愛する仇と地球の遺産
梅雨の時期にも関わらず晴れの日が続きもう梅雨が明けたのではないかと、ときどき思います
晴れてくれると休日は故郷(秋葉原)へ行ってます、もしかしたら皆さんとも会えるかもしれませんね、
なんてお話は後にして、今回は遂に暁の進軍で銃撃担当、シルが登場します!
更にまたまた衝撃の事実が発覚!それも楽しみながらこのお話を読んでいただけたらなと思います
龍とリーナが別れて一週間、龍はリーナとシエラが戦った、彼女の部屋を確認していた、
何か犯人の手掛かりがないか、するとリーナが倒れていた血が飛び散っている場所に
何かを見つけた、髪だ、白い長い髪、龍の物ではない、龍は考えた、
自分の知る人物に白髪の人間が居たか、一人だけ思い当った
「ねぇ…龍…神って…楽しい?」
「そうだ…思いたくない…彼奴が…リーナを殺したなんて…嘘に決まってる、」
そう思っていたが龍はそう考えるしかなかった、龍は負傷した神達の治療をしていた時
他の神の会話を聞いてしまったのだ、
「なぁ…見たかよ…」
「なんだよ…」
「あの白髪の女…邪剣で俺らを斬って来たよな…」
「おい…その話やめろよ…」
「なんでだよ…」
「そんな話してたら来るかもしれないだろう?今度こそ終わりだぞ」
「あー嫁と子供達置いて死にたくはないな」
「だろう?それだったらこの件の話はおしまいにしようぜ?殺されるのはごめんだ」
「だな、楽しい事を考えようぜ!」
龍は震えながらその会話を治療しながら聞いていた、
その反応は無理もない、今回の襲撃事件の首謀者がシエラ達と知り震えていた
その時考えた、もしかして…リーナはシエラに殺されたんじゃないのかと
「悪い…少し外す」
「あ、はい」
一人の天使に言い部屋を出てお手洗いに向かった
「ごほぉ!最悪だ…そんなことが本当なら」
少し吐いた、何とは言わないが、人間の理解力を遥かに上回っていた、
「彼奴が殺したなんて…ありえない」
そしてそれから一週間後の現在に至る
「シエラ…誰を敵に回したか…その身に叩き込んでやる!絶対に!」
話は変わりここは地球のどこかにある岩場に隠れた地下の空間
「地球の遺産…あれさえあれば…我は最強になる…本来の姿に…」
地球の遺産とは、
1000年前始まりの王であり創造主アルスローラ・アルフィレンス・レスティーナが
自分の弟、レオグルス・アルフィレンス・レスティーナつまり破壊の創造主と対決し
引き分けになった時にアルスローラ・アルフィレンス・レスティーナが二度とこのような争いを起こさない為に
銀河神の力を封印した白いキューブを地球のどこかにある岩場の中にある洞窟の最深部に封印したらしい
そしてその岩場に髪の色は綺麗な白髪で服は黒のタンクトップの上に肩が出る青のコートを着ていてデザートイーグルを腰のホルダーに入れている少女が入ってくる、
彼女の名はシル・アナシスタ、シル?どこかで聞いた事は無いだろうか?
そう彼女は4年前、アメリカの最高軍ホワイトスネイクの第三番隊隊長だった、
なぜ彼女がここに居るかというと龍が彼女に命令した、
「シル…久しぶりだな…」
「龍さん…お久しぶりです」
「元気にしてたか?」
「勿論、元気ですよ、私はいつか…龍さんと…」
顔が赤くなる、シルはこの時18歳思春期真っ只中だった
龍にずっと好意を寄せていた、シルは龍のあの姿を見てさらに龍に惚れてしまった
「俺は不老不死だ、どんなことをされても死ぬ事は無い、でもな!こいつらは!命は一つしか無いんだよ!そんな未来ある餓鬼共に銃口向けやがって!
それでもてめぇら!人間か!!!」
龍の魂の叫びがシルの好きという感情を強くした、
シルは私はいつか龍さんの隣であの人を見守りたい、そう強く願いその為に軍隊に入り
こうして龍の側にまた現れた、龍さんの側に立ちたいという願いを
「早速で悪い…頼みごとがある」
「はい…龍さんの為なら」
「シル…こっち来い」
「はい?」
シルは龍に近づく、すると次の瞬間
「悪かったな…お前達から目を離して…それとそんな俺の為と思うな…お前がなんのために戦いたいか、何を守りたいか、それでいいんだ…無茶するな…自由に生きろ…シル」
龍はシルに膝枕をした、それは昔シルが孤児院に居た時、
昼寝の時間の途中に起きたシルが龍にしてもらっていた事だった…
それは誰も知らない二人だけの秘密、シルは思った
「まだ覚えててくれたんだ…龍さん…」
そんな中シルは涙を流しながら龍にこう言った
「はい…龍さん…ううっ」
シルは龍から自由を与えてもらった、シルは幸せだった…今までなかった物をシルは勝ち取った、人からではない、自ら手に入れた、龍の側にいたいという彼女の自由を
「さて話すとだな…アルビオって知ってるか?」
「いえ…名前も聞きません」
「シアさんからは何も聞いて無いか?」
「お母様は何も言ってませんでした…でも確か…白の世界の姫が何とかとは言ってました」
「そうか、シル、お前に頼みたい、アルビオが地球の遺産を手に入れる前に彼女を止めろ」
「はい!わかりました」
こうしてシルはアルビオを止めに来たのだ、
「それにしても随分と暗い所ですね…こんなところに居るんですかね…」
「あら?貴方こんなところに紛れ込んだのね?」
「貴方は…」
「フフフ…シアの娘ね…」
「カナンさん…」
「死になさい!シアの娘」
手から光の槍を出しシルを刺そうとする
「くっ!なんでこんなことを!」
シルはサバイバルナイフで何とか防いだ
「全てはあの人の為よ!朽ちる事無き弓矢(アイビーアロー!)」
紫の空間から無限に撃てる弓矢を出しシルに放つ
「くっ!あんなチート的なやつを出されちゃ堪ったもんじゃないですよ!」
後ろにバク転しながらシルは戦略を練る、そして見つけた、相手の隙を
「そうか!あの弓矢は真ん中しか撃ってない!そしたら横が空いてるはず」
そう相手の朽ちる事無き弓矢の弱点はいくら無限に撃てても
後ろが無防備の為狙いを定められる、その為後ろに入れれば相手の背中を狙える、
「よし!これなら!」
無人ドローンを飛ばしドローンはカナンの周りをぐるぐる回り始め気を取られている瞬間
遂にシルは彼女の背中を捉えた
「私は狙った獲物は逃がしません!」
シルの改造したデザートイーグルの銃口から三発銃弾が放たれた
「貴方の負けです…このデスマッチ!勝ちはいただきました!」
「しまった!」
銃弾がカナンの頸椎を貫いた、勿論即死だった、そのまま横の奈落に落ちていく
「残念です、カナンさん…貴方を殺すのは…でもこれが私のやる事ですから」
シルはさらに奥に進む、その先に銃を人差し指で回している一人の男が居た
「シュバ…ルツさん…嘘ですよね…シュバルツさん!答えてくださ!」
次の瞬間シルの頬を一発の弾丸が風のように貫く
「シル…これは現実に決まってるだろ…」
「シュバルツさん…貴方だけは…信じてたのに!!」
拳を強く握り涙を流しながら改造デザードイーグルをシュバルツに向ける
その相手がこの銃を改造してくれた張本人だろうとも敵には変わりがない
「シル…覚えておけ?日本の言葉には昨日の敵は何とかの友というがそれは違う」
「今までの仲間もいつかの敵だ、いつ敵になっても仲間を撃てる覚悟がお前にはあるか?」
「えぇ…出来ます…本当は嫌ですけど…」
「そんな感じじゃ駄目だな…お前には」
「そんなことありません!覚悟があれば!シュバルツさんも撃てますから!」
「威勢はいいな…じゃあ覚悟見せてみろ…」
シルに銃を渡した
「ほら!どうですか!」
銃のリロードをし銃口をシュバルツに向ける
「おいおい!わーったよ!お前の覚悟はよーく分かった!じゃあ俺がもしも敵になったら頼むな?」
「勿論です!一発で脳天を貫きますから!」
「お?まだ一年の青二才がよく言うな!やってみろ!俺はお前なんかに負けねぇよ!」
「フフフ!」
「フッ…餓鬼が…」
「なんで…なんで!夢だ…夢だ…夢だぁぁぁぁぁ!!!」
泣きながら銃を構えていた、しかしその手は震えていた、
「シル…俺がもしも敵になったら頼むな?」
「シュバルツさん!!!」
「シル!!!!」
バンバンと二人の銃声が響く
「くっ!んぁぁぁぁぁ!!!」
シルは右胸と右腕に銃弾を食らうが撃ち続ける
「うっ!うぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
シュバルツは右胸と腹部に銃弾を食らうが撃ち続ける
「シル…俺が居なくても生きろ、お前は戦場で戦う戦士を普通の少女に戻って生きてくれ」
「はい…でも守ります」
「馬鹿野郎…そういうセリフはあと三年、年を取ってから言いやがれ、青二才が」
シルの頭を抑え込む
「ひどいです!シュバルツお父さん!」
「誰がお前のお父さんだ、こんな化け物みたいな強さの奴を俺の娘にした覚えはねぇ」
「むー!そう言って!いつもそう言う!」
「フッ…全く」
「これが!最後だ!!!!!」
二人とも同じ言葉を喋りボロボロなのに走り出す
「んぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「うぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
そして二人のマガジンの中の玉の最後の一発が放たれた、すこし間が空いた
その次の瞬間地面に倒れる音がした
「シル…」
倒れたのはシュバルツの方だった
「はぁ…はぁ…勝った…」
勝てたことを喜んだいた次の瞬間
ゴロゴロと何かが転がってくる音がする、そう大きな岩がシルの頭上に落ちて来た、
「やばい…避け切れない…さよなら…龍さん…」
目を瞑るとシルを呼ぶ声が聞こえる
「シル!!!!避けろ!!!」
シルをタックルして奥の道の向こう側に吹き飛ばす
「あ…シュ…バル…ツさ!」
「フッ…シル…アノンとシアを……頼んだ…」
笑いながらシルにそう言い岩に潰された
「シュバルツ…お父さん!!!!」
間に合わなかった、岩の前に写真がひらりひらりと地面に音を立てず裏面で落ちて来た
シルはそっと…その写真を拾う、そこには生まれたばかりの二人を抱いたシアとシュバルツが写っていた、シアはアノンを抱きシュバルツはシルを抱いていた
二人共はすごくうれしそうに微笑んでいた
その写真を見たシルは下唇を噛みながら写真を持っている手が震えながら泣いていた
「おとう…さん…お父さぁぁぁぁぁぁん!!!うわぁぁぁぁん!!!」
号泣していた、自分が今さっき戦い軍に居た時の師匠が自分の実の父親だった
「あれ…これ…SDカード?」
シルは写真の裏にSDカードを見つけてそれを取った
「入れてみよう…」
SDカードをスマホに入れると一つの動画ファイルが表示された、
シルはそれをタッチし再生した
「子供が生まれたぞ!シア!」
「騒がないの~シュバルツ君~」
「悪い悪い~アハハハ」
「ほら赤ちゃん映してあげて~」
「ほらこっちの両目が青いのがアノンでこっちの片目が緑の目をしてるのがシルでーす」
「そしてこれがアノン達のママでーす」
「フフフ…シュバルツ君~キャラ~ブレてるよ~」
「だってこんなかわいい天使達の前であんな顔できないだろう!」
「それもそうね~早く大きくなってくれないかな~」
「だな!早くパパっていって欲しいな!」
「もう~シュバルツ君!フフフ」
「おっと強制は良くないな」
「この子達には俺達みたいにならず育ってほしいな」
「そうだね~、私達の大切な宝だからね~」
「だな!ん~ちゅ!」
シルとアノンの頬にキスをする
「あーずるい私も~」
シアもアノンとシルの頬にキスをする
「あー俺の天使~」
「シュバルツ君だけの物じゃないよ~」
「違いねぇな…楽しみだな、この天使達の未来が」
「だね私も楽しみ~」
「俺達の一番の宝物!」
ふたりで同じことを言い笑いあう
「あーパクった~」
「そっちこそ~!」
「フフフフハハハハハ」
「じゃあまた映像を取ります~」
「バイバイ~」
二人で手を振りそこで映像は終わった、
その動画のタイトルは、俺達の一番の宝物という題名だった
「ママ…パパ…」
そこで両膝を着き泣き出した、
「なんでこんなこと…」
シルは泣くも歩き始める、そしてその奥に進む
「来たか…人間…」
そこのいたのはアルビオだった
「貴方は…許しません…絶対に!!」
「私は神の断罪者!神に代わり!貴様に罪を下す!覚悟してください!白の世界の姫アルビオ!」
「フッ…人間如きが何ができる」
「貴方の心臓をこの銃で貫きます!」
「フフフハハハハハ!面白い!やってみろ!神の断罪者とやら!」
アルビオの後ろに真っ白のオーラが出てくる
「絶対に!断罪します!」
銀と金のオーラを放つと後ろにシュバルツが写る
「いいぞ!来い!威勢のいい小娘!」
「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
シルは銃を構えながらアルビオの方に走る、そして一発の銃声がその空間に響く
こうして白の世界の姫と神の断罪者の戦いが始まったのだ
今回もご愛読ありがとうございました、シルがどれだけ辛い思いをしたか、原作者の私も辛くなりました、
シルは読者の人も知っての通り親も姉も知らない孤児でした、でもそんな孤児の彼女にもちゃんと家族が居ます、なぜシアとシュバルツがシルとアノンを捨てなきゃいけなかったのか、それは次回のお話です
次回は、シルとアルビオの対決、はたしてシルは父親の仇を取れるのか、
そして次回、とうとう暁の進軍の副団長の彼奴が登場、彼は龍に頼まれシエラの手掛かりを探し始めます
次回も乞うご期待!それと今回から名前を改名します、これからは風見国寿になります、
今後もよろしくお願いします!