そのフラグは立てた記憶が無い(多分)
典型的な悪魔の外見をした魔物の胴体を真っ二つにする。
やっぱ迷宮に潜りっぱなしになると攻略早いよね、3ヶ月もたってないのに80階目前だよ!
まあ、イナンナさんがパワーアップした!全体攻撃を覚えた!
悪魔なんてボッコボコにしてやんぜ☆と、なりましたので……さくさくっとクリアして目指せ100階!
と、思ったんだが、
「オーリ、緊急よ!」
ふいに姿を現したリプル先生によって中断された。
お呼び出しは俺だけだったので他のメンバーには地上で待機してもらう。
呼び出されたのは学園長室であった。
……いや、別に悪い事してないよ、ね?
エヴァーどついたのはダメだった?あんなんでも魔族の貴族様の大事な娘さんだし……
なんてドキドキしつつ室内に入ると、学園長の他に誰おま状態の店主と立派な口髭の男性がいた。
………んん??
「この少年はカッツェの?」
「おお、三男だがゼズ・カッツェの血筋の影響か腕も確かじゃ。」
お、おお?話が見えねっす、学園長。
《鑑定眼》でヒゲの人が名字持ちなのは分かった。
つか、初代の名前?カッツェどうしたの何なの?
状況が読めなかったから様子見してたが、
「オーリくんの腕は確かです。その辺の者より役に立ちますよ、彼は……『殲滅』ですから。」
店主に勝手に紹介された、だと……!!?
この子供が『殲滅』……!?って目で見んといてー
照れちゃうーキャーハズカシイ(棒読み)
で、俺は何で呼ばれたのかなっ!説明プリーズ!
……ふむ、要約すると、境の森に住んでたエルフさん達がピンチだぜ!って事?
え?要約しすぎだって?小さい事気にすんなよ。
それにしても境の森……俺が修行に放り込まれたあの森に、エルフさん達が住んでいた、だと……
そんな!間近に!!ファンタジーの王道がいたなんてっ!!!!(心の中で床ドン)
なんということだ……!!
うん?世界樹?ああ、ファンタジーですね。
世界樹の存在はあんま知られちゃならんから、カッツェの関係者とか身内で何とか収めたい、と。
敵さんの数は……少なくとも6人?え?エルフもいる?
どういうこっちゃと、店主を見る。
「唯一無事だったカイネの話によると、どうやら何かによって村のエルフ全員が操られているようで………エルフが40人ほど。」
なんつーこっちゃ。
つまりエルフ40人を無事に助け出しつつ、世界樹を奪い返せ!って事ですね、厳し。
エルフさんは魔法のエキスパートだからな〜接近戦で気絶さす?
あとは弓に注意だよね。
……いや、カイネさん見てると意外と腕力高いんだよな、弓を引くのに筋肉付くって言ってたし。そこも注意?
あちらさんの狙いは世界樹を贄にして何かしようって事くらいしか分かってないね。
え?何でそれだけ分かってるかって?
敵さんの中に居た頭の悪そうな人が叫んでたらしいよ☆
居るよね!そんなの!
まあ、贄にしようって時点でアレしゃないっすかね。
「天使ですか」
「でしょうね。
前にカイネが来たのもその件に関してでした。」
あの時は天使(笑)の一派が外部に商品卸してたエルフさんにちょっかいかけてきてマジうざ。という話だったらしい。
ふむ……天使って聞くとあのリッチ家主の人工スポットを思い出してだな……
エルフさんって魔力高いじゃん?1人で少なくとも人間数人分は……あ、ナンデモナイヨ!フラグ無いよ!
奪われたとは言ったが、世界樹には掛けた本人でも解除するのに一週間はかかる結界してあるからあと数日は余裕があるらしい。
天使の能力不明だしエルフさん助け出すとか考えるとなあ……カッツェの人間だけでって難しくね?王族さんからヘルプは?
と、聞いたがヒゲの人が困った顔なさった……そちらはそちらで色々あんのね。
とりあえずは、
「俺と店主で村……ってか森の様子見しに行って協力要請どうするか考えましょう。」
王族さんがヘルプ出せなきゃこっちはこっちで勝手にギルドに要請出させてもらうけどね☆
上の思惑?いざこざ?ああ、どうでも良いよね!
事件は会議室(と書いて城と読む)で起こってるんじゃない!現場(と書いて村と読む)で起きてるんだ!
そんなワケでそんな思惑は心に秘めときつつ、様子見の件はヒゲの人が了承し、転移屋を雇ってくれる(お金はそちらさんが払うって)との事でお言葉に甘える事にした。
店主とすぐ出る準備するよ!
ああ、そうなると迷宮出来ないな……
エヴァー達には諸事情で数日消えると言っておこうか、いや、リプル先生に言っといてもらおう。
エヴァーさんとか食い付いてきそう、曖昧にしとくと着いてきそう。
ところで忘れてませんかヒゲの人、自己紹介。
《鑑定眼》で名前は分かるけど自己紹介されてないのに名前で呼ぶのアレかなって、あえてヒゲの人(仮名)なんだが。
もうヒゲの人(本名)にしちゃうぞ☆




