第97話:女子寮潜入(D)
幼年期、狗山涼子は傲慢な少女だった。
恵まれた環境と、偉大な父親の存在が、彼女の自尊心を必要以上に肥大させたのだ。
多数の召使いたちと、豪奢な屋敷、時折開かれる祝宴では彼女はお姫様だった。位の高い紳士淑女の大人たちはそろって彼女のことを褒め称えた。優秀な娘だと賛辞を浴びせた。家に帰れば召使いたちが列をなして頭を下げていた。
私は選ばれた人間だ。
幼い涼子がそう至るのも必然だった。
彼女は多くの“命令”を出した。
子供じみた他愛もないわがままから、実現不可能な誇大妄想まで、その種類は様々だった。
しかし、彼女の望みは、実現可能な範囲において、すべて叶えられた。
これは、彼女の「選ばれた人間だ」という意識を助長させる結果となった。
彼女は好き放題に振る舞った。
欲しいものは手に入れ、要らないものは投げ捨て、壊したいものはすべて壊した。
子供時代の彼女は、万能の神だった。
父親は世界を飛び回るヒーローで、母親は涼子が幼い時に亡くなっていた。
彼女を諌める者はいなかった。
これは、何不自由ない涼子の周辺環境において唯一の、しかし、それでいて致命的な“不幸”であるといえた。
そんな彼女の万能感も小学生の途中で陰を差してきた。
理由はいくつかある。
まず、彼女の恵まれた環境が、彼女自身の力ではなく、彼女の『父親』の力によるものだと、彼女自身が気づきはじめた点。
頭を垂れる召使いたちも、称賛を送る大人たちも、彼女の向こう側にいる『父』を見ている。
私を見ていない。
その事実は、彼女の全能性にヒビを入れる充分な威力を備えていた。
そして、もう一つの理由は、彼女に代わる人間――『称賛の対象となる少女たち』が現われた点にあった。
君島優子。
終焉崎円。
そして、美月瑞樹。
2000年代後半から、その存在を社会的に顕わにし、ゼロ年代の傑士として讃えられた彼女たち。
『自律変身ヒーロー』たちが、涼子の前に現われたのだ。
大好きな祝宴の主役は、涼子から、彼女たちに変わった。
許せない。
涼子は憎悪した。
自身を一参列者の脇役に追いやったという、まるで論理性のかけらもない一方的な怒りでその身を焦がした。
特に涼子は、同い年であり、自律変身ヒーローのなかで、もっとも期待されていた少女――美月瑞樹を憎悪した。
狗山涼子は、美月瑞樹を、恨んでいた。
あくまでそれは終始一方通行的な敵意であったが、――事実、当時の美月がその怒りに気づくことは最後までなかったけれど、――それでも、彼女にとって、美月瑞樹という存在は絶対的な“敵”であり、忌々しい目の上のタンコブであり、いずれ超えるべき壁であった。
小学校の高学年になった涼子は、ヒーローの戦いに参加することを望んだ。
当時、ヒーローと怪獣の死闘はさほど切迫したものではなくなり、すでに子供のヒーローは存在しなくなっていたのだが、それでも涼子は参戦を望んだ。
いつものように、命令した。
彼女は幼少期から培われてきた『傲慢さ』という武器を遺憾なく発揮して、あらゆる人間を論破して説得して言いくるめて、ついには自分の父親さえも説き伏せて、
彼女は、ヒーローの戦いに参加することに成功した。
彼女が配備されたのは、後方支援部隊だった。
それは子供であり、我儘な彼女を満足させるために大人たちが考えた妥協案であり、涼子のために用意された『安全な戦場』であった。
しかし、偶然にも同じ戦場において“最前線”で戦っているヒーローがいた。
美月瑞樹だった。
その事実は、不幸にも涼子の耳に届いた。
美月瑞樹が最前線で戦っている。
そのことを知った彼女は、単身後方支援から抜け出した。
変身装置を用いてヒーローとなり、一人怪獣がいる前線へと旅立った。
戦場の索敵監視を行う支援部隊に、彼女を割り振ったことが裏目に出た。
涼子は、周囲の人間に気づかれるよりも早く、最短ルートで、美月瑞樹の戦場に到達した。
そして、彼女は、見た。
本物の怪獣を。
「GRRァ”GRRァァァ”ァァアァ”GRRRRァぁアアガァGRRRRRRRRァァぁぁ”ぁッッ」
言葉を失った。
目の前の光景は、彼女の知っている怪獣と異なっていた。
喋る言語、その見た目、その挙動が根本的に異なっていた。
涼子が戦ってきた怪獣は、少なくとも動物を大きくしたような、恐竜じみた姿をしていた。
だが、“ソレ”は違った。
物のカタチをしていなかった。
地上からビル数十階かけて立ち上るソレは、エネルギーの凝縮体だった。
オイルのような真っ黒な身体から湧き上がるソレは、確かな質量を持って、ビルを喰らい、地上の物とは思えない声で叫んでいた。
こんなの、生き物じゃない……。
涼子はまだ知らされていなかった。多くの怪獣は、涼子の戦ってきたような、怪獣化という技術によって形の安定した怪獣であるが、いまだ怪獣化の方法が見つかっていない怪獣は、こうしてエネルギー体に近い形で最前線に現出される事実に。
そして、想像を絶する状況に追いこまれた涼子の両足は、そこで動きを止めてしまった。
崩れかけたビル群の合間で、彼女は座り込んでしまった。
……なんだ。
何だ、これは……。
私たちは、一体、何と戦っている……。
少女の決意は容赦なく覆された。
優秀だと思っていた自分のすべてが、父親に由来するものだった、さらには、自分よりも優れた人間が何人も、それも一人は同い年の少女から現れてきた。
悔しい、悔しい、悔しい。
彼女の受けた屈辱は、生来傲慢な少女として育ってきた彼女の自尊心に火をつけた。
ヒーローとして活躍し、すべての人間を見返す。
その“復讐心”が彼女をここまで運んできた。
だがしかし、彼女の現実を否定するささやかな冒険劇は、本物の怪獣を目にして怖くて動けないという、あまりにも情けなく、あまりにも滑稽な結末で、幕を下ろすことになった。
ああ、終わる。
私の頑張りも、ここでお終いか。
このちっぽけな命と共に。
冷めた諦念を含みながら狗山涼子は目を閉じた。
怪獣の猛威は今にも迫っている。逃げることはかなわない。数秒後には形すら残らない。
彼女は父親のことを考えた。同時に仲の良い召使いのことを考えた。彼女は私が死んだら泣くだろうか。泣くかもしれない。涼子は記憶もおぼろげな母親のことを考えた。彼女は私のことを向こうで待っていてくれるだろうか。会えるといいな。そんなことを思った。
そして。
「――――――――」
彼女が目を開くと、そこには世界が広がっていた。
青くきらめく大空と、水平線の果てまで広がる大地と、乱反射する太陽の輝きがあるのみであった。
生きていた。
確かな実感とともに彼女は声を聞いた。
「ようやく助けられた。おかげで成長する前に倒しちゃったよ」
女の子の声だった。
聞き覚えのある声に彼女の身体は震えた。
「こんな危ないところにいるんだもん。驚いたよ」
それは涼子のよく知る声だった。
それは涼子の一番嫌いな少女の声だった。
「それでも、まあ、生きててよかった。人間、死ななければどうにかなるもんね」
私が彼女に助けられた。私が彼女に助けられた。私が彼女に助けられた。
そう考えながら涼子は自分が少女に抱きしめられており、今は空を高く飛んでいるんだということに気がついた。眼前の光景は美しいが、涼子の心中はそれどころじゃなかった。
「さて、“狗山涼子さん”」
涼子の心臓は跳ねた。
バレている。
怒られるんじゃないか。涼子は真っ先にそう思った。そして、馬鹿にされるのでは、と続いて恐怖した。
涼子の頭の中では、今まで少女を恨んで憎んで罵倒してきた言葉の数々が、流れるように飛び込んできた。その多くは直接少女に放たれたことはなかったが、召使や親しい人間に語ったことはあった。そして、その過去が涼子の頭を支配した。
狗山涼子はこれまでの人生で「他人に怒られる」という経験をしてこなかった。他人から馬鹿にされることも、笑われることもなかった。
だからこそ、怖れた。
他人から怒られることに、しかも、自分が最も嫌っている少女から、ありがたい君説とともに説教を聞かされることに恐怖した。
私は、間違えた。
そう自覚している故に辛い。
正しさとは、間違えた人間にとって、研ぎ澄まされた刃と同義だから。
だから、涼子はウサギみたいに怯えた。だが、少女の口から出た言葉は予想外なものだった。
「よく戦いにきてくれたね。――ありがとう」
涼子は女の子の顔を見た。
表情なきヒーロー体の内側に少女の優しい顔が見えた気がした。
「涼子さんがどうしてこんな場所に来たのか私は知らない。でも、それが涼子さんの『意志』によるものだってのは伝わった。だから、私はありがとうと言いたい」
「……?」
涼子は戸惑った。おずおずと、情けなさそうに「おこらないの?」と聞いた。
「怒らない」
少女はきっぱりと応えた。
「私は涼子さんの『意志』を尊重する。たとえ間違えたとしても、君が『選択をした』って事実を私は否定したくない。世界を戦うっていうのは、自分の意志を持ちづつけることだから」
「自分の、意志を……?」
「うん、意志の強さこそが、ヒーローの本質といえる。だから、涼子さんが自分で考えて自分で選んだ意志を、私は肯定したい。私と、並び立ってこの場に来ようとしてくれたことを、私は感謝したい」
「…………」
「ありがとう、私と戦ってくれて」
涼子は驚いていた。
怒られるにせよ、呆れられるにせよ、何かしらの反応はあるだろうと思っていた。
しかし、感謝されるとは思わなかった。
けれど、戸惑いゆえに涼子は思考し気がついた。
自分が、初めて自分の意志で、『選択』をしていたという事実に。
偉大な父親も、恵まれた環境も関係ない。
狗山涼子という個人、彼女自身が、自分の意志で、戦いに参加し、少女と並び立つために、この最前線に降り立つという、『意志ある行動』を起こした事実に。
傲慢さを武器にして、我儘を貫き通して、この戦場に自らの足で立ったことを。
すべては、彼女が心から望み、彼女自身が全力を尽くした“結果”だ。
そこには他者の補正を許さない冷徹な現実が待ち受けていた。
しかし、それは間違いなく彼女の“意志”の結果なのだ。誰でもない自らの失敗なのだ。
涼子は呆然としながら、少女の顔を見つめた。
表情なきヒーローの顔からは、確かに微笑みが見えた気がした。
「それじゃあ、そろそろ避難しよう。私に長時間触れてると、涼子さんまで危険な目に合っちゃうしね」
そう冗談めいて言う彼女の言葉には、――どこか寂しさが滲んでいた気がした。
しかし、その話はまだ先のことだ。
彼女が少女の寂しさの原因を知ることになるのは、彼女がこの後、後方支援隊に救助されて、父親の狗山隼人に生まれて初めてこっ酷く叱られて、さらにはヒーロー連盟のお偉方に狗山隼人と一緒に「娘を戦場に送るとは何事か!」と怒鳴られて、正座を二時間近くさせられて始末書を書かされて、帰った途端に珍しく表情崩して抱きついてきた召使の猿飛桃にこれまでの事の顛末を語って、猿飛桃から《英雄戦士》の能力の噂を聞くことになってからようやくの――お話である。
この一年と数ヶ月後、美月瑞樹はある事件を境にヒーロー連盟を去る。
さらにその一年後、中学生となった狗山涼子は、自らの肉体に自律変身ヒーローの魂を呼び出す特別な施術をすることになる。
しかしそれは、未来のお話である。
その時の彼女はまだ、ただ震えるだけであった。
「――――それじゃあ、ちょっと早く飛ぶから。しっかりついてきてね人類」
ヒーローの凄さに。彼女の凄さに。美月瑞樹の格好良さに。
----------THE WORLD SEEKS THE BEST OF HERO----------
……あー、えーっと、その……。
……あ、あのー、ちょっと酷いこと言っていい?
ま、まあ、答えは聞いていないんだけど。
(全っ然、覚えてない……っ)
先ほど、私は桃さんから涼子ちゃんの過去について聞かされた。
それは、彼女の家庭環境とか幼少期の体験とか思想信条に関係する、とても貴重なお話だったが、
(やべぇ……超絶覚えてない……)
イタリア語に直すと、ディ・モールト(非常に)覚えてない……。
もちろん、私は当時の涼子ちゃんに出会っていたし、怪獣に襲われていた彼女を助けた覚えもあるし、その時にいくらか言葉を交わした記憶もあるのだけど、
(そんなに、格好よかったっけ、私……)
涼子ちゃんの脳内補正がかかっているんじゃないのか。
そう怪しんでしまうくらい、桃さんの話の中の私はスーパーヒーローだった。
(もしかして、涼子ちゃんのフィルター+猿飛さんのフィルターの二重フィルターで、
私のイメージが誇張されて変わってるんじゃないのか?)
そんなことすら思える。
例えば
『涼子は女の子の顔を見た。
表情なきヒーロー体の内側に少女の優しい顔が見えた気がした。』
いやいや、私優しい顔してたかなぁ!?
もちろん、怪獣倒したばっかりで、安心してるし、女の子を助けられたことで満足感に浸ってるだろうけど、涼子ちゃんに向けて、そんな顔をしていた記憶はさっぱりない。
むしろ、怒り顔だったのかもしれない。
危険な場所にやってきた彼女に、皮肉を言ったのかもしれない。
記憶が朧気な私からすれば、そう推測できてもしかたがない。
(ヒーローが世界と戦うには、意志が必要ねぇ……)
確かに涼子ちゃんが折に触れるようにそんな言葉を発していたような覚えがある。例えば、入学式のあとの懇親会でもそんなことを言っていた気はする。私としてはこの考えは間違ってないし、むしろ真理をついているとは思う。
人類が、超越者と戦うには、意志を武器にする必要がある。
そんなもの、今の時代では古典に等しい発想だけど、誘い受けをツンデレと定義するに等しい大衆化した概念だけど、
それでも、大切な単語であることに違いない。
私は思う。
涼子ちゃんの過去は確かに、重要な記憶だった。
彼女にとって、私との出会いとは、人生を揺るがす大きなものだった。
しかし、私にとってそれは、記憶に残ってない過去だった。
言ってしまえば、さっきまで忘れてたくらいだ。
だけど、この場合、涼子ちゃんの過去は――『大したものじゃない』と断じていいものになってしまうのだろうか。
彼女の認識が、真実からほど遠いものだった場合、それは嘘になってしまうのか?
私はそうは思わない。
涼子ちゃんと私の出会いは、大切なものだ。
たとえ、そこに真実はなくとも、彼女にうつる私が、彼女の中でふくれあがった『想像上の私』であったとしても、私は彼女の思いを嘘だとは思わない。
私は肯定する。
涼子ちゃんの記憶を、「大したもの」だと承認する。
人の想いに他人の承認なんていらないという人もいるだろうから、あらかじめ言っておくが、これは私の自己満足の行為だ。
桃さんの語ってくれた内容を、私なりに咀嚼し、飲み込むための時間だ。
この承認は誰でもない私自身のための行為なのだ。
人間は、誤認する生き物だ。
人は皆心のなかに『架空の他人』を浮かべている。相手はこうなのだ、こういう気持ちなのだと心のなかの劇場で影絵のように踊らせる。そうして、他人と触れ合い交わっている。その仕組みは揺るがないし、多かれ少なかれ皆持っているものだ。
そして、そのイメージが大きくなると、涼子ちゃんのように真実から遠ざかってしまう。
確かに、私は事実は違うと否定することはできる。しかし、その時感じた彼女の想いや感動までもを否定したくない。
私は、涼子ちゃんが感じたその時の私像を否定してくないし、彼女の記憶を嘘だと思いたくない。
少なくとも、彼女がその時感じた気持ちは本物であるし、その気持ちを糧に今日まで生きてきた彼女は、今こうして笑っているのだから。
(…………考え事してたら、時間がすごい飛んだ気がする)
私はまだお風呂に入っていた。
桃さんの話を聞いて、いろいろと思うところがあったのだ。
人も少なくて、考え事にはもってこいだったのだ。
(けど……さすがに……のぼせてきたな)
私はお湯からあがり、歩こうとして転びそうになる。
(おっとっと……危ない。気をつけないと)
私はそのままふらふらと脱衣所に向かう。
それから、のぼせて帰ってきた私をそーちゃんと涼子ちゃんが仲良く助けてくれたのは、私を女子寮まで運んでくれたのは、申し訳ないけど、楽しい思い出だった。
----------THE WORLD SEEKS THE BEST OF HERO----------
さっきの補足だけど、私はこの時の思い出を楽しいと認識したけど、そーちゃんや涼子ちゃんからすれば違うかもしれない。
もしかしたら、彼女たちは、私の知らないところで険悪で、敵対でもライバル関係でも結んでいるのかもしれない。
人が想像を膨らませるのは他人だけじゃない。出来事やお話もそうだ。
私たちはそれぞれの視点から、それぞれの「架空の物語」を紡ぎだす。
それは時として真実から離れる場合もあるが、しかし、その時感じた想いは決して一緒に離してはいけない。
だから、私はこう思う。
今日は、楽しい日だったと。
最高の一日だったと。
もちろん、これからそうじゃなかったと真実を明かされるかもしれない、でも、それが致命的なものでないかぎり、私はこの時この瞬間の思い出を楽しいものだと認めてあげたいのだ。
それが、強さであり、たくましさであり、人生を楽しむコツだと思うから。
……ちなみに、最後のはシロちゃん先生の受け売りだ。真実しか見れない世界の彼女は、そうやって自分の人生を謳歌している。
ちなみに、実際のところそーちゃんと涼子ちゃんの仲がどうだったのか、この時の私にはよくわからなかった。後日、なんだか二人が競い合っているという噂も流れてきたし、私の知らないところで何かあったのかもしれない。
まあ、普通だったらスルーする噂だけど、情報源が鴉屋クロさんだったから、無視できないし、まあ、本当なんだろう。
そうこうしているうちに、私はそーちゃんから「生徒会長のところで修行をしている」という話を聞かされた。
そして、私は素知らぬ振りを見せながら、彼の奮闘を応援した。
そーちゃんには強靭な意志がある。
それに、ヒーローに必要な思い切りや判断力といったものもあった。
もしかしたら、うまくいくかも……。
そんな期待を込めて応援していた。
そして、5月も末日。
私はひょんなことから再びCクラスの星空のマンションにお招きいただき、ある試合の鑑賞を行った。
それは彼が私の能力を発現させた重要な試合。
君島優子VS新島宗太の対決だった。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
次回「第98話:運命予兆(A)」をお楽しみください。
掲載は3日~7日以内となります。時間は第三章の後半まで飛びます。