第107話:ヒーロー達の一回戦/Bブロック 3
「我が父上よ、聞きたいことがあるのだ」
「どうした、美しき俺の娘よ。藪から棒に」
――――四年前、狗山涼子、当時11歳。
悪の帝王とその娘のような大仰な会話。
……まあ、正確には最強のヒーローとその娘なのだが。
「父上はこれまで多くのヒーローと共に戦ってきたな」
「ああ、そうだな。十門や猫谷、代に鴉屋、最近だと雷山か、皆大切な仲間だ。それがどうした?」
「うむ、その中で一番強かったヒーローというのは誰なのだ?」
「一番強い? そんなのこの俺に決まってるだろう」
狗山隼人は即断した。
迷いなど皆無の返事だった。
迷いがなさすぎて娘の方はちょっと引いていた。
「……あ、ああ、確かに父上が一番強いのは分かっている。そうではなく、父上の目から見て、一番強いヒーローのことを知りたいのだ」
「俺抜きでってことか? そいつは難しい注文だな……」
どれだけ自信家なんだ。
涼子はちょっと思ったが狗山隼人は気にせず逡巡していた。
彼女――――狗山涼子が実父にこうした質問を夜な夜なぶつけるようになったのはこの頃を境としてだった。
涼子は変わり始めていた。
つまりは、かつての我儘なお嬢様から、現在の凛々しき狗山の後継者へと。
自ら率先して鍛錬に取り組み、桃さんの父親である猿飛十門から戦いの指導を受け、狗山隼人からヒーローの在り方の教義を受けていた。
『私と涼子様の仲が変わったのもこの頃からです。以前も仲は良かったのですが、そこには使用人と雇用主という見えない壁がありました。それが、共に修行をして、競い合い、励まし合うことで、いつの間にか打ち崩され、私たちは今のように心を通わせるようになったのです』
そう語ったのは侍女の猿飛桃さんで。
頬を桃色に染めて。
熱っぽく語る様子は。
とても誇らしげて可愛らしかった。
『きっと美月様との出会いが涼子様を変えたのです。彼女が私と涼子様の関係を変えたのです』
そうだ。
美月瑞樹。
当時の狗山涼子は出会っていた。
彼女に。
本物ヒーローに。
怪獣と向き合い、絶望を感じ取り、そして救われた。
狗山涼子は美月瑞樹に助けられていた。
それは俺と同じ。全く同じような鮮烈な体験だっただろう。
それこそ、己の人生を劇的に変えてしまうくらいに。
空高く、街を見下ろし、隣には輝く少女。
世界そのものとなった少女の瞳はどこか寂しげで。
狗山涼子の目指す所は、その瞬間から決まっていた。
彼女のようなヒーローになろう。
彼女と並び立てるヒーローになろう。
世界と呼ばれる少女を救うには、彼女と同質の存在になるしかないのだから。
だから、狗山涼子が隼人に最強のヒーローが誰か尋ねたのには、二つの理由がある。
一つは純粋に強さを求めて。
涼子は狗山隼人の想像する最強のヒーロー像を知ることで、少しでも彼女の地点に追いつきたかったのだ。
そして二つ目。
狗山涼子は密かに期待していた。
最強のヒーローの名に“彼女”が現れることを。
実はこっちが本命だったりする。
伝説のヒーロー狗山隼人の口から彼女の名が飛び出すこと――――それは、彼女の凄さを最強のヒーローが認めたことに他ならない。
「そうだなぁ、最強のヒーロー、か。難しい質問だが、だが、この俺を抜いた場合、それは一人しかいないだろう。むしろ、俺は最強を考える際に、アイツの存在を無視することなんてできない」
「……父上がそこまで評価するヒーローの名とは?」
「名? 名というかそもそもな――――」
美月瑞樹。
その単語が飛び出ると思った涼子は、思わぬ奇襲を受けることになる。
それは想定外で。
さらには衝撃的な内容だったからだ。
「お前の母親のことだよ、涼子。狗山涼。変身名は《少女》」
狗山隼人は断言する。
「お前の母親は――――間違いなく最強のヒーローだ」
✝
百回で二回。
狗山涼子が斬撃を加えて手応えのあった回数だ。
巨大怪獣に生まれ変わった猫谷の外殻は鋼鉄を遙かに凌いでいた。
「…………おかしいな、ダイヤモンドでも両断できる自信はあったのだが」
『じゃあ、それより硬いってこった』
猫谷猫美が振り被る。
力という概念が迫り来る。
負ける。
涼子は直感し、脚の筋肉を爆発させた。
跳躍だ。
目指すは空。
辿り着いたのは――――会場外の上空だった。
『駄目だぞ涼子。戦闘区域から逃げるな』
「……っ、すまない、つい走りすぎてしまった」
先刻まで涼子がいた場所には地獄の穴のように底の見えない黒が広がっていた。
衝撃は上空にいたため気付かなかったが、激しい風が涼子の肉体を撃ち抜いていた。
「ここまで逃げてようやく回避成功、か。まったくキャットめこんな秘密兵器を隠し持っているとは」
会場外への退避。
下手したら反則負けに成りかねないギリギリの行為。
それでも、戦闘の天才・狗山涼子の出した結論は唯一つ『逃げること』だった。
彼女の本能は、彼女の無意識は、猫谷の攻撃を避けろ。
その命令こそが最上の解答だと結論づけたのだった。
『戻ってこい。次こそちゃんと潰してやるよ』
猫谷は大顎を震わせながらそう語る。
彼女の見た目は――――既に人類を超越していた。
怪獣。
端的に言ってソレだった。
巨大な両腕。
膨れた大顔。
大樹の様な両足。
架空の生物で例えるならばオークだろうか。
問題は彼女の肉体それだけで闘技場の半分以上を覆っていることだが。
「…………不思議だ。私はいつから調査兵団に入ったのだろう」
冗談を言う声も硬い。
強い。
凄まじく強い。
涼子の感想はそれに尽きていた。
別に猫谷は特別な攻撃を仕掛けてきた訳ではない。
涼子の行動を補足する特異な戦術を組んできた訳でもない。
只、純粋に強いのだ。
振りかぶって殴るだけで大地が削れ風が舞うのだ。
これが怪獣の力。
生半可なエネルギー体ではない。
ヒトが自らの意志を持って怪獣になった姿。
「母よ……これが貴方の力なのか……?」
涼子の脳裏には敗北の二文字が浮かんでいた。
◆◆◆
狗山涼。
旧姓・針鼠涼は故人だ。
既に亡くなっている。
涼子が幼い時に。
生まれながらにして長い生命ではないと判っていたそうだ。
それを、自らの所有する膨大なヒーローエネルギーに寄って強制的に長引かせていたそうだ。
『涼様のことは私もよく存じません。そもそも隼人様が涼子様に母親のことを語ろうとしなかったのです。おかげで涼子様は母という概念が何なのか分からぬままに成長しました』
桃さんはそう語る。
三日前。聞いたばかりの話だった。
『だから、いきなり母の名前が出て驚いたそうです。最強のヒーローの話をしていたはずが、いつの間にか母親の話になっていたのですからね。隼人様にどういった意図があったのか分かりませんが、その時になってようやく、涼子様は“自分の母親”というものを考えるようになったそうです』
母親。
それは涼子には異世界の言葉のように感じられた。
しかし、どこか懐かしげで、親しみのあるような。
それほどまでに涼子は自分の境遇というものに無頓着だったのだ。
自分の世界というものを何の疑問もなく受け入れていたのだ。
『確かその時からだったと思います。涼子様が“受け継ぐ”という言葉を自覚的に用いるようになったのは。自分の系譜に対する極端なまでの無関心さが、結果的に強烈な系譜への意識を芽生えさせたのです』
狗山家の後継者。
涼子の高みへの執着を築いたのが美月瑞樹だとすれば、
涼子の継承への意識を作り上げたのは実母・狗山涼の存在だったといえる。
『もしかしたら罪悪感があるのかもしれませんね。生まれてから十年以上もその存在すら考えてこなかったお母様に対して。見たこともない母親に対して』
◇◇◇
観客達は驚いていた。
Sクラス最強のヒーロー、狗山涼子が圧倒されていることもそうだが、何よりも猫谷猫美の変身後の姿に驚愕していた。
「あれって……怪獣だよね、葉山君?」
「昔、怪獣になることのできるヒーローがいたと生徒会長から聞いたことがある……この目で見ることができるとは思わなかったけどね……」
涼子の動きは疾い。
おそらく人間の儘では視認することすら困難だろう。
辛うじて、動きを止めるその一瞬のみで観客は涼子の居場所を判断しているに過ぎない。
「おおおおおーーっっと!! 涼子選手ラッシュラッシュラァ―ッシュッッッ! もの凄いラッシュです!! 剣撃が流星のように舞ってますっ!」
「けど、まったく効いてないわね……」
ミケさんの指摘通り、猫谷は無傷だった。
彼女は涼子の攻撃を防ぐことすらしない。
ただ、泰然と受け流す。
『どうした涼子? 私の目標はそんなもんか?』
「…………変身名《血統種》! 『受け継ぎし者』――――絶対に斬れる前肢ッ!」
涼子の巨剣が輝く。
真っ赤に美しく輝く。
それはヒーローを狩る力。
それは怪獣を狩る力。
事象を超越した美月瑞樹の継承技。
『――――――甘いんだよ、狗山涼子』
だが、だが、だが、
涼子の攻撃は受け止められていた。
猫谷の柱のような人差し指によって。
猫谷の指は確かに両断される。
スパンと。
包丁で大根を切り落とすように鮮やかに。
だが、それはあくまでも猫谷の指であった。
『怪獣を撃退する力ぁ……? 確かに怖いが、こうして指くらいの犠牲で済めば――――』
「…………ッッ!」
『肉を斬らせて、骨を断てるッッ!!』
猫谷の平手が迫る。
切り取った指とは逆の手。
隕石のように涼子の身体に直撃する。
吹き飛ぶ。
大地に深い深い穴が完成する。
「………………」
『これだけデカけりゃ痛みも鈍いんだ。指くらい斬られても怯みもしねえ』
涼子の埋まった穴を見て、会場は騒然とする。
「葉山くん……巨大化って葉山くんできたよね……? あんなに凄かったっけ?」
「……フフ、負けてるとは言いたくないが、単純なパワーで言えば段違いだろうね。僕の煙分身はあくまで煙だからね。大きさは同じでも力の乗り方が全然違う」
さらに言えば、猫谷の強さは怪獣とも異なっていた。
怪獣とは通常、己の思考というものを持たない。
ジャバウォックのような例外も存在するが、そのほとんどは自身のパワーを解放して暴れるバーサーカーだ。
しかし今、猫谷猫美という存在は、己の思考を十全に発揮し、涼子を打倒すべく力を振るっていた。
自分の意志によって、怪獣という巨大な力を、自在に行使しているのだ。
それは、意志らしきものを持つ怪獣――――ジャバウォックが狗山隼人やヒーロー連盟の人間達の間で恐れられていたのと同じ理由だ。
意志があること。
それは只の無機物を相手にするのとは全く意味が異なってくる。
そして恐怖も。
『もし机の上にナイフがあっても、そんなに怖くないでしょうけど、人の手の中にナイフがあったら、結構怖いでしょ? そういうことよ。本当に怖いっていうのは力そのものではなく、力を行使しようとする意志なのよ』
おそらく鴉屋クロさんならばそのように解説するだろう。
意志を持った怪獣。
あるいは意志を持ったまま怪獣の力を行使できる力。
人間でありながら、怪獣になれる。
それが、狗山涼、変身名《少女》なのであった。
『……おい涼子。どうせ今の攻撃は『絶対に狩る牙』で無効化したんだろ。私には判ってるんだよ』
猫谷さんが岩のような唇を動かしてそう言った。
『お前の能力のことなら私は何でも知っている。その弱点も。見た目はこんなだが、中身は私のままだからな。お前の『絶対に狩る牙』を満足に使えるのは全部で三回。これで二回は使いきった訳だ』
狗山さんの埋まった大穴は沈黙を続けている。
猫谷さんは『GAHAHA』と嗤い言葉を続ける。
『ちなみにどうしてお前を大地に埋めたか分かるか? 前の試合を観てたんだが、新島も城ヶ崎も判ってねえ、対戦相手を大穴に埋めるということはよぉ――――』
猫谷は大鎚の様な拳を穴に目掛けて、振り下ろしたっ!
轟音。
そして連打。
猫谷猫美は涼子の埋まった場所を激しく叩く。
『相手の動きを封じるってことだ! お前の疾さを奪い、お前に攻撃を加え続けることができるってことだ! まあ、しかし、こんな方法をできるのは』
超つええ私くらいのもんだけどな。
轟音!
大地が瓦割りのように四方向に割れる。
怪獣――――猫谷猫美は『GURUU』と呟き攻撃地点を見詰める。
『今のは三度目の『絶対に狩る牙』を使わなきゃ防げない攻撃だったはずだ。そして…………』
猫谷は振り下ろす。
最後の一撃を。
正確に攻撃地点に目掛けて。
『これで、終いだァ――――――ッ!!』
土砂が噴水のように飛び上がる。
そして、戦いの幕を閉じるように落下する。
砂塵が舞い視界が曇る。
そして、声がする。
「キャット、君では私に勝てない」
ガチンッ、と金属音が弾けた。
気づいた時には猫谷の肩越しに涼子は剣を当てていた。
無論――――いや当然というべきだが、その攻撃は全くの無力であったのだが。
『りょ、涼子……てめぇ……』
「…………」
『この……人をおちょくりやがってぇ――――!』
猫谷は身体を捻る。
それはまさに竜巻。
涼子の身体も例外なく巻き込まれる。
はずが。
「変身名《血統種》、『受け継ぎし者』、絶対に駆ける後肢」
涼子は後退した。
空中でバックステップを踏み、猫谷の攻撃を喰らいかけるギリギリの位置で、
狗山涼子は攻撃を避けた。
『――――――ッッッ!?』
「隙の多い攻撃をしたなキャット、まったく……お前はその攻撃が対多人数用だということを知らないのか」
涼子は階段を登るように上空に駆ける。
そして、ある地点に到達する。
それは真上。
回転する猫谷猫美の――――真上であった。
「変身名《血統種》、『受け継ぎし者』、絶対に斬れる前肢」
真っ赤に光る剣が落下する。
狗山涼子と共に。
回転する猫谷猫美。
その頭上へと。
『――――――――――――ッッッッ!?』
突き刺さる涼子の剣。
まるで伝説の剣のように。
猫谷の鋼よりも硬い肉体に突き刺さる。
「…………過去の記録が本当なら、これで能力は解除されるはずだ」
すると、猫谷の肉体が変化を始める。
巨大な怪獣から元ある人間へ。
最強のヒーローから元ある猫谷猫美へと。
収縮し、いつもの彼女へと戻る。
「……こ、これは……っ!?」
「変身名《少女》は、怪獣になる可能性のあった人類を、怪獣化から防ぐため造られた能力だ。私の母・狗山涼が、父や十門殿の為に自ら志願して鴉屋博士の実験を受け入れたのだ」
狗山涼子はゆっくりと大地に降り立つ。
その姿は鮮烈的。
「1999年、ヒーローとなった人類は、活性化したヒーローエネルギーの力を制御しきれなくなっていた。ヒーローとなったはいいが、そのまま力が暴走して怪獣になってしまう可能性があったのだ。わたしの母は、そうしたヒーロー達を救う《少女》となるべく自ら実験体として怪獣となる道を選んだ。
狗山涼子はゆっくりと猫谷に近づく。
能力の反動か猫谷は回避行動が取れない。
「私は母の行いを尊敬している。……これは誰にも、桃にも多分言ってないことだがな。母は、ヒーローを救ったのだ。今に至るまでの全てのヒーローという存在そのものの、怪獣化を防ぐため、自らに怪獣化という恐怖の能力を加えたのだ」
その凄さ、その覚悟、その想いが分かるだろうか。
私には分からない。
当時まだ十代で、私とそれほど年の変わらない彼女が、人類を脅かす怪獣という恐怖の権化へとその身を落とす覚悟を持って実験に挑んだのだ。
私は、母を尊敬している。
涼子は震えていた。
泣いているのだろうか。
分からない。
俺にすら分からない。
おそらく涼子自身にも判ってないのだ。
「……ふふっ、父は最後まで私に教えてくれなかったがな。おそらく母を殺したのは自分たちヒーローだとでも思ってるのだろう。バカな、当時の記録を確認したが、実験と病気には何の因果関係もない。むしろ、ヒーローエネルギーを活性化させたことで、寿命が伸びたくらいだ。そして彼女が長らえてくれたからこそ、今の私がいる。今の私が生きているというのにな。私に父を断罪する権利などあるわけないだろう」
父は本当に子供だなあ。
涙目で笑い声を出す涼子の表情は、きっととても素晴らしいものになっているだろう。
「きっと、当時のヒーロー達にとって、母こそが世界そのものだっただろう。自分たちのヒーローという世界を成立させてくれる世界そのものだったのだろう。それはきっと、私にとっての瑞樹ちゃんや、キャットにとっての私のようにな」
多分、だからこそ、狗山隼人は最強のヒーローに狗山涼をあげたのだろう。
彼女こそ最強だと。
彼女がいるからこそ、今の自分達があるのだと。
頂点を知るからこそ、その頂点のいない今は、自らが頂点になるしかないのだ。
「――――――さて、キャット。説明はオシマイだ。人為的な怪獣化である変身名《少女》には解除装置が用意されていることや、私が地中で穴を掘って攻撃を避けたことや、わざと背後から通常攻撃を仕掛けることで君を怒らせて隙を作ることなど、いろいろとあるが…………」
その全てはどうでもいい。
狗山涼子はそう断言するように剣を前に突き付けた。
「それよりも――――君は、やってはいけないことをしてしまった。その能力を使ったことではない。その能力を使って、不甲斐ない戦いをしたことにだ」
「…………っ! りょ、涼子、お前は……?」
「私は久々に怒ってるぞ、キャット。本当ならば、私はその能力が相手なら、“負けてもいい”と思っていたのだ。母の能力はそれくらい強いものだと確信していたからな」
揺るぎない視線、炎を燃やし。
「しかし、君は勝ちを確信して単調な攻撃に頼った。いつもの悪い癖が出てしまった。いつもの『猫谷猫美』になってしまった。だから、私は決めた」
今にも両断する構え。終わらせる。
「君を倒す。徹底的に、母の能力のことが忘れ去られるくらいに徹底的に、君を倒す、猫谷猫美」
才能を受け継ぐ者/才能を模倣する者。
その両者は等しいようで、
しかしてその違いは遙かに遠い。
――――――狗山涼子の撃退宣言から10秒後、猫谷猫美の一回戦敗退が確定した。
観客席に座っていた生徒曰く「あまりにも最後の動きが凄すぎて、それまでの流れを全部忘れてしまった」そうな。
そして、猫谷猫美の黒星が通算127敗に更新された。
第一回戦:Bブロック、狗山涼子 VS 猫谷猫美
勝者――――狗山涼子。
準々決勝、進出決定。
(次回:第一回戦 Cブロックに続く――)
次回「第108話:ヒーロー達の一回戦/Cブロック」を宜しくお願い致します。
掲載遅れ気味で申し訳ございません。
次回掲載は7日以内です。川岸あゆ大暴れです。