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プロローグ
2XXX年、世界は魔王を名乗るもの達によって侵攻されていった。
彼らは魔法という不思議な力や魔獣や魔族と呼ばれる生物を使い、当時最強と言われた軍事国家ですら滅ぼした。
しかし、人間は彼らを研究し、彼らに対する兵器を次々と生み出していった。
その兵器を使って魔王達と戦う者を人々は勇者と呼んだ。
勇者と魔王達の戦いは当初魔王側が上回っていたものの科学が発展し、地球の四割りほどが魔王側に侵略された時点で拮抗した。
魔王側も人類もこの状況を破ろうと数々の手を行ったが、全て無駄に終わりそれから数十年間互いに何も結果が出せずにいた。
これはそんな時代のある一人の勇者と魔王の物語である。