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病院が来い

決勝戦です。


……え?途中?


瞬殺すぎて話すことがありませんが何か?


瞬殺すぎてどうしたら……とか思ったけど観客ノリノリだったからね。

まあ、ノリノリで応援してくれてたし……良い、か?


「決勝の相手って?」


「あー知らん」


「アイナの試合以外は見てませんでしたからね……」


屋台が出てたから……うちの食いしん坊アイナさんがですね……うん。

皆でわいわい屋台楽しみましたよ?


「確かギルバートって人で……あ!この人A級冒険者ですよ!」


マジか


「A級か……(ロディさん以外)まともなイメージ無いな」


「ですね」

「だな」


こっち見んな。


そんな会話をしていると、闘技場に現れたのは……



「おおう……」


光の加減で水色にも見える銀髪に紅の瞳な超絶美青年……

顔面偏差値ェ……


しかし何だ、眼帯に軍服っぽい服で白手袋した……長髪を一つ縛りにしてだな……

……てかお前さん何でポーズ決めてんの?しかも凄いドヤ顔やでぇ……


観客はスルーしてるけどな。

もう見ちゃってるから突っ込みは飽きたんですか、そうですか。


「敗者を踏み越え最期の戦場に舞い降りし、戦いの女神に祝福された麗しき少女よ。」


…………………………


「神に導かれしこの争いに、今終止符を打とう!」


…………………………


「イナンナさん、アレ何?」


「……あの、ちょっと私にもよく分からないです」


「分かんねーわ」


「分から……分かりたくもないです……」


あ、何で話の内容が分かるかって?


ほら、プロレスのマイクパフォーマンスってーの?アレみたいな?

戦い見てるだけじゃつまらんじゃん?

対戦者同士の会話のやり取りも含めて見る楽しみみたいな?


≪風魔法≫で空気の振動ってか声を客席に広げてるんっすよ。


『えー、トーナメントを勝ち抜いて決勝まで辿り着いたアイナさん。今こそ大会の優勝者を決めましょう!みたいな感じですかね』


『はい、そうですね。さすがギルバートさま、通常運転です。』


あれ?いつの間に解説が二人に?


「きゃーっ!ギルバート様かっこいー!(顔だけ)」


「素敵ですギルバート様!(顔が)」


え?ファン??


ただし(顔が)とか心の声が聞こえたけど。

顔が良ければ言動は見なかったことにされんの?スルーなの?厨二病()でもおkなの?


……顔が良いって得よな(目を逸らす)


「天より授かりし我がエクスカリバーを用いて、最高の一撃をお見せしよう!」


剣じゃねーのか、エクスカリバー。

てか魔法使いなのか、軍服だから剣でも使うのかと思ってたわ。


『えーと、僕の強力な魔法を見せてやんよ!』


『だいたいそんなノリです』


あ、エクスカリバーに突っ込み無し?

うちの世界ではエクスカリバーは剣だけどこっちは違う……あ、その前にエクスカリバーが存在してない?彼の思い付き?


てか解説の一人なんなん?ギルバート様の厨二語解説者?

……もはや解説してないけどな!


アイナちゃんはどーでも良さそうにしてっけどね。


そしてこの一連の流れをガッツリとスルーしてる観客のスルー力、パねぇ。


『えー、それでは!A級冒険者『永久の少年』ギルバート対撲殺美少女アイナ・カッツェ!決勝戦スタート!』



二つ名永久の少年て……


あれ?その前にこの世界に厨二てあんの?


あとアイナに撲殺美少女なんて変な二つ名付けないでください。

撲『殺』したらアカン。


ん?アイナちゃんがカッツェになってる理由?


混乱してたハンナさんがギルドカードにそう登録しちゃったのですよ……

つまりテトラもテトラ・カッツェだよ……


勝手にカッツェ名乗らせても良いのか?と思って家に連絡(カイネさん経由)してみたら


「私も父さんも娘がほしかったのよねぇ」


とのんびりした答え……答え?が返ってきました。



……うん、娘?人じゃないから……むす、め?



まあ良いや。


ちなみに兄達は


「妹ほしかったんだよね」

「妹ほしかったんだよな」




親子だよね。

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