※吾輩は××××である。名前は
あえてのこの視点\(^o^)/
どうしてこの視点になったのかは書いた本人もちょっとよく分かってない←
まあよろしかったらどうぞ!
吾輩はゴーレムである。名前はまだ無い。多分無い。
マスターからはゴーレムと呼ばれ生徒からは学園長像と呼ばれているが、どちらも私の名前ではない。
マスターにいたっては全てのゴーレムをゴーレムと呼ぶので大変不便である。
私の主な仕事は学園の警備だ。
この学園には貴族の子女が通っているため、誘拐や暗殺等の目的でこの学園に侵入しようとする者が少なくない。
迅速にその者達を発見し対処するのが私の役目だ。
最近は少なくなったがあの手この手で侵入しようとする者はいる。
彼等を丁寧におもてなしし、騎士団に引き渡しお帰りいただくのである。
そしてもう一つ、私には重大な仕事がある。
マスターの実験室に侵入する者の排除だ。
侵入するのは内部の人間で、誰だかはマスターも私もよく分かっている。
ターゲットのコードネームは変態である。
この変態、とんでもなく迷惑でとんでもなく有能である。厳重に警備していても気づいたら侵入しマスターの大事な素材を盗んでいくのだ。
だが毎回バレるためマスターによる制裁が待っているのだが……変態相手に制裁はあまり効果がないようである。
いっそのこと消してしまえば良いのではないかと思うが、有能すぎて変態が消えると大穴が開いてしまうらしい。
と、現在の学園長に言われてマスターが舌打ちしていた。
この変態以外に注意すべき人物がこの学園にはいる。ある意味わざとでなく悪気もない分、変態より余程厄介なこの露出狂は、学生時代からよく事件を起こしていた。
訓練用の人形を少し弄っただけで暴走させ校舎を破壊、変態用の罠に引っ掛かる、魔法の威力を失敗し中庭を黒焦げにし大穴を開ける等々。
悪気はないのだ。マスターいわく「ちょっと、あ、嘘。かなりお馬鹿なだけ。……かなり?かしら、もっと……あれよね。」との事である。
マスターの言いたいことはよく分からなかったが、排除するほどではないという事であろう。今は。
それに現在学園には対露出狂のストッパーである規格外がいるため問題が発生しても彼が対処してくれるからだろう。
マスターに問題(露出狂)を丸投げされた本人は解せないと言いたげな表情をしていた。しかし何だかんだ面倒を見ているため大変助かっている。
それに私には会話する機能がないため、魔法袋に入れられた事や実験道具を壊した真犯人についてマスターに告げ口してくれた事も助かったのである。
会話ではなく意思表示ならば目を光らせる事で出来るのだが……この意思表示方法は学生に不評である。
夜出歩く学生に早く寝るようにと目を光らせる事で伝えているのだが、これを見ると学生は悲鳴をあげてダッシュで逃げていく。
……悲鳴をあげなくても良いと思うのだが……
そこは改善してほしいのだが目を光らせてもマスターがこちらの意図を理解できないので意味がない。
基本私達はマスターに従うように作られているのでイエス・ノーといった意思表示しか出来ないようになっているのだ。
ゴーレム同士なら会話が出来るので、その辺についてはよく愚痴を言い合っている。
毎日、毎年、数百年、私の仕事に変化はない。
毎日一体で不埒な輩を排除するのみ、だったのだが最近少しだけ変化があった。
臨時教員の規格外が先日水龍の卵を預かったらしく侵入する輩は増えた事、と、
「よう。」
転移で侵入者の前に現れた私に向かって規格外が手を上げて声をかけてきた。
ここ最近定番のやり取りである。
規格外は手慣れた様子で侵入者を拘束している。卵の件で侵入した輩である。
今回の件で侵入者が増えたのが悪かったと思ったのか、排除を手伝ってくれているのである。
それにしてもさすが規格外、手早い。
この短時間に侵入者の排除、拘束を完了させるとは……ただ人のはずなのだが能力値は飛び抜けている。
マスターが規格外と評価するのも分かる。
「んじゃま、あと頼むな。1号。」
そう言って彼は拘束した侵入者を私には丸投げして≪風魔法≫で空中を歩き去った。
――1号
最初は何かと思ったが、どうやら彼が私につけてくれた名前のようである。
名前と言えるほど立派なものではでは無いかもしれないが……他の仲間からは非常に羨ましがられている。
吾輩はゴーレムである。名前は1号。
本日も規格外が拘束した侵入者にきっちり対処するのである。
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初代学園長像改め1号
学園の警備ゴーレム。
口ヒゲ厳つい真面目顔の、初代学園長の外見をした像。
マスター=リプル
変態=店主
露出狂=エヴァー
規格外=オーリ
ゴーレムは基本的にマスターにしか従わないのだが、何故かオーリに従うようになる……のはオーリがゴーレムに名付け()た事によりサブマスターと認識されたためである。
会話出来ないためマスターも周りも知らない。ネロさんならスキルで知る事も出来るが、まあこのゴーレムと遭遇する確率が低いため今後誰も(ゴーレム以外は)知る事はないだろう小話。




