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フラグは立てない派なんで

適当に時間を潰しイナンナを迎えに行く。


食堂へ到着すると中は人で賑わっていた。


他の人の真似をしてトレー片手に並ぶ、と、


白米

味噌汁

ブリ(っぽい魚)の照り焼き

…その他


超和食じゃないっすか!


「何ですかコレ?」


米食はあるが味噌汁や照り焼きは知らないらしく、イナンナはキョトンとしてトレーの上の食事を見ていた。


「うちの領のご飯だわ、味噌汁と照り焼き久しぶり!」


味噌と醤油はうちの領以外あまり出回ってないからね〜


箸じゃなくてフォークなのが残念。

箸持ってるけど不要なものとして部屋に置いてきちゃったよクソ!


久々の味に上機嫌で夕食を開始する。


イナンナは恐る恐る照り焼きを口に運び、「あ、美味しい」と呟いた後無言で食べ進みはじめた。うまかったようで何よりです。


半分ほど食べ進めた時、食堂が騒めいた。


「?何でしょ?」


イナンナが入り口へ振り返ると、俺が先ほど見た魔族の二人組が入ってきた。


食堂には在校生の魔族も数人おり新入生に注目されていたが、その二人組は在校生新入生問わず注目されていた。

居るだけで空気が変わる。


ってのもあるけど、やっぱあの一角の服装のせいの気がしないでもない。


水妖の方はちゃんと制服を着ているねだが、一角の方は…制服改造しすぎだ


スカートには何故かスリットが入ってぶっちゃけ下着見えてる(見せてんの?)、上着もこれでもかってほど胸元開いて見えてますよ。

ちなみに彼女の胸元を確認した女子数人が自分の胸元を確認した。


大丈夫、あれが規格外なだけだから。


在校生の魔族も彼女達に注目しているのだが…もしかして一角さんは良いトコのお嬢さん?

んで水妖さんはお付きの人かね。


いやー味噌汁うめーよ、マジ、本当、気にしないよ



気にしないよ、その二人組が横に座っても。うん。



何で横に座ったの?フラグ?フラグを立てろと?


突っ込まないよ!突っ込まない!

一角種=ユニコーンだったんですね!銀色の馬の尻尾が見えます。


「……イナンナ、フォーク止まってんぞ。」


まさか二人組が横に座ると思っていなかったイナンナが金縛りにかかっていた。


「ふわぃ!」


変な返事をしながら食事を再開するが耳がプルプルしてんぞ。


…食べ終わったけどイナンナ置いてったら可哀想だよな…


超この席視線集中してんだよ、困っちゃうわ。

とりあえずほうじ茶飲んで待つね。


横の人?


出来るだけ視界に入れてないよ!我関せず!


「…あの、」


食べ終わったイナンナが小さく声をかける。


「ん?終わったか。

じゃ、ごちそーさまでした。片付けんぞ。」


「はい、ごちそうさまでした、です。」


挨拶はちゃんとしなきゃな〜。


カクカクしながらイナンナが立ち上がる。


…大丈夫?


隣は気にせずお片付けだよ!

お隣さんにチラ見なんてされてないよネ!






逆に気にしなすぎるのも駄目だった…か…?

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