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流星の始まり伝説  作者: 風見国寿
14/31

桜の少女と桜の夢の春の出会い

さぁ昨日で6月に入りました、これから私が嫌いな梅雨の季節に入りますね、社会ではジュンブライトですね、まだ私は結婚は早いので関係ありませんがさて今回は龍が龍族の王になるための修行と同時期に桜夢は4年前の村を火の海にしてしまった際の生き残りの少女を探し、とうとう見つけ再会を果たします、はたして彼女はどうなっているのか、そして今回のお話に関係ありませんが龍族の王の修行のお話も書きました、師弟子の熱い思いと悲しさを感じてみてください

龍が龍族の王なる試練を受けている中、桜夢は神界で修行をしていた、


4年前自分が殺してしまいそうになった少女の事を少女に詫びる為、桜夢は座禅をしながら考えた、自分に出来る事はあの子に詫びる為にはどうしたらいいか


彼女は真っ暗い部屋の中でずっと出来る事を考えた、


その部屋から1日...一週間...一か月、その部屋の中で彼女はひたすらに考えた、


どんなことでもいい、彼女の為なら何でもする、


罪滅ぼしじゃない、ましてや償いでもない、私は殺してしまいそうになった未来をどう生かすか、


考えたい、あの子を救いたいよ...心の底から彼女は考えた、


「師匠だって頑張ってるんだ!私も何かしなきゃいけない!」


そして彼女は寝ずに考えた、そして三月、桜夢は部屋から出できてすぐゼウスに依頼をした、



「あの子をこの森に連れてきてほしいの!お願い!」



とても真剣にゼウスに話しさらに土下座までした、



女性がするのは現代ならおかしいが桜夢はそれほど真剣だった、



「自分があの子ならどうっていたか身に染みた、私は師匠に助けられた、でもあの子を助けられるのは私しかいない!」


まるでその姿はこれから大きな戦へ向かう武士のようにかっこよかった、ゼウスはすぐに天使達に連絡しその少女を探した、


「どんな些細なことでもいい桜の髪飾りを付けた少女を見つけて桜夢のところに連れて行くぞ!」


「はい!我々神の名の下に!」


それから天使達の捜索が始まった、朝、昼、夜、夜中にかけて探した、それは一年間探し続けた、


そしてついにその次の年の二月


「大天使隊長!この近くで桜の髪飾りを付けた女性を目撃したそうです!」


「なに!それは何処だ!」


「あちらです!」


山に囲まれた田舎を指さす


「至急!全員で地上に降り聞き込みと創作を怠るな!桜が満開になる前に!探すぞ!」


「はい!」


そう言って天使達はその村の人間にその少女の情報を聞いていた、


「桜の髪飾りを付けた女の子?女の子じゃねえがその髪飾り付けてる女性なら見かけたぜ」


「本当ですか!?どこに行きましたか?」


「たしかあの山だったかな


山に指を指す


「ありがとうございます!大天使隊長!少女ではなく桜の髪飾りを付けた女性をこの先の山で見かけたと!」


「よくやった!全員!山の方に向かえ!!!」


「はい!!!」


その声を頼りに天使達が一斉に空に飛び山に向かって飛んで行った、そしてついにその女性の家らしきものを見つけた


「前方に!民家を発見!!!」


「よし!決してぶつかるなよ!突撃!!!」


その女性の家に向かうそして一人の天使がその女性の家の扉を叩く


「ん?はーいどちら様だ?」

扉を開けた瞬間、一人の天使がその女性に言った、


「4年前の村、火の海襲撃の生き残りの方ですね」


「はいそうですけど、貴方達は...」


あなたに会わせたい人物がいます...その方は今も貴方に謝りたいんです、その為にあなたが来るのを待っています、神界までご同行願えますか?


「もしかして...わかりました...付いて行きます」


そして数時間後、天使達が桜の髪飾りを付けた女性を連れて戻って来た


「桜夢様!お待たせいたしました!」


一人の天使が桜夢のもとに走ってくる


「ん?見つかったの!?」


「桜の髪飾りを付けた少女!いえ!桜の髪飾りを付けた女性を!保護しました!」


「本当!?嘘じゃないよね!?」


驚きながら天使の両肩を掴む


「はい!間違いありません!彼女が4年前のあの事件の生き残りだと!証言しました」


それを聞き桜夢は涙を流しただひたすらありがとうと言い続けた


「ありがとう…ありがとう…ありがとう」


彼女のかけた歳月は無駄ではなかった、誰が何を言おうと彼女は過ちを犯した、


でも誰が何と言おうとも彼女の過ちを責めることは出来ない、


仕方ない?誰もそんな事は思ってない、桜夢本人もそうだ彼女は龍の反対を乗り越え過ちを選んでしまった、


彼女はその後どうしたら償いをできるかと約一年真っ暗な部屋の中で


あの少女に何か償いができないかとずっと考えた、


食事も少ししか食べず外の世界から放れ誰にも分からない罪を犯しそれを背負い部屋に閉じこもった、


それも桜夢は、母親を五歳の時、龍がその後育てて来た、


彼女が何人を殺してしまってもやり直せる、


最愛の妹さえも姉をどう助けていいか悩んだ、


でも龍の分身が桜夢の部屋のドアの前に来て、こう言った


「壊れそうになったか?自我が…お前は人殺しにするために育てたんじゃない、理解できるな?俺はな?お前達を未来へ生かしてほしいとあの人に頼まれたんだ、俺も辛いんだ、

人や他種族、生きとし生けるものを殺めた自分が憎くて憎くて仕方がない…」


凄い悲しい話し方をしていた、師匠の言葉には重みがある、


それはかっこつけではなく多くの人を目の前で失って来た経験があるからだ、


そんな経験をしなければ語れない、あの人なりの重みがある、師匠はどんな気持ちで他種族を殺めて来たのか


それが気になった、生命を殺す事ははるか昔から行われてきた、でも師匠は、何も目的がないまま殺めていたはずだ、


悲しい記憶を血という名の雨で流すために、

あの人が今どんな気持ちで生きて来たんだろうと考える、


せっかくの居場所を失ってあの人は私を見た瞬間死にたいと言った、


自分でも分かっていたはずだ、自分は不老不死だ、


永遠に死ねず例え人を愛してもその人は自分より先に逝ってしまう、


その事実を飲み込めない、のも分かる、


私は体が半分死んでいるため、理解できる、何億人というという人を殺めてきた私には、


あの人は一人であの戦場の中を駆け他種族を十億斬った、普通の人間から想像しえない事だ、


あの人は許しを請おうとはせず、ずっと、屍の山に立っていた、私はあの人へこう言った


「大丈夫です、師匠、貴方がたとえ一人になろうとも、例えどんな罪を背負っても私は貴方に付いて行くと決めました、だから、一人じゃありません、一緒にその道を隣で歩きますよ、例えどんな壁が立ちはだかろうとも、師匠となら乗り越えられます、」


「だから諦めないで、貴方はまだ役目が終わってません、ちゃんと私を未来に連れて行ってください」


普通のように聞こえるかもしれない、でもこれは師匠、音無龍という男を理解したから言える事、師匠は誰にも渡さない…師匠の幸せの時が来るまで、私がお守りします


人間は夢を抱くことは誰でも出来る、でも夢を叶えるには努力と犠牲は付き物、


これは師匠の亡き師匠の言葉だ、


あの人は必死に努力して来た、


「誰よりも!誰よりも!!強くならなきゃいけない!もう誰も失わせない!例えからどんなことになろうとも!俺は強くなってやる!!!!」


そんな師匠の背中は、まるで父親のように大きく、その背中からは多くのものを背負って来た覚悟が見えた


師匠も私も辛い思いをした、きっとこのドアの先に居る師匠は分身だ、

本物の師匠は今でも戦っているはずだ、強くなるために


お母様、哀れなことをしたのは認めます、でも師匠は責めないでください、今あの人の心はシャボン玉のように触れれば消えてしまう、どうかあの人の帰りを待っていてほしいんです


「その程度か、龍一のせがれ、」


「まだだ!!!!ウガァァァァァァァァァー!」


龍は龍化をしながら戦った、誰にも負けない、あの人の悪い癖でもあるが逆にあの人の良い所でもある、


「向かってくるのじゃ!強くなりたければ!」


「セシリア!!!!!!!」


ずっとあきらめずあの人は戦っている事だろう、

あの人は何も食べず、休まず、ただひたすら力のために戦っている事だろう、


私に出来る事は償いをすること、4年目の事に決着をつける事、


師匠は、先祖から続く修行に乗り越える事


「龍よお主は…まだ時ではなかったな…」


「まちやがれ!!!!まだ終わってねぇ!!!!俺は…あの人を…師匠超えるまで諦めないんだよ!このくそがぁぁぁぁ!!!」


セシリアが去ろうとしたその瞬間、龍は地面を這いセシリアの足を掴む、

その目は獲物を逃さない、獣の目をしていた、私は師匠の分身にこう言った、


「無理しないでください、師匠、貴方は十分強いです、だから負けてもいいんですよ、」


「大丈夫ですよ!これに負けて失うものは無いと」


「師匠は辛いだろうだから無理せずにそう願います」



「セシリア!!!!」


龍の右手の甲に龍の刻印が浮かぶ


「覚醒…しおった…じゃっと…流石じゃな、龍一のせがれじゃな、龍よ叫ぶのじゃ!己の!王の名を!」


「龍族の王!音無龍が使役する竜に命ずる!我の力なり!糧となれ!」


次の瞬間光に包まれた、龍は髪は色はそのまま白で髪型はウルフヘアーで黒いマントの付いた黒い服その服の首元には4つ目があり、右手は機械のような腕になり左手にはナイフを持つ姿になっていた、これが彼の王の姿


「合格じゃ龍よ、お主の諦めない姿が力を目覚めさせたんじゃ、お主はまるで龍一そっくりじゃ」


「そうか…ううっ…」


龍はその場でバタン倒れた、どうやら限界だったようだ、


「はぁ~親子そろって馬鹿じゃな、本当に、アルステリアよ、龍をわしの寝室へ運べ、王は寝てしまったのじゃ」


龍は試練を乗り越えた、龍は100の試練を乗り越えようやく龍族の王になった、修行から2か月日々努力を重ねそして夜が明けた、


「世話になったな、セシリア」


「龍よこれだけは覚えておくのじゃ、お主のように力を求めて死んでいった者を沢山見て来た、この世は力が全てではない、どんな時も最後は愛が勝つのじゃ…だからもっと人に愛しててもらうんじゃ…よいな?」


とても安心した顔で龍を見る


「愛か…そうだな愛が勝つ、か…ありがとうな、セシリア、何かわかった気がするんだ、」



「これから自分が何をすべきか」



「よかったのじゃ、焦らず己の道を進むのじゃ龍よ、道を間違えれば振り出しじゃ頑張るのじゃぞ」



「あぁ分かった、」



「本当に良いでござるか?送らず…ちゃんと帰れるでござるか?」



アルスリアがまるで親のように思えた



「アルスリアありがとうな、大丈夫だ、」



アルスリアを抱きしめる、



「人間の頃の名前思い出すといいな、」



「龍殿…魂配してちょーだいくれて…ありがたき幸せにござる」



アルスリアは涙を流す、龍が自分の話を聞いてくれた唯一の人間だった



「おいおい、泣くなよ、また会えるだろう?アルスリア」



「龍殿、おぬしはやはり素晴らしきお者でござる、諦めず立ち向かった姿いと勇敢でござったご苦労でござる、」


まだ泣いている


「全くそんなに泣かれたら離れたくなくなるだろうが、大丈夫だきっとまた会える、この世界に生きてる限り」


「まことにかなゐませぬね、貴方様には、」


「よく言われる、」


最後はお互い笑顔で別れた、


「セシリア殿、龍殿は誠にすばらしきお者でござるな、あの人の未来は心配御無用でござるな」


「安心するのじゃあやつは心配せんでも大きな行いをするはずじゃ、あやつのせがれなら」


話は戻り、桜夢は遂に桜の髪飾りを付けた少女だった女性と会った


「あれは…あの時の」


彼女は桜夢の姿とその満開の桜の道を見て驚く


「貴方なんだね、あの少女だったのは、ごめんね、辛い思いをさせて」


「あの時の貴方なのか?」


「うん、ごめんね、探すのに時間掛けちゃって、どうしてもあなたに謝りたかった簡単には許してもらえないよね…ごめんなさい」


桜夢はその女性の前で土下座をした、その女性は桜夢を見てこう言った


「やめてよ、もう終わったことだし、それよりも私と友達になってくれないかな?」


「え?私と…友達に?」


「うん、それで許してあげる」


桜夢は下唇を噛みながら泣いていた


「喜んで…」


その一年後の三月下旬


「桜夢~行こう~桜見れないよ~」


「うん!今行くね~!」


女性二人の元気な声が春の風の中に吹かれていく


「今年も咲いたね~」


「だね!」


桜夢が桜を見ているとその少女、桜神は桜夢の手を握る、


「あったかいね!桜神の手!」


「そうかな~桜夢の方があったかいよ?」


「そんなことないもん!」


「あるよ」


「じゃあ!二人共!暖かいっていう事でどう?」


「なにそれ?やっぱり桜夢って可愛いね~」


「かわ…もう~!またそうやって~!」


頬を赤らめながら膨らませる


「うわぁ~桜夢~怒った~逃げろ~」


「待て~桜神~」


まるで子供のように桜の道を走り出す二人


「捕まえた~」


「捕まっちゃった~」


二人とも桜の木の下で目を閉じながら笑い始める


「フフフ」


「ハハハ!」


「桜夢…これからもずっと一緒ね?約束だよ?」


「うん、桜神ずっと一緒だよ?」


二人は静かに桜の木の下で目を閉じた、二人は手を握っていた、春の心地よい風に吹かれながら


今回もご愛読ありがとうございます、私ながら音楽を聴きながら書いていたのですがyouというひぐらしのなく頃にのBGMを聞きながら作業していた所、泣きそうになりました、次回はとうとうシエラサイドのお話、シエラがまさかの神界を襲撃!そしてある人物を殺してしまいます、その人物の

殺害から物語は最悪の結末へと境界線「シナリオ」が動いていきます!乞うご期待!

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