっても罪は消せない…でもこいつらはお前をこの為に許したんだ」
「暖かいだろう?人のぬくもりは…これがお前の失った感情の一つだ」
「そうだね…私…間違ってたね…人の事を全然今まで考えてこないで…ただ道具として扱ってた…だけど…人のぬくもりってこんなに暖かいんだね…」
「ありがとう龍!思い出させてくれて!」
涙に流しながら笑顔になる
「ふっ…ほれ使え…俺は女の涙には弱いんでな」
シエラにハンカチを渡す
「ありがとう!借りるね!」
涙をハンカチで拭いた
「頑張ろう!龍!未来を守るために!あの7人の為にも」
「だな…お前達!さぁ!向かうぞ!場所は!」
「ちょいと待つのじゃ…龍よ…」
「俺達を置いて」
「どこ行く気じゃ!餓鬼!」
龍の目の先に桜子、龍一、アズラエーラが歩いてきた
「桜子さん…親父…アズラエーラ…なんで…」
「世界の危機なのじゃろ?ならわしらも同じじゃ」
「未来やこの世界を壊されたら!たまらんからな!ガハハハッ!」
「龍…俺がお前にあの時…あんな荷を背負わせなければ…きっと…家族四人で暮らせたかもしれないのに」
「俺はもっとお前に…荷を負わせた…だから…音無家!2代目当主として息子がこれから背負う荷を…俺にも背負わせてくれ…龍…お前は覚えてないかもしれない」
「でも…お前がこの宇宙一大事な家族を俺はまた作りたいんだ」
「親父…俺こそ…悪かった…妹の事を記憶から消す…自分は馬鹿だ…」
「そんな事は…無いのじゃ…龍…お主は…妹を守ろうと必死になってここまで来たんじゃ!」
「この戦争が終わったらまた作ってやるのじゃ…あの時食べさせた…お主の好きなオムライスを」
「桜子さん…」
「餓鬼!いや龍!貴様はわしに何度吹き飛ばされても立ち上がり向かって来たのだ!」
「相手が誰であれ躊躇なくやってしまえ!スッキリするぞ!ガハハハッ!」
「アズラエーラ…」
「仕方ない王じゃな…幾千幾万幾億の龍を従える貴様がそれでどうする?」
「胸を張るのだ!龍族の王!音無龍!貴様が世界の…未来の希望なのじゃ!」
「セシリア…」
「龍殿…おぬしに名を聞かれ分かりませぬと答えたそれがしに名分かると良きなと申してくれたでござるのはおぬしのみにてでござる」
「配御無用でござるよ例えおぬしの師匠殿がおぬしの拳は届かなゐと云われても今のおぬしの拳は師匠殿に絶対届き候、心配せずに」
「アルスリア…」
「龍…皆…皆優しいね…世界を救う為に龍の為にここの皆は集まったんだから」
「私もその一人だよ…」
「シエラ…お前達!時間がない!俺達で未来を守るぞ!」
「暁の進軍、団長について来い!」
「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
全軍員が空に武器を掲げた
「よし!全員!行くぞ!」
「よいしょっと…」
瑞咲はタブレット端末をいじり国ごと移動させる
「瑞咲…!いつこんな改造をした!?」
アルグは瑞咲に驚いている
「大丈夫、龍さんには許可貰ってるよ?バビロニアの空中庭園のようにしてくれってね」
「向かう場所は…あの荒野か…」
「大丈夫だよ龍…」
「ん?とうとう来るか…厄介な奴らもいるな…まぁ…良いあの小娘の無敵の艦隊とやらを使わせてもらおう…音無龍…」
「師匠としては最後の稽古…私にとっては…邪魔な存在だ…」
今回もご愛読ありがとうございます!まさかのシエラが仲間入り!
シエラも殺したくは無いので言えば生存ルートのようなものなのですが
どうするか悩んでいます
さて次回は何とこの小説!堂々の完結!一年書いてる気がしない(笑)
はたして龍達は八咫狐を止めることは出来るのか!そして八咫狐の本当の正体とは!
それでは次回も乞うご期待!
PS・ここまで読んでくれた読者の皆様ありがとうございました!最終巻もよろしくお願いします。




