第52話:ヒーロー達の電動兵器
――第二校舎棟、隠し部屋、英雄戦士チーム選考会本部『星空のマンション』
「…………まだ、説明かかりそうだな」
「そうですねー、リアルタイムですものねー」
俺の好敵手である狗山涼子さんと、俺の担任教師である電極先生の運命の一戦。
というのは、流石に大げさだけど、大事な一戦。
一次選考会、最後の最後の大勝負だ。
その世紀の対決の幕が上がるのを、俺は今か今かと期待して待っていたのだが、そもそも、最終試練の前には『ルール説明』が入るのであった。
体力ゲージとか、敗北条件とか、そういうの。
俺はすっかり失念していた。
――と、いう訳で。
電極先生の説明が終了するまで、俺と真白さんは、ソファーの上でゴロゴロと。コーラでもゴクゴクと飲みつつ、ゆるりと待機することとなった。
「……そういや今さら聞くのも妙な話なんだが、選手の俺がこういう風に映像を見るのって大丈夫なのか? なんつーか、その、運営サイド的に」
「んー、全然“あり”だと思いますよ。クロさんも仰ってましたが、そもそも一次選考会の映像って後から公式サイトで配信される予定なんです」
「配信?」
「ゲームのプレイ動画みたいなものです。新島さんも見たことありませんか? 動画サイトとかでアップされているの」
「あー、最近はそんな見ないけど、少し前なら」
『○○を最速でクリアしました』とか、
『×××のテクニック集まとめ』みたいなやつだろ。
「そのイメージで結構です。上手い人の戦い方を見ますと、テクニックとか動き方とか、いろいろ勉強になる部分が多いですよね。それを編集でちょこちょこっと手を加えることで、“天使の卵”内でも再現してみようという試みなんです」
ふーん、要はヒーローの戦闘動画集ってところか。
確かに、教育用のイメージビデオとか言うとよりも、ゲームのプレイ動画と表現したほうが、参考にしたいし、ちょっと見たくなるもんな。
真白さんによると、この運営本部には、選考会を受ける何百人ものヒーロー達の戦闘データが集約される予定だそうだ。
そして、これらの膨大な情報データすべてを編集・修正して、一次選考会の終了とともに全面公開する……らしい。
これだけ聞くと、なんとも壮大で、豪勢な話だ。
「ちなみに一本200円となります」
「金とるのかよ!」
「慈善事業ではないですよ。あ、私のパートナーになったら、無料で視聴できますが」
「なんだその交換条件……」
ず、ズルいな……。超ズルい。
ちょうど買えそうなお値段にしているあたりが、余計に腹立つわ。
「……つーか、賭け事の時も思ったけど、基本的に『金の亡者』だよな。この運営団体……」
「クロさんは、『ヒーロー界のきり丸』とも呼ばれてるそうですよ」
「……もっといいアダ名あっただろ、たぶん」
他のカッコイイ二つ名とのギャップが、激しい……。
「どちらにせよ、クロさんは天才的ですよ。こうして合法的に、何百人ものヒーローの戦闘シュミレーションデータを蒐集してしまうのですから。Cクラスの人間からしたら、もう神様のような御人ですよ。メシアですよ。クロさんの靴でしたら私は舐めれます」
「最後のひと言はいらねえだろ」
「もう、それくらい。ノドから手が出るくらい、欲しい実験体データということなんです」
「………………」
「どうかしました?」
「……ノドから手が出るって、実際にあったら怖いよな。新手のスタンド使いか、っての」
「スタンドってなんですか?」
この子はスタンドを知らないのか。ちょっと残念だ。
と、まあ、いい。適当に話を逸らしただけだからスタンドはどうでもいい。
(しかし、戦闘データ――もとい、実験体データね)
しっかり、聞いてしまったぞ。
(……何で、Cクラスの生徒が運営に関わっているのか、理解った気がするわ)
真白さんが無意識に漏らした一言をスルーするほど。
俺はお人好しでも、馬鹿でもなかった。
これでも「え? いま何か言ったのか?」撲滅同盟を、一人で結んでいる人間なのだ。
(これは、俺の推測も含まれるが、
英雄戦士チーム選考会とは――Cクラスにとっての『巨大なヒーロー実験場』なのだろう)
学校主催のイベントという合法性のもとに開かれた――大規模ヒーロー実験場。
それがこの選考会の、裏の顔だ。
ヒーローを実験体として、さまざまな条件下のもとで、戦わせる。その結果を分析して自らの研究に活かす。Cクラスはそうした『実験下』にあるのだろう。
無論、俺はヒーローを実験体と考えることが悪いことだとは思わない。Cクラスの生徒たちは、彼女らなりの方法にて、選考会を利用しているに過ぎない。求めるものが違うだけのお話。裏の顔がすぐにすべての真実に繋がっていると早合点するのは、よくない軽率な発想だ。
真白さんは、ただ、純粋な信念のもとにある。
純粋に『ヒーロー=実験体』という図式を、頭の中に構築させて、最強のヒーローの誕生を目指しているのだ。
それは、悪でもない、善でもない、ただ、ただ、純粋な好奇心――人の業が導き出した一つの解法だ。
Cクラス。司令官クラス。開発者クラス。研究者クラス。
真堂真白――変身名《魔導医者》
(……結論は保留したままだったか。個人的に、真白さんの考えは、嫌いじゃないんだけどな)
なぜならば、
結局のところ、人は自分の求める物のため、人を超えるのだから。
この手の純粋な欲望を否定してしまったら、人は生きていけない。それはもう石器時代に戻るしかない。怪獣たちに踏み殺されていくしかない。
人は、好奇心で世界を構築している。
同時に、好奇心で世界を破壊している。
まあ、究極のところ、妥協点を何処で見極めるか。何処まで――自分を押し通すか。
何処まで――自分を抑えるか。
そういうさじ加減なのだろう。大切なのは。多分、きっと。
(まあ、そんな訳で、俺は真白さんの思考は理解できる。
が、……あらゆるヒーローの気持ちと、俺、個人の感情を代弁させて、……ここはひとつお仕置きをしておこう)
ソファーに座り手持ちぶさたにしてる真白さん。
俺は、大福みたいに真っ白な彼女の両頬を、ぐにぃ~っと伸ばす。
ぐにぃ~。
「……ふぁっ! ふぁんふぇすか!?」
多分『なっ! なんですかっ!?』という言葉を、間抜けそうな口調になりながら言っているのだろう。
痩せ型で栄養の行き渡っていない感のある真白さんであったが、ほっぺたのあたりはムニムニで柔らかかった。
「な、何するんですかぁ……?」
「ヒーローからのお叱りのムニムニだ、人のことを実験体とか言うんじゃねーぞ」
「……?? ……ご、ごめんなさい……」
「うん、よし。――ほら、ゲームの説明も終わったみたいだ」
画面の中では、電極先生の体力ゲージ等に関する説明が終わったようだ。二人とも先刻の構えに戻っていた。
閑話休題。むしろここからが、本題である。
狗山涼子と雷山一極。
変身名《血統種》と変身名《電動兵器》。
二人の戦いが、始まる。
そういうことだ。
『――ご説明ありがとうございました、電極先生。さあ、決闘のお時間です』
『ふふ……君はバトルとなると、本当にオーラが変わるね。……実に面白い』
身長ほどの巨大な剣を右腰に構え、黒色のマントをたなびかせる狗山さん。
機械でできた白色の両椀を握り締め、青色の火花を散らす電極先生。
対面する彼女たちの前に、聞き覚えのある機械音声が響き渡る。
カウントダウンが始まる。
狗山涼子。
雷山一極。
英雄戦士チーム一次選考会。最終試練。ステージ名『浜名湖』。
熱き闘志と静かなる精神のもと、二人の緊張は極限に高まり、その均衡はやがて臨界点を迎える。
カウントはゼロへと移行する。
戦いの合図が。
世界を揺るがすように、鳴り渡る。
言葉は要らない。
ただ、力を証明するだけ。
狗山さんは、決闘の合図とともに、水面上を迷うことなく疾走した。
☆★☆★☆★☆★
「おおぉぉぉぉおいっ! い、狗山さん、水の上を走っているぞっ!」
「そうですね。しかもスピードは変わっていません」
試合開始の宣言とともに、狗山さんは水面上をまるで忍者のように駆け出した。
沈むことはなく。飛沫を起こすこともなく。ただ、平然と、前方へと、進んでいる。
巨大な剣の重さを物ともせず、黒色のマントに包まれながら、完全に物理現象を無視したような動きを見せている。
(それに――――疾いっ!)
俺が以前に見た時よりも、圧倒的に。
“疾走”という二文字が、これ以上似合う存在がいるだろうか。そう考えさせるほどに優雅で無駄のない走りであった。
『……変身名《血統種》、種類『受け継ぎし者』――――絶対に駆ける後肢』
狗山さんは呪文のようなものを呟きながら、右脇の巨大な剣を一振り、放つ。
轟音、爆音。
水しぶきが舞い上がり。水の壁が生まれる。
目眩ましだ。
電極先生の視界から。狗山さんの姿が遮られる。
水の壁――もとい、水の、煙幕。
狗山さんは水の煙幕の影となり、姿勢を低く保ち、水面上を滑る。旋回するように身体を斜めに傾けながら、電極先生へと急激に加速する。
『……さすが、随分と軽やかですね。――ならば、』
と、対する白色の機械兵と化した電極先生は、巨大な両腕を前方へと力強く突き出した。まるでロケットパンチでも撃たんとする勢いだ。すると、右腕と左腕の両側から、ビリリと、青色の電流が走る。それと同時に、電極先生の胸元に『光量のあるナニカ』の生成が始めるのが見える。
(……なんだ?)
疑問を浮かべるのもつかの間、電極先生の胸元から、両腕の範囲一帯にかけて、巨大な輝かしい光源が、半径数メートル規模に及ぶ謎のエネルギー体が、破滅的な威力を携えた光の壁が、
――巨大なレーザービームが。
『――電磁投射砲、射出!』
水の壁を一瞬で蒸発させ、直進した。
「うわわぁぁああぁぁぁあああぁぁあああっ!」
画面が真っ白な光で埋めつくされる。俺は思わず叫び声をあげてしまう。
スクリーンは何も見えなくなる。まるで壊れたように。白色のみを映し出す。
一体、何が起きたんだ。
画面が消えるまでの一瞬で、俺が理解できたことはわずかだ。
電極先生の機械の身体から、巨大なビーム砲が発射されたという事実。
それだけであった。
スクリーン映像は、依然として白いまま。狗山さんの生死も不明のままだ。
「な、何だよ! あ、あのレールガンみてーな技はっ!?」
「『レールガンみたい』ではないです、アレは――電磁投射砲そのものです」
「はぁ?」
横を向くと、真白さんの真剣な横顔が現れた。
俺は思わず息を呑む。同時にある理解に至る。
――これは、研究者としての、表情だ。
彼女はアゴに手を当てて、画面から視線を逸らさずに、言葉を続ける。
「胸元に生成したヒーローエネルギーを、ローレンツ力により加速させることで、音速を超えたエネルギー弾として撃ち出しています。詳しい理論は、先生に確認を取らないとわかりませんが、おそらく両腕がレールの役割を果たしているのでしょう」
「???」
「つまり、コインの代わりに、ヒーローエネルギーを、高速で撃ちだしているんですよ」
「んな、無茶苦茶な」
「その無茶をやってしまうのが、ヒーローのお仕事です。――ほら、狗山さんも無事ですよ」
彼女の言葉に、俺は顔を前に戻す。
白色一色で壊れたようになっていた画面は再び機能を回復させて、ゲーム世界の様子を見せる。
その世界に狗山涼子は……いた。
その姿が見える。
彼女は、無事であった。
今は空を走っている。
頭上の体力ゲージも変わりない。
狗山さんは一切ダメージを負うこともなく、空中を自由に駆け抜けていた。
「ん?」
両足で、何もない大空を、走っていた。
「おおおぉぉぉお、ぃい! 何、ナチュラルに空を走ってんだよ!」
「そうですね。スピードも変わりありません」
「何その軽いリアクション!」
真白さんは平然と応える。
画面内の二人も驚いた様子はないようで、自然と戦闘を進めている。
な、何だ、驚いている俺がおかしいのか。
と、混乱していると真白さんが返答してくれる。
「別に変ではありません。あれは狗山さんの能力によるものです」
「の、能力?」
「――狗山涼子さん、変身名《血統種》が有する能力の一つ『絶対に駆ける後肢』は、いかなる場所であろうとも――常に一定の速度で走り続けることができる力だと聞いています」
「な……っ!」
いかなる場所でも一定の速度で走ることのできる力だって?
な、なんだその無敵に近い能力は。
どんな環境も関係なく、どんな条件も問題なく、どんな状況も抵抗なく、
狗山さんの両肢は『いかなる足場も』駆け抜けることができる。
「どんな場所でも走れる。だ、だからって、こんな馬鹿なこと……」
「だからこそです。馬鹿なことではありません。狗山さんは何処でも走れる力がある。だからこそ、水面上だろうと空中だろうと、溶岩の上だろうと針の山だろうと、まるでそこに広大な大地があるかのように、自由自在に走り回ることができるのです」
い、いや。
それでも。
空中はないだろ、物理的に。
「というか、背中のブーストで飛べちゃう新島さんが言えた義理じゃないですよ」
「あ……、マジ、ゴメンナサイ」
と、俺たちが言い争いをしている最中も、狗山さんの歩みが止まることはない。
空中がまるで体育館の床だ。
平然と。
絶対の自信と安心の下、ごく自然に当たり前に、彼女は電極先生に迫真する。
巨大な剣を右腰に流れるように携える。
先刻、電極先生が言っていた“陽の構え”という奴だ。
「なあ、真白さん。“陽の構え”って何なんだ」
「“陽の構え”というのは、初見同士のサムライが、己の刀身の長さの範囲を隠すために編み出された構え方です。本来ならば、初めて戦う相手にこそ有効な手立てのはずです」
対する電極先生は、レールガンを発射し終えたばかりで隙だらけだ。重量感を漂わせる巨体もこの時ばかりは動きが鈍っている。
狙うならば、今がチャンスに違いない。
狗山さんは前屈みの状態で空気抵抗を最小限に抑えるように走る。通常あり得ないであろう、電極先生の頭上という位置から。
巨大な剣を腰に構えたまま、一歩、踏み込む。弾丸のように、疾風のように、一気に、素早く、勇壮に、
突き抜ける!
「とうォ――――――――ッ!」
だが、
『――――掛かりましたね。電極障壁、全開ッ!』
だが、電極先生も甘くない。
前方に伸ばしていた両腕を、ともに真横に動かす。
ブオンッ!
と、風が切れる。
機械音が轟く。
同時に、電極先生の乗っていた浮島がひび割れたかと思うと、電極先生を、覆い守り切るような形状で、防ぎ遮断するような性質で、電気の網が張り巡らされた。
電気の網。
ゲームなどで、罠にかかった時に、電撃を放出してくる宝箱があったりするだろう。
今の電極先生の状況は、その宝箱によく似ている。
四肢を、五指を、全身を、機械の肉体の隅々を、視認可能な電流で覆い、自らに触れようとする者を、自らを攻撃しようとする者を、雷電の餌食にしようと目論んでいる。
常人は、触れれば感電死。
攻撃をしようにもダメージは必至。
その範囲は数メートルに及ぶ。
まるで電気でできた無敵のバリヤーだ。
「そんなのありかよっ!」
と、俺は毒づくが、画面上の狗山さんは違った。
ニヤリ、と。
不敵な笑みを浮かべたのが見えた。
『――素晴らしいッ!』
狗山さんは叫んだ。
『――それが、脅威度Lv.80の怪獣さえも沈黙すると聞く、電極障壁かっ! 素晴らしいッ!」
『――それは、とても、素晴らしいものだ!』
彼女は疾走しながら、絶叫し続ける。
狂ったようには見えない。
ヤケになったようにも見えない。
まるで。
勇猛なる戦士のように。精悍なる英雄のように。
堂々と、轟き叫ぶ。
『だが、――それでも私の伝説は止まらない!』
狗山さんは突き進む。
そこに迷う精神などはない。そこに臆する気持ちなどはない。
まるで、一つの輝かしい火の玉のように。
巨大な、剣を、右腰から、振り抜く!
宣言するっ!
『変身名《血統種》、種類『受け継ぎし者』――――絶対に斬れる前肢ッ!』
その瞬間、狗山さんが右腰に『隠していた巨大な剣』の全貌が明らかになる。
鮮血の赫。
従来と違う。
異質な輝き。
そういう言葉が相応しいほど、狗山さんの巨剣は、赤く赤く赤く、輝いていた。
『――――っ!』
電極先生は舌打ちをする。
焦ったような表情。一歩下がろうと、足を動かす。
だが、
狗山さんは、『地面を歩くように楽々と』空中を何の苦もなく、進む方向を移動させるだけで、目指す角度を変えるだけで、揚々と追撃に踊り出る。
彼女は叫ぶ。彼女は宣言する。彼女は宣告する。
己の勝利を。
『さあっ! これが、伝説の力だッ――――――――!!』
狗山さんの巨大な剣が追いつく。電極先生の『電極障壁』に触れる。すると本来、通じるはずのない攻撃は、本来、失敗するはずの一撃は、本来、起こりえるはずの狗山さんの感電死という未来は、全て、全て全て全て消え去り、電極先生の障壁をスルリと無効化し、その切っ先を、その剣閃を、その波動を、奥にいる電極先生へと直撃させ、強烈な、破滅的な、ダメージを、与えた。
衝撃、破砕音。
電極先生の左腕の一部が削り取られる。
そのまま、追撃。
巨剣を軽々とコントロールしながら、電極先生の胸元を切り刻む。
鉄板を斬る時のような鋭い音。
体力ゲージが減少を開始し、HP『2000/2000』だったものが、HP『990/2000』まで一気に持っていかれる。
さらに、追撃を掛けようと、浮島から水面へと、強く踏み込む狗山さん。
しかし、今まで重力を無視したような動きであった、足先が水の中に沈んでいた。
足先が、水に、沈む。
そこで、狗山さんは動きを止める。
『――――ッ、……タイムリミットのようだ。仕方ない。仕方ないさ』
狗山さんはそのまま、空へと高らかにバク宙をして空中を美しく回転しながら、電極先生との距離を分かつのであった。
『……全く、末恐ろしい女の子ですよ……』
巨剣を構える狗山さん、一部、砕かれた左腕を磁石のように引き寄せて回復させる電極先生。
僅かな空白。
台風の目の如き、星の瞬きのような微かな小休止。
激しい攻防の嵐に、俺は思わず大きく息を吐いた。
(…………すんげぇな。
でも、狗山さんはどうやって、電極先生の障壁を破いたんだ?)
現在の状況――狗山涼子:HP『2000/2000』・雷山一極:HP『990/2000』。
第一ラウンドは狗山さんの勝利にて決着した。
しかし、戦いはまだ始まったばかり。
戦いは――第二ラウンドへともつれ込むことになった。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
圧倒的なまでの力を見せつける狗山涼子、彼女の前に電極先生の真の力が解放される――!
次回「第53話:ヒーロー達の超電動兵器」をお楽しみください。
掲載は4日以内を予定しています。




