後書き
「また、何処かで。」
――ニコニコ動画『【IA】サマータイムレコード【オリジナルMV】』より抜粋。
■圧倒的謝辞
読んでいただきありがとうございます!
本当に、本当に、ありがとうございます!!
エピローグまで読み終え、後書きに到達した貴方、ありがとうございます。
読み終え、貴方の人生が輝かしくも幸福なものとなることを願っています。
後書きから読むスタイルの貴方、ありがとうございます。
この文章はナチュラルに本編のネラバレを含んでる可能性があります。十二分に気をつけて読み進めてください。
さて、『世界は英雄戦士を求めている!?』ひとまず完結となります。
ひとまず、というのは、あまり小説の方向性的に、「はい終わり!終わりましたっ!」と明確な線引きをするよりも、
「終わったけど、あいつらはまだまだ生き続けるぜ!」という蛇足感を残しておいた方が、この小説にあっていると思うためです。
そのため、後で短編を書く可能性はあります。
具体的には以下のような話。
・美月が実家に帰る話
・川岸あゆと葉山樹木のデートの話
その際は、またお付き合いいただけたら幸いです。
■本章「第0章:おまけコーナー2」について
本章の構成は以下の通りとなる予定です。
・後書き(今読んでいるもの)
・エピローグまでの登場人物紹介
・『世界は英雄戦士を求めている!?』プロトタイプ版短編(全3話構成)
ここは、小説世界から隔離されたいわば欄外の世界です。
そのため、普通にこの小説のことを「あーここの部分、こう思って書いたんだよー」とか言い始めます。
小説は小説として完結して欲しいぜ。後書きなんていらねーぜ、という方にはあまりお勧めしません。
僕は結構好きなんですけどね。
蛇足めいた作者の後書き・解説ってやつが。
■「後書き」について
先ほど、申しましたが、僕は後書きってやつが好きです。
正確には、後書きを中心に見られる、「作者の自意識の発露」ってやつが好きです。
愛していると言っても過言ではありません。
それは例えば、
作者が嬉々として行う自作解説だったり、
自分の家の本棚から引っ張り出してきたような知識の披露だったり、
にわか仕込みのパロディだったり、
技巧の極地に至った舞台設定・キャラクター設定だったり、
主題と物語の逆転現象だったり、
いろいろです。
そういった「一般的な小説の作法ではNG」とされる有り様を僕は肯定します。
作者の自意識が、物語のルールを超越して出現する瞬間、僕は感動すら覚えます。
その時こそ、小説の中に閉じ込められた住人たちは、牙を持ち、変身ベルトを装着して、世界を乗り越えてくれる。
僕たちの前に現れると思うのです。
■小説『世界は英雄戦士を求めている!?』について
この小説を初めて投稿したのは、2012年の8月6日。
もうすぐ2年が経とうとしています。
早いものです。
当初の予定としては、1年くらいで終わらせるはずでしたが、何故かもう1年経ってました。
謎です。
この小説は、「王道ヒーロー学園モノ」をやろう、というコンセプトのもと始まりました
何故、ヒーローなのか?
何故、学園なのか?
その理由については、2年前の僕に聞いてみないと分からないのですが、
「将来、ヒーロー物は売れる。ヒーローは熱い。さらに、現代ヒーローという概念には、間違いなく文学的要素がある」
こんなことは考えてたのかなあと思います。
ちょうど、2012年には『ダークナイト・ライジング』と『アベンジャーズ』が公開されましたしね。
2年前の僕の予想が当たったかは謎です。
確かに、「秘密組織」や「ヒーロー」が出てくる『カゲロウプロジェクト』が売れ始めたのもこの頃ですし、アニメでは『ガッチャマンクラウズ』『サムライフラメンコ』といったやたら文学寄りのヒーロー物が登場し、『戦姫絶唱シンフォギア』みたいな熱いヒーローも登場しました。
が、こんなのは後付の論理です。
何だって言える。
僕に言えるのは、『僕は友達が少ない』で「ダークナイト・ライジング」をやったことに万雷の拍手を送りたい。それだけです。
■ゼロ年代について
この小説では終盤になってやたらゼロ年代という言葉が出てきました。
知らない人には、分けわかんないと思います。
ミステリ知らない人に、「フーダニット」とか言っても分けわかんないのと一緒です。
ポケモン知らない人に、「個体値・努力値・種族値」とか言ってもわかんないのと一緒です。
一応、以下のような意味です。
「二〇〇〇年代をカタカナ表記して、「ゼロ年代」とすると、単なる年代の名称ではなく、アニメや美少女ゲームなどオタク系作品を参照項にしながら勃興した、若い世代の文芸・批評運動を表すことになっている」
――海猫沢めろん『左巻キ式ラストリゾート (星海社文庫) 』解説文より抜粋。
僕は1990年生まれなので、この勃興からは少しズレた世代になりますが、それでもゼロ年代の熱さは何となく知っています。
彼らは僕にとっての世界であり、英雄戦士でした。
あの時代の熱さを再び呼び起こしたい。
もともと『世界は英雄戦士を求めている!?』の裏テーマとして掲げていましたが、僕の小説にはテーマが見えないという意見を頂いたので、「え? テーマなんて出していいの?」と思いながら終盤からテーマを前面に押し出していきました。
エンタメ成分よりも、文学成分を多めにした感じです。
賞で例えると、直木賞よりも、芥川賞作品っぽいテイストになりました。
おかげで、分けわかんなさは増えましたが、いい感じで小説っぽくなったと思います。
■今後について
ひとまず、『世界は英雄戦士を求めている!?』は完結となりました。
次、というのは、僕個人「ケンコーホーシ」が何を書こうかなーということです。
一応、今後やろうと考えてるのは以下の三つです。
1 小説の投稿
2 同人ゲームの作成
3 「小説家になろう」にての新作の投稿
1 小説の投稿
人生初の小説の投稿をしてみようかなーと思います。
間違いなく世間の荒波にもまれて、1次選考落ちどころか書き上げることすらできなくて「リアルこえー……」とレイプ目になる未来も見えますが、まあ何事も挑戦です。頑張ってみます。
とりあえず、ゼロ年代とかは出しません!僕だったら間違いなく落とすから!
序盤みたいな、エンタメとケレン味で「あれ、何だか面白そうだぞ」と勘違いさせることを目指します。
あと、変な文章をやめます! そういうのはデビューしてからやるもんだから!
現時点で、狙ってるのは「第9回小学館ラノベ大賞」ガガガ文庫のラノベですね。
1位になると賞金:200万円!
いえー、200万欲しいー!
超欲しい……(切実)
特別審査員はニトロプラスのでじたろうさん。
『Phantom』でカーチェイスがあったのって、でじたろうさんの指示だっけ?(知らない)
純粋に、金が欲しい、という欲望のもと頑張ります。
ガガガ文庫作家になって、渡航先生に『あやかしがたり』の初版本を持って行ってドヤ顔でサイン貰いたい……。
2 同人ゲームの作成
「同人ゲーム作ろうぜ!」というとてもありがたい誘いを頂いているので、作るかもしれません。
まだまだ企画段階なので分かりませんが、もしかしたらどこかのタイミングで通知するかと思います。
3 「小説家になろう」にての新作の投稿
新作の投稿は、1と2が終わってかなーと思います。
特に長編は。
短編くらいは書くかもしれませんけどね
それにしても、ここ2年くらいを経て、「小説家になろう」というサイトもすげー発展してきてるなと思えてきました。
僕はあんまりこのサイトの小説を読んだことがない屑な人間ですが(英雄戦士を書きはじめて半年以上経ってから、異世界転生とVRMMOが流行ってるのを知るような人間)、それでもこのサイトがすげー力をつけてきてるのは分かります。
誰もが小説を投稿し、享受できるシステム。
「作家」という存在が当たり前のものとして、人類に認められた世界。
僕はもしかしたら、将来ここに立ち返ってくることになるのかもしれません。
この「小説家になろう」というサイトに。
■圧倒的謝辞2
これにて僕の後書きは以上となります。
エピローグに加えて、こんな後書きまで読んでくれた人には本当に感謝します。
この感謝の気持ちを携えて、頑張っていけたらと思います。
具体的には、僕が頑張って有名になって、一流作家になって、読んでくれた人が、
「あー今その作者知ったの? 俺その人がネットでよく分かんない小説書いてた頃から知ってるよ」
と嫌味たっぷりに自慢できるようになるよう頑張ります。
それでは、息災と友愛と再会を。
(2014.07.20 夏の始まりを感じる日曜日にて)
次は「登場人物紹介」となります。