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※ボクらの先生(ししょう)

気付いたらこの視点\(^-^)/

ちなみに書き出したら途中で失速しtゲフンゲフン

ちなみに気付いたら脳内で設定が追加されてたとかそんなこと無い。(目を逸らす)


だいたい、規格外な方々のせい←

ボクらの師は強い人です。


双子の姉リズリーに引きずられるように学園に入学し、実技(前衛)の担当教員として見たのが最初です。

良く言えば普通の、別の言い方をすると……オーラが無い、と言うか強そうには見えない男の人でした。

ボクは特に興味を引かれなかったのだけれど、リズリーは何かを感じたみたいでキラキラした目で男の人を見ると「オーリ先生かぁ……」と覚えるように名を呟きました。

その眼差しを見てボクは男の人、オーリ先生の認識を変更しました。

強い人なのだろう、と。


リズリーは一族の中で二番目に≪野生の勘≫が強いのです。


獣人特有のスキルなのですが、最近このスキルを持ってる獣人は珍しいようです。スキルを持つリズリーと双子であるボクも持っていません。

一族で一番、ではなくむしろ獣人の中で一番このスキルが強いのは曾祖父でしょう。

かつて冒険者として名を馳せ、今も強者として君臨する曾祖父はボクらにとって憧れの人です。

そんな曾祖父を見ている時のように先生を見つめるリズリーは、≪野生の勘≫で無意識に先生の強さを理解していたのでしょう。

初授業、全力で挑んだボクらは―――


じゃれついた子猫を相手するくらいの軽さでいなされました。


「やああぁぁあああっぱ!強おぉい!くやしいぃ!行くよっ!!」


軽くいなされてリズリーに火がつきました。

ボク、特に何も言ってないのにリベンジに連れてかれた……いや、出来ればちょっと修行つけてほしいと思ったりはしてたけど……






――――――――――






「もう一回お願いしますっ!」

「もう一回、と思うけど、お腹すきましたー」


「だろうな、そろそろ昼飯の時間だし……食いに行くか。」


ヘロヘロだけれどまだまだ元気なリズリーとは違いボクはもうお腹と背中がくっつきそうです。

そう申告すると先生がお昼にしようと提案してくれました。


「行きます!」

「行きまーす」


あれから三年経過し何十回、いや、もう何百回も先生に相手してもらっている。

今は実技担当教員ではなくなってしまっているが、街で会ったり先にお願いしておくとちゃんと特訓に付き合ってくれる。

最初よりはそれなりに強くなったと思っているが、未だに木刀で軽くいなされている……対峙する時間は延びているから、子猫から猫がじゃれついてるくらいの進化は……してる、かな?


リズリーは先生のことを師匠(せんせい)と呼び出した。ボクも呼ぼうかと思ったけど嫌そうだったので止めておいた。


先生は実戦で教える方が得意なタイプなのか、先生に特訓してもらったり一緒にクエストに行くようになってから周りに強くなったね、と言われることが多い。

休みに家に帰った時、父にも言われてリズリーと一緒に照れてしまった。


先生は口では知らんとか面倒とかよく言って我関せずな空気を出しているけれど、かなり面倒見が良い。

ボクらの武器を作るのに必要な金属を取りに行ってくれたり店主退治してくれたり、エヴァー先生の後始末もしているし、俺には関係無いからな!?とか言いながら結局面倒見てしまっているし……

店主を問答無用で吹っ飛ばしてるから周りからは恐れられているけど、基本良い人なんだよな。

だから面倒の塊みたいなエヴァー先生を押し付けられたんだろうなあ……

なんて思ったのは、


「さすが我!なかなかの良品ではないか!?」


って宝石で出来たドクロがいくつも連なったネックレスを宝箱から引き当てたエヴァー先生を見たからです。


ようやく迷宮に入ることが許されるようになり、先生のアドバイスに従って迷宮に慣れるため丁寧に小部屋や罠の調査をしていたところ、店主の依頼で迷宮のアイテムコンプリートをしているエヴァー先生を発見しました。

この間先生に危険アイテム始末されたから再コンプリートしているらしい。

……めげないなぁ……


それより一回宝箱開けられちゃうと一定時間は戻らないんだよね……


「姉さんが開けてしまったのでは……しばらく無理ですね。」


あきらかに怪しいオーラを出してるネックレスに喜んでいるエヴァー先生、を横目にソフィーが冷静に告げる。


「また後にして先に別の方向を調べますか。」


「では先ほどの罠の解除を試みましょう。」


センカもノインも冷静だな……まあ学園内では普通のことだもんね。

ボクもそれに同意してリズリーを見ると、


「リズリー?どうしたの?」


目を見開いて耳をピクピクとさせているリズリーにソフィーが不思議そうに声をかける、が、


これは……ボクらが警戒している時の状態だ。


「何かヤバい!」


リズリーの焦ったような警告に咄嗟に近くに居たノインとセンカの腕を掴み入り口にダッシュした。

リズリーもソフィーの腕を掴み同じ行動をした、けれど、


ガクリと、


全員の体が






落下した。


――――――――――


シグマ


熊の獣人、迷宮学園特進科Sクラス。D級冒険者。

焦茶の髪に瞳、ふわふわした髪質で愛らしい顔立ち。双子なので顔立ちはそっくりだがシグマの方が丸い目でリズリーの方が少々つり目。

性格はぼんやり、おっとりしているように見えるが周りをよく観察しており、一番しっかりしている。

≪体術≫は上級であり、リズリーと組む時はリズリーが先頭に立ちシグマが斜め後ろからフォローをする態勢が多い。

曾祖父の影響で強い人には憧れを抱いている。



曾祖父が誰かは……アレだ……

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