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流星の始まり伝説  作者: 風見国寿
13/31

受け継ぐ王の血統と王になる覚悟

今回は龍が龍族の王になるための試練へ向かうお話と少し悲しいお話です

龍は龍一と千里の墓にお墓参りに来ていた


「親父…母様…ごめんな…家を勝手に飛び出して…謝らなきゃならないな」


龍一と千里の墓にお祈りをしている時に声がする

「全くだ…この馬鹿息子が…親の葬式に立ち会わない、息子を許せると思うか?」


「泣いてたぞ白狐がずーっと兄様…兄様って…お前が来るのをずっと待ってたぞ…彼奴の兄様失格だな…だけどな龍…やり直しはいくらでも聞く、ちゃんと彼奴の兄様の口から謝ってやれ」


タバコをポケットから出して咥えて指から火を出しタバコに火をつけて龍の頭を撫でる


「なにへこたれてんだ…龍…男がそんな顔するな、せっかく千里に似たいい男が」


龍一は、怒っていながらも龍を許した


「親父…俺は…親父が嫌いだった…何事にもうるさいそんな親父が…」


龍一に本音を語ったそれは親に媚びたわけでは無く、龍自身の心からの父親に言えなかった気持ちだった、龍一は、龍の気持ちを受け止めた


「そうか…辛い思いをさせて悪かったな…白狐もお前にも」

そっと抱きしめた


「親父…」

涙を流した


それほど辛かった…龍にとってこの9年間はどれだけ荷を背負ったかしかし龍はある事言い始める


「白狐?誰だ…俺に妹がいたのか?親父?」


龍一は気付いた、龍は神になる際代償に妹に関する記憶を消していた事…を

そしてその記憶を龍の実の母親、千里が持っていた事を


「そうか…お前は妹の記憶がないのか」


龍一は拳を握った、龍が妹を守る力が欲しさゆえに自分の記憶から消していた事を


まるであの時のお前は十分に有っただろうと言わんばかりの顔をしていた、


龍は力を求めて色々な力に手を出した、とても愚かすぎる、妹を守りたい気持ちは分からんでもない、しかし世の中、力が全てじゃない、愛も必要だ、龍は妹とよく遊んでいた、おままごとなどを二人で楽しく、しかしその記憶は龍には残っていない、神も鬼畜なことをする、せめて一かけら残しておけばいいのに全部龍の記憶から抜き取っていた、数か月前、龍一は千里と会話していた


「なぁ…千里…龍の白狐に関する記憶、持ってるんだろう?返してくれないか…彼奴に」


「これは龍自身が望んだ事じゃ…諦めい…」

激辛の焼酎を飲む、龍一は納得いかない顔で千里に話す


「なぁ千里…俺達は彼奴を追い込んだのか?、俺達は自分の息子を」


「そうじゃな、龍一わしらは愛する息子を守れんかった…桜子に聞いた話じゃ…あやつ…ある女に助けられた後どうやらその者の死を目の前で目撃してしまってな…竜を目覚めさせ龍化したそうじゃ…その後、神の儀式を発動したんじゃ…それも最悪に不老不死じゃっと」

龍一は驚きを隠せなかった、


「龍…なんで彼奴にそんなものが」


千里は少し悲しそうにしてこう言った


「もしこれがあの爺共の境界線「シナリオ」なら最悪じゃな…あやつら…どこまで自由勝手なんじゃ」


「さぁな…ただあの爺共はとんでもないことに関わってる…それだけだな…」



「わしは忙しい…もし何かあれば呼ぶのじゃ…」


「あぁ今度こそ俺達であの子たちを守ろう」



そんな会話をしていた、お互い酒を飲みながら二人で墓の中で、


現在に話を戻すと龍は龍一と話していた


「親父…俺は竜が…目覚めてな…暴走したんだ…それに最近変な夢を見るんだ王冠を被った女が俺にこう言ったんだ」


「お前は選ばれたのじゃ…近いうちに時が来る…王の君臨が」


龍一はその言葉を聞いてこれは彼奴しかいない、そう確信した、


今まで彼女が現れたのはこの平成では初めての事だったまさか龍の夢に現れたのは


爺共の境界線シナリオなのか?とも龍一は考えた…しかし、近いうちと言うことはまさか、


不吉に考えた、龍はまだ龍族の王としての覚悟が決まってない、こいつが全世界の竜を束ねるなら…暴走もあり得る…彼奴は…セシリアは何を考えてる…


そう一人で考えていると龍が声をかける


「親父?親父!」


龍一はその声に気づき考え事をやめた


「おう…悪いな…少し考えてたんだ」


あの龍一が冷や汗を搔いている、それは恐怖ではなく、父親としての焦りだった…


いつセシリアが迎えに来てもおかしくない、そう考えた、

そして龍は立ち上がった


「親父そろそろ行くな、また来る」


「あぁまた来い」


そう言った会話をした次の瞬間、龍の目の前に空から白く神々しい虹色の光を放つ竜が下りてくる、


龍一は一瞬で分かった、この竜が誰の竜かと彼奴だ、彼奴が来たと唾を飲み込む


「音無龍殿であるな…我が主、初代龍王セシリア・ドラゴニアが音無龍殿をお待ちだ、さぁ我が背中に乗ってくれまいか…すぐに飛ばそう」


その竜は人間の言葉を喋り自分の背中に乗せると言った、


「待て.. アルスリア!まだ龍は覚悟が決まってない!今の状態で龍族の王なんてならせたら間違いなく暴走するぞ!もう少し待て!」


龍一はアルスリアという竜に説得していた、しかしアルスリアは首を横に振りこう言った


「龍一殿…それは我に言われても困る…決めたのは我が主、セシリア殿だ、セシリア殿に言ってくれまいか」


呆れたように言う


「じゃあ俺も連れていけ!!セシリアに会わせろ!」


「龍一殿…もう龍殿はそなたが守る年でありませぬぞ...本当の父親というものは子供を思い安心して外へ出し遠目で見守る者ではあるまいか?」


最もまともな答えを龍一は竜に叩き込まれた、何をしているのやらと龍は見ている


「龍一殿、人間のことわざにこういう言葉がある、可愛い子には旅をさせよと」



可愛い子には旅をさせよとは、我が子が可愛いなら、親の元に置いて甘やかすことをせず、世の中の辛さや苦しみを経験させたほうがよいということ


とてつもない連撃に龍一は何も言えなくなった、負けるな人類!と言いたいが

本題に戻すとアルスリアに龍一はこう言った


「龍を…俺達の息子「未来」を頼んだ


龍一が頭を下げた、父親としての覚悟が決まったのだろう


「龍一殿、よく決断なさった、貴方様は本当に素晴らしいお方だ、それでは龍一殿の大切な未来お預かりしたでこざる


「頼んだ…アルスリア、もしセシリアが見てたら取り乱して悪かったと伝えてくれ、」


「かしこみかしこみ申した、心配せぬでよろしい、我が責任をもって連れて参ります」


龍を背中に乗せアルスリアは飛んで行った


龍はアルスリアに話しかけた


「なぁ、お前は龍化した人間か?」


「聞いてる意味が分からんでござる」


「だからお前は龍化の力で龍になったのか?」


「…………」


一度黙り込んだ


「おい…」


「そのような事はもう忘れたでござる、自分何者かさえもわからなゐでござる、ただ人間のようなにかであったのは確かでござる」


「人間のような..なにか…」


龍はその言葉が気になった、じゃあアルスリアは元々は人間のようななにかで、何らかの理由で竜になった、そう考えた、


「名前も覚えてないのか?」


「名でござろうか?覚ゑてませぬ…そもそも名を覚えていたら、かように苦労しませぬ」


そう言った、その話し方はどこか悲しいように聞こえた、


「そろそろ着くでござる、舌を噛まぬよう願い申し上げるでござる」


そこは真ん中に大きい龍の骨がつけられている城だった


「龍殿到着したでござる、セシリア殿はこの階段を上がった二階に王の間をかまえているでござる、我はここで待っているでござる」


「そうかありがとうなアルスリア、」


階段を上りまっすぐ廊下を歩くと大きい門にたどり着く、そして龍は門の前で門の先に聞こえるように声を出した


「99代目、龍族の王、音無龍一がせがれ、音無龍、龍族の王になるための試練を受けに来た!通してくれ」


そう言った瞬間凄く綺麗な声が聞こえた、それはまさしく夢で聞いた声だった


「来たか、入るのじゃ、」


大きな門が開き龍は唾を一回ゴクンと飲み込み中に入る、


「よう来たの~う我が初代龍族の王、セシリア・ドラゴニアじゃ」


この日を境に龍が龍族の王になるための試練が始まるのであった


今回もご愛読ありがとうございます、暑い季節がどんどん多くなってきましたね、でも私は負けません!夏アニメという目標がある限り!次回はシエラサイドのお話にするか龍族の王になるための試練の物語か悩んでいますがやっぱりシエラサイドは次の次にします!

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