このシチュエーション美味しくない
美人と美幼女が美女()と睨み合っております。
いや、美人は余裕の笑みで美幼女はドヤ顔で美女は……あれだ、毛を逆立てた猫みたいな顔してる(どんなだ)。
その間に挟まれる俺、って何だコレ。何だこのシチュエーション。
――――――――――
森従コンビ(人型)を連れて学園に通勤したらザワつかれた(遠巻きに)。
「ちょ、おま、何があった!?」
ギョッとしたクラウスに質問されたので森従コンビだと答えたら、
「森従コンビだって」
「森従コンビ!?」
「え?人の姿になれるの?」
「森従だから?」
「オーリ先生だし」
「「森従だから普通か」」
納得されたでござる。
あれ?それで良いの?
いや、良いなら……良い、か?
ところで一人おかしい。
オーリ先生だし、って何だ。
アイナに抱っこを所望され、抱き上げた所でエヴァーが現れた!
「な……な……!?」
エヴァー は 固まっている !
と、なった後。
冒頭になったのであります!隊長(?)!
何だこの状況、何だこの感じ。
いつの間にかアイナとテトラがエヴァーと口喧嘩しておるんだが……あれ?アイナさんいつの間に下りたの?
「何だろうこれ」
「いや、俺に聞かれても」
思わず隣に居たクラウスに問いかけてしまったよ。
「修羅場?」
「うーん……修羅場?」
「修羅場ktkr!」
「美味しいシチュエーションなのに何か残念……?」
「修羅場ってか、エヴァー先生が森従コンビに全力で遊ばれてる?」
「「ああ……」」(納得)
修羅場ちゃうし、あとktkr言ったヤツあとで校舎裏な。
「……あれだ、あの……昔から居るペットが新入りに主人を取られて喧嘩してる図。」
ああ……やべ、凄く納得してしまったじゃないか。
え?エヴァーは人(正しくは魔族)でペットじゃないって?知ってるよ?
「もうちょっと、こう……何かあっても良いのにな」
何かって何だ、クラウスよ。
おや、気付いたらエヴァーがノックアウトされているのだが……何時もの事か。
「オーリよ!これ!こ奴等は!まさか!」
一瞬で復活しおったな。
てか今頃気付いた?
「うちの可愛いアイナとテトラです。」
「やはりか!」
本能で気付きましたか。
さすがエヴァーだね☆
「何かこ奴等容赦無いのだが!」
え?何時もの事だろう?
「いや、確かにそうなのだが何時も以上にだな……」
あー、そっすな。
何時も以上にノリノリだよね?
「主様……人の姿になると色々便利ですね!」
「ねー!」
気配も無くエヴァーの背後に立ち、膝カックン食らわせ背後に放り投げるとか……うん、人型を堪能している(?)ようで何よりです。
何が色々やり易いかなんて聞かないんだからねっ!
あ、テトラさんアイアンクローはお止めなさい?
エヴァーの残念なオツムがさらに残念になっちゃうでしょう?
え?今さら?
これ以上残念になれないって?………そうだね!




