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世界は英雄戦士を求めている!?  作者: ケンコーホーシ
第4章 運命動乱編(前編)
49/169

第46話:ヒーロー達の一次選考会(5)

 新島宗太『HP:1140/2000』 紅翔子『HP:1380/2000』


「う、わ、………………くっ!」


 目の前から紅先生のレーザーの咆哮が迫ってきた時、俺はむしろ“突撃”することを選択した。

 背中のブーストをフル・スロットルで燃焼させ、速度を高め、推力を受け、手慣れた動きで身体中のボタンを連打する。

 するとみるみるうちに全身が光り輝く。駆け出す足とともに声を上げる。



「――――――超変身ッ!」



 ギュィ―――――――――――ン!



 俺は叫ぶ。


 音ともに力は応える。俺の全身は紅先生に負けないくらいに光り輝く。

 無意識に言葉が浮かんだ。だから、俺はためらいなく直感的に告げた。



「――――超、変、身ッ! 完全体モード移行ッ!!」



 超変身を完了させ、前方の状況を確認する。


 レーザーの被弾するまでの時間、距離、放射されたレーザーの速度、角度、そうした“総合的な”限界ギリギリを見定めながら、俺は疾走する。


 両足で地面を蹴りつけ、グライダーが舞い上がるように、空へと――浮上する。


 同時に足先をレーザーが通過する。わずかに。焼ける。焦げる。鋭い痛みが表面化する。が、しかし、大丈夫。この程度なら大丈夫だ。完全体モードの防御力で耐え切れる。HPの減少も問題ない。俺は最適な高度を保ちつつ、



 紅先生を、狙う。



「面白い、この技の応答として『攻め』を選んでくる生徒は初めてみました。願わくば――貴方の勇気が、蛮勇とならんことを」


 眼下には紅先生の頭部。レーザー発射後はどうしても硬化するはずだ。その隙を狙う。突撃する。このまま殴りに行くとみせかけて――フェイント――ブーストの推力を活かして空中をくるりと一回転する。風を切り、砂塵を巻込み、竜巻のような回し蹴りを繰り出す。



 ――ドッォン!



 先生は左腕でガードしていた。肘を折り曲げるようにして防御に努めるが、が、意味ねえ、意味ねえぜ! 超変身モードの俺は、防御の上から紅先生を吹き飛ばすように――加速する!


「…………仕方ありません」


 紅先生は諦めたような声をあげ、俺の蹴りの威力が上昇するタイミングを見計らい――後方に回避。

 ダッ、

 とダメージを相殺しつつ距離を一瞬で広げ、見事な移動を決める。


(――――逃さないっ!)


 俺はすぐさま追撃を開始する。砂地を叩くように踏み出し、ブーストで加速する。後方から紅先生のレーザービームが何処かに直撃する音が聞こえる。まだ、直撃してなかったのかあれ。



 俺は迷わず紅先生に向かう。俺の心に『恐れ』の二文字は存在しなかった。



(――確かに竹刀が展開し、銃口が出てきた時は驚いたさ。だけどな、それだけだ(・・・・・)! 俺はこれまで嫌ってほど――射撃専門のヒーローと戦ってきたんだ!)



 俺は負けない。俺はビビらない。


 甘いぜ紅先生。強化が終える前にライフをゼロにしてやる。

 

 俺のターンはまだ終わってないぜ!


 後方に逃れた紅先生は、長形の拳銃と化した竹刀――持ち手の部分を除き、全て鋼鉄で構成されているようだ。仕込み刀ならぬ、仕込みレーザーか信じらんねえ――を居合の剣士のように左腰に据えて、体幹をぐぐぐっと落とす。力に耐えきらず、砂の地面が沈み込む。



「――――生成準備開始」



(甘いな。ビームならば、そんなものならば、さっきみたいに対応できるぜ)


 と、俺はさらに加速。速度の上昇は、空気の摩擦と視野の狭窄を発生させるが、俺の強化した肉体は、そんな有象無象を超越する。攻めきるために、フェイントを入れて後方に回り込もうと考える。



 そこへ――――。

 遮断するように――――。



 紅先生の鋼鉄に満ちた声が響いた。



「――――紅流喧嘩殺法奥義。“半月”」



 残像が、生まれた気がした。



 俺の強化した視力はその動きをフレーム単位で確かに捉えていた。紅先生の『左手』は竹刀を横一閃に振るう。すると、光が、剣筋を追従するように、光が――振るわれたばかりの剣の線を描き、半円状の、ビームの光線が完成した。


 光の刃――――。紅先生の振るうた直後に現れた。



 声だけが続いた。



「――――紅流喧嘩殺法奥義。“三日月”」



 今度は縦に振るわれた。すると、先刻と同様に、剣筋通りに、三日月状のビームが、紅先生の眼前に、俺の目の前に顕現した。



「…………は?」



 思わず奇妙な声をあげた俺を尻目に、続け様にこう言い放った。



「――――紅流喧嘩殺法奥義。“多重月光”」



 そのまま、紅先生は無数に剣を振るう。無数の光が、無数の刃状の『何か』が、まるで空中に絵の具で描き上げるように、虚空に、紅先生の眼前に続々と生み出されている。



 カキィン、と撃鉄を終えたような音を鳴らす。



「――生成完了。この“危機”を斬り抜けてみせましょう」



 紅先生の姿はもう見えない。光量の増加に伴い前方が視認できなくなっている。


 思わず、俺は呟く。


「……こ、これは避けたほうがいいかな」

「――――、射出っ」


 光の刃が迫りくる!


 一回転。


 俺はカットバックドロップターンでも決める要領で回れ右をして、今きた道を引き返すように、空中へと逃走をはかる。無数の光の刃たちが俺を追いかけながら空気を切り裂く。僅かに身体にかすっただけでもHPが減少していった。



「――うわああああああああああああ、げ、ゲームの世界じゃねーか!」


 ゲームの世界だった。


「しかし、この技自体は実在します。――――ゲームと現実の混同の無きように」

「うわあああああああああああ!」


 なんつーかもう、現実がゲーム化してるよね、これっ!?


 ただ、現実はまるでゲームのようだっていうよくある例えは、冷静に考えるとそもそもゲームというものは現実の世界を基盤として構成されたものであるのだから、その発現は根本的に逆説的であって、枕草子や徒然草にまるでブログみたいだと言ったりだとか村上春樹の小説にギャルゲーみたいだとか言うのと同じ逆転構造を含んでいて、言いがかりでありドヤるほどのことでもないし、そもそも的はずれなんだけど、ってか俺は何を言ってるんだ。とにかく今は早く逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ



 逃げろ。



 空を駆け、風を裂き、光の戦士のごとく飛び上がるが、俺の輝きは『限定的』だ。ブーストも加速の使いすぎで、威力が落ちてきた。同時に、全身の強化も失われはじめる。


 ――――タイムアップだ。


(うわーい、マジ勘弁~!)


 集中力も切れてきたようだ。

 俺は『後退』を選択して、紅先生から距離を広げるのであった。



 ◇◆◇◆◇◆◇◆



 新島宗太『HP:610/2000』 紅翔子『HP:1000/2000』


(…………こりゃあ、ちょっとマズくなってきたなぁ……)


 構えを維持しながら、気合を見せながら、心のなかで嘆息する。人間状態モードであれば冷や汗でもかいてるところだ。


 紅先生が竹刀(仮)だった武器の正体を露わにしてから、何度か戦闘を繰り返した。

 勝負はすでに中盤戦、そろそろ攻める頃合いだ。


 だが、現在の俺は紅先生に押されていた。


(マズイなあ……そろそろ考えている『対策』を発動させるか?)


 紅先生の光る刃。“三日月”だが“半月”だが言っていたやつ。あれが地味に厄介だ。


 彼女は、竹刀を、画材道具の一種とでも捉えているのか、自由自在に振り回し、何もない空間――キャンパスに、白い、赤い、青い、多様なバリエーションを備えた『光の刃』を生成し、飛ばしてきた。


(信じらんねぇ……剣士の次は芸術家かよ。描いたカタチが武器になるって、それこそ荒唐無稽だ)


 それに加えて、紅先生が竹刀を右手から『左手』に持ち替えてからというものの、彼女の剣を振るう速度が、今までの数倍は上昇していた。


 当社比、三倍ってところ。


 後で聞いた話なのだが、剣術というものは基本的に剣を『左手主導』で振るうものなのだそうだ。紅先生は別に自分の技は剣法ではないと言っていたが、それでも苦手な右手よりも、本気の『左手』の方が速く、鋭く、強い、のだろう。



「――さて、難易度を上げていきますよ、新島さん。しっかりついて来てくださいね」



 “難易度”ときたか。流石は教師。侮れねぇなあ。侮れねえよ。


 紅先生は漆黒の長ランをマントのように広げながら、竹刀を振りかぶるように構える。



「――――無駄を削ぐな、粗を残せ、の狭間にこそ、真の輝きは生まれる」


「――――紅流喧嘩殺法奥義。“多重月光”」



 カラン、と。



 音がした気がした。



 同刻、紅先生の刃。光の刃。それが。無数に――散開する。



 速い、速い速い速い速い――――っ!



「――――くっ!」


 俺はステップを踏み、右へ、左へ、迫りくる刃の狙いを誤魔化す。


 攻めるかという考えが頭をよぎるが、弾幕が厚すぎて、進撃する隙間が存在しない。


 俺は別に攻めたがりじゃない。常に最良を考えているだけだ。

 新島宗太はロマンに生きるが、ロマンに死にはしないのだ。


 紅先生は駆けながら、俺に接近しながら、決して止むことのない無数の刃を放つ。



「なんだそれ、無数に真空波カマイタチを発生させるとか、十傑集の一員かよ!」

「ならば、私のことは素晴らしき紅先生とでも呼びなさい」


 やなこった。俺はブーストの回復を確認する。右脚を強化して、飛翔して、刃を避ける。避けた瞬間、視界の端で、俺の後方にあったサボテンたちが、スパスパスパスパ、と一瞬で裂ける。切れる。落ちる。断面が見える。


(うわぁ~~~~~マジですか!)


 縦方向に上昇した代償として、紅先生との横の距離が縮まっていく。

 紅先生は言葉を発する。



「――――紅流喧嘩殺法奥義。“竜巻閃風”!」



 地面を疾走する紅先生は、野球のバッターのように両腕を大きく振りかぶる、力を溜めるようにして、スイングをかます。瞬間――俺の眼前に、巨大なハリケーンが発生する。


「何でもありだな、紅流っ!?」

「――――さあ、あなたの選択を見せてください」


 選択――――ねぇ、選択。まあ、俺の対抗手段はもう考えてあるんだよな。


 豪風。接近。時間はもうない。俺は口を、開く。



「――――――超変身っ!」


 俺は今回、二回目の超変身を遂げる。


「さあ、どうしますか。どう攻めますか」


「ならば、こうしますよ――――――!」


 俺は叫ぶ。



「――――1年Dクラス新島宗太、変身名《限定救世主リミット・セイバー》発動ッッ――!」



 言明と同時に、俺の右腕のボタンが赤く光り出す。

 俺は迷わずボタンを押す。


 右腕から放射状のエネルギー体が飛び出る。

 俺は迷わずエネルギーを掴む。


 強烈なまでの白色が眩しい、剣が、光の剣が、俺の右手に生み出される。


 ブンッ、と風を斬る。


 俺は荒れ狂う大竜巻を眺めながら、声をかける。


「さあ、5秒で決めてみせよう!」


 俺は逃げるのを止める。竜巻と相対し、気合の一閃をその両手に込める。



「うおおおおおおおおおぉぉぉぉおおおおおおお! 世界を、超克しろぉ――――!」



 俺は両腕を振り下ろす! その切っ先が触れた瞬間!

 眼前の竜巻は、全てを破壊する風は、瞬く間もなく、一瞬にして、消滅する!


「――――っ! この技は……! …………なるほど、それが貴方の『対策』ですか」


「いっけえええええええええええええええええええええ!」


 俺は止まらない。新島宗太は――止まらない。


 地表に向かって、紅先生に向かって、激突しても構わない速度で降下する。


 俺の白き光の剣は、『ヒーローエネルギーで生成された』竜巻を、無力化させることに成功した。やはりこの剣は――ヒーローエネルギーに対しては――無敵だ。


 竜巻を消し去ったその先に見えるのは、俺の眼下に広がったのは、無数の光の刃たちだ。光の刃。紅先生の生み出したレーザーの変化形。ゲーム空間そのものを傷付ける勢いで光の刃たちは襲いかかる。



「――――斬撃、追加ぁあああああああああああああああ!」



 しかし、俺は負けやしない。


 俺は俺に触れかける光の刃たちを徹底的に斬りつける。斬撃、消滅。斬撃、消滅。まるで無敵モードで突き進むアクションゲームのように、俺は光の刃たちを蹴散らし、霧散させる。


「――――なるほど、そういう種類タイプですか。ますます面白いです」


 俺は飛来する『あらゆる物』を無双して、紅先生本体に肉薄する。対する先生は斬り合いに持ち込むと考えているのか、軽く上段に構える。


(もう、楽に待ってくれたりはしないんだな。残念)


 無論、このまま飛び込むことはしない。それでは自殺行為――虫けらが燃え盛る炎に飛び込むようなもんだ。俺は光の剣を片手で構える。力を込めて振りかぶる。



 俺はそのまま光の剣を――投擲する。



「――――――っ!」



 矢のごとく伸びる光の剣に、紅先生は素早く行動を起こす。光の剣そのものには一切触れることはせずに、すり足のような重心をほとんど変えない独自の動作で回避を行う。


(――うまいなぁ。そうだな、光の剣の正体の全貌が解ってないんだ。逃げるのが定石、常道、当然だ。――だけど、)


 当たり前というのは、時には弱点にもなる。

 相手にその行動を先回りで読まれてしまう。

 今後の展開がわかってしまう。ベタ。そんなものは、ダメだ。嫌だ。そんなものは避けたい。俺みたいな人間だって――対応できてしまうぜ。


 俺は紅先生が避けるだろうタイミングに合わせて、ブーストの火力を一気に高める。


 投げる角度を調整したおかげもあり、移動位置は大まかに予測できる。これは、修行で鍛えてきた経験によるものだ。俺の頑張りの全ては俺の血肉となって今に活きる。



 ――急速、突撃。



 俺は強化した右脚で、先生のボディを斜め上から蹴りつける。が、紅先生は受け止める。俺はすぐ諦め、ブーストで後方に転回する――カマをかける。それから、地面に一気に着地。


 そのまま拳を天空へと突き上げる。紅先生は上体を軽くそらして、俺の拳は虚空に舞う。大振りのせいで隙が発生する。――マズイ。紅先生は綻びを見逃さない。先生の竹刀が雷鳴のように轟く!



「――――――っ! まさか!」

「ふっふっふっふ……」


 いや、

 いや、違う。


 違うんだ。


 轟かなかった。


 紅先生の破滅的な威力を持った竹刀は受け止められた。守られた。防がれた。それは、それは――俺の両手に持った『体力ゲージ』によって。


「な、なっ…………!」


 俺たちの頭上には常に浮かんでいた。存在していた――メーターが。あらゆる物理攻撃を無効化する『体力ゲージ』が。


「ど、どこの世界に、ステータス表で、攻撃をガードする人間がいますか!」

「それが、いるんですね……ここに」


 これこそが、俺の考えていた――真の『対策』であった。


 確かに紅先生は言っていた。頭上に浮きつづけるこの『体力ゲージ』は、システム上、その設定上、その構成上、――決して壊れることはないと。



(ならば、それならば、――!)



「まず武器にできるか考えるのはそりゃあ――――道理ですよ」



 俺は弱いヒーローだ。あらゆる物を武器にしないと気がすまないんだ。



(さあ、俺の強化モードはまた終わっていない!)



 ――――クライマックスだ!



 俺は両手で『体力ゲージ』をしっかりと握りしめながら、紅先生の縦からの攻撃を抑える。まるで嘘みたいに、まるで冗談みたいに、紅先生の攻撃が無力化されていく。



「……ただ、この状態だと、両手が使えねえんだよなぁ」


 それ、故に――――!



「――――――――――輝け両脚! 貫け肉体を!」



 俺はブーストを活用し、空中に浮いたまま、両足で、紅先生の腹部を、思い切り――蹴りつける!



「――――くっ!」


 紅先生の体力ゲージが明滅を起こし、『HP:1000/2000』だったものが『HP:410/2000』まで減少する。



「ようし、もう一発!」



 次で終いだ!



 俺は両脚で紅先生との一戦を最期を飾るような、強力で強烈な一撃を、全力全開で、力を込めて、ぶちこ――――




「――――紅流喧嘩殺法上級奥義『仏恥義理ぶっちぎり』」




 ぶち込まれた、俺が。拳を。


 そのまま俺は吹き飛ばれる。俺の体力ゲージがみるみる減る。激しく激しく明滅し、最終的に『HP:18/2000』で止まる。


「――――ふぅ、失礼しました。ついつい力を込めてしまいました」


 砂地に横たわる俺。視界の端で、紅先生が、帽子とサングラスを外す姿が見える。


「うっかりしてました。教師だというのに――――生徒を『素手で殴ってしまう』だなんて。私は教師失格です」


 同じく、羽織っていた漆黒の上着を外へと払う。胸から腹部までを覆ったサラシを除き、小麦色の肌が露出される。な、なんだ……。何が起こった。俺はおぼろげな意識の中で紅先生の声を聞く。



「そのため、ここからは『教師』としてではなく、『先輩ヒーロー』として相対していきましょう」



 紅先生はそうつぶやくと――竹刀をまるで、『邪魔な異物』でも扱うようにして、放り投げた。


 両腕を組み合わせ、上体を逸らす。不良のような構え。


「1年Dクラス新島宗太さん。私はとても不器用な人間です。それ故に――――改めて、名乗らせて貰います」


 紅先生の身体に変化が生まれる。


 帽子を取り除いた頭は、真っ赤に染まり、グラサンを剥ぎとった瞳も、朱色に変わる。サラシ以外は、ほぼ上裸となった彼女の肌は、真紅の刺青が斑模様のように広がり背中に『真』の文字を浮かびあがらせる。


 まるで返り血を浴びたかのような鮮血の赫色に包まれた――雄々しき姿。 



 紅先生は、堂々と、言い放つ。



「世界ヒーロー連合日本第八部隊所属、第二世代型個人ヒーロー、紅翔子っ!」


「――――変身名《特攻番長フル・アクセル》!」



 仁王立ちのまま敢然と続ける。



「――――私は誓おう。魂の尽きるその日まで、この拳を解き放つと」



 新島宗太『HP:18/2000』 紅翔子『HP:410/2000』


 第一次選考。最後の試練――今まさに終焉を迎えようとしていた。

ここまで読んでいただきありがとうございます!

ついにその力を開放させた紅先生。砂漠の地に倒れこむ新島宗太。戦いは最終決戦へ――。

次回「第47話:ヒーロー達の一次選考会(6)」をお楽しみください。

掲載は4日以内を予定しています。

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