表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
129/138

病院が来……あ、病院程度じゃ無理や……

『もっと、こう……おどろかれない方法ってないかなー』



突然どうした



今日も今日とて手首からコンニチハした貞子だが、そんな事を言い出した。


『出る時おどろかれるしー出ても半透明だから知らない人にはおどろかれるしー』


そりゃーなー……手首から半透明の人型が出てきたらフツーに驚くわな。


予告出現出来ないから突然出てくるんだよね。

つまり普通のお店で買い物中とかに普通に出てくるんだよね……普通のお店でね……


あの時は大混乱でした。


「驚かれない方法なぁ……」


とりあえず手首から出ないとか、まず出てこないとかあるけど……うん、


リプル先生にでも相談する?(丸投げ)






――――――――――






「驚かれない方法ねぇ……」


リプル先生の教員室でお茶をいただきながらご相談です。


……ところで貞子は何故に正座しとるん?


『エヴァーがルナとお話してる時は正座してたよ?』


……うん、何があったかは聞くまい。


「そうね……人形とかに≪迷宮踏破者の証≫を付与してそれを寄り代にしたら?」


『よりしろ?』

「よりしろー?」


「つまりジョセフィーヌのようにする、と?」


キョトンとする貞子、アイナと違いテトラは何か納得している。

って何でジョセフィーヌ(某呪いの人形、現・何故か売店店員)?


「ジョセフィーヌが喋って動けるのはただの呪いの人形に憑依したからよ。」


迷宮の力で生まれた意志が呪いの人形を寄り代にした結果、喋って動ける呪いの人形が出来上がった!と、


えっ、ジョセフィーヌってそんな存在なんだ。

何であの子呪いの人形寄り代にしちゃったん?


まあ貞子も迷宮の力(力ってか主)だから寄り代あればジョセフィーヌみたいに入り込んで動けるんじゃないかなって事?


「問題は何を寄り代にするかよね……」


ジョセフィーヌは迷宮の力で生まれた意志、貞子は迷宮の主、なもんだから力的には月とスッポンだとか。


そんなんだからその辺の人形じゃ寄り代にするには無理だとか。


ふむ、問題は素材か……


「世界樹とかどうですかね」


「とうっ!」


アイナよ、見事な飛び蹴りだ。

そしてテトラ……貞子を抱えて素早く遠ざかったな……グッジョブ。


「……アンタ、何さらっとアタシの教員室に入り込んでんのよ……」


引きつった笑みを浮かべながらリプル先生が突っ込む。


てかマジでいつの間に入った……入る気配しなかったぞ!?


後頭部を床にぶつけた時にアカン音がしたけど平然と起き上がりやがった……さすが店主やでぇ……


「世界樹で人形を作れば寄り代として最高の一品が!!!あわよくばペロp」


二発目入りまーす。リプル先生から。


テトラが貞子の耳を押さえアイナが視界を遮るように立ちはだかる!ってお前ら良い仕事するな……


『何したの??』


店主の死体()を不思議そうに眺める貞子に


「見てはいけません、変態です。」


『へんたい?』


「へんたいはブッ殺!」


にっこり笑いながら教え込んでおる……リプル先生も重々しく頷いてるしね!


『へんたい知ってるよ!うちの魔物たちが言ってたよ!』


うん?


『耳の長い紫色の人がよく迷宮に来るんだけど、へんたいで気持ちわるいってみんな言ってたよ!』


みんな……?


『入ってくるとヤだからって、へんたいの通るルートはみんな逃げちゃうの……』


しょんぼりした貞子の言葉に死体()が突然起き上がり、


「それで私が迷宮に入ると魔物が一体も見当たらないんですね!」



おい



おいいぃぃいいいぃ!!?


何したの?!お前迷宮で魔物達に何したの!?


「何したのよ……」


ドン引きなリプル先生に店主は笑顔で、


「ちょっと足蹴にされつつし下から舐めるように眺めてみたり毛皮に顔突っ込んでにo「ゴーレム!!!」」


窓を突き破って初代学園長像(1号)がダイナミック入室し店主の顔面に蹴りを喰らわせ教員室の外まで吹っ飛ばした。


おお、別のゴーレムが部屋のドアを開けて壊さないようにしておる、何て連携プレイ……ってさらに別のゴーレムが然り気無く窓を直してたわ……





そしてドアを閉じて店主を部屋から閉め出すんですね分かります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ