来ちゃった☆
「何してくれてんの?お前」
『我のせいでは!我のせいではないのだ……!!』
お前のせいだよ。
何が起きたかって?
簡単に説明しよう。
大体エヴァーと店主のせい
うん、それだけだったんや……
まあ、とりあえず、一番大事なのは学生らの救出だなって。
アイナとテトラには学園内で留守番してもらい、クラウスと≪迷宮踏破者の証≫で問題の階に転移したワケなのだが、
「次はどっちだ?」
『右の通路です』
万が一のためにノイン様に持たせた通信機が役に立ちました。
コレのお陰で異常(エヴァーの巻き添え)がすぐ分かったし、ソフィーに渡したから事件発生した場所までスムーズに行けるよ!
ソフィーがルート覚えてたから助かったわ……
問題の階には転移できても事件発生した場所に直では行けんもんな。
ん?エヴァーも通信機持ってるよ?
何故ノイン様の通信機を使ってるかって?
「ああ゛?我のせいではないだと?」
『スミマセンデシタ』
ちょっと使用中だから。
――――――――――
前回の浄霊(物理)でアイテム無くなったからまた集め直しにエヴァーは上の階に居たんだが、
宝箱開けたタイミングでノイン様グループ部屋へ→落とし穴発生で全員落下☆
もう何なん?あの子何なん?
落下の衝撃はソフィーとセンカの魔法で吸収したから怪我は無いみたいだけどな……
てか二人が居なかったら大惨事だったんしゃね?
「ルナに連絡『止めて!それだけは止めてえぇええぇぇ!?』
したけど。
「本当、エヴァー様は……皇女を危険にさらすなんて……」
どうしてやりましょうかね?うふふ……
と、背中にイヤな汗が流れる笑いをしておられつつ、一緒にいますが。
連絡したら≪迷宮踏破者の証≫を駆使し速攻来ましたけど。
優しさを発揮して教えないでやろう。
「とりあえずお前の仕事は子供たちを守る事な」
現状特に危険は無いみたいだが何があるか分からないしな。
『はい!』
「かすり傷一つでもつけてみろ……分かるな?」
『はい!了解です隊長ぉ!!』
誰が隊長か。
で、問題の部屋の前にたどり着いたんだが。
「来たけど、落とし穴残ってるか?」
「あ、それ考えてなかったわ」
「何とかなるのでは?オーリ様もいますし。」
え?俺にも何とか出来ないことはあるよ?
え?クラウスも何頷いてるの?
まあ良いけど……開けるぞ?
色々流しつつ扉を開ける、と
「おお……」
思わず絶句してしまったよ。
うん、だって落とし穴っちゅーか
……部屋の床無かったからね?
これ落とし穴ちゃうよ、床抜けてんよ。
「……落とし穴?」
「落としあ…落とし床?」
ねえ、この落とし床、底が見えないんだけど。
これソフィーとセンカ居なかったらマジ大惨事ってか確実に死んでたんじゃねえ!!?
ところで何で落とし床したかって?
エヴァーさんが宝箱からアイテム(標準装備:呪い)を取り出したところ落ちました(シンプル)
多分その呪いアイテムが鍵だったんだろうな。
普通なら発生しない事件だったけどエヴァーのせいで発生したんだろう。
「もう……エヴァー様………どうしてやりましょうかね?」
あれ、周囲の温度が……すっごく……下がりました……




