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第十八話「トウモロコシのフサフサは絹糸というらしい」

 

「ふぁぁ。暇だ」


 本日の私はエーアストの南東に来ております。

 ここには肥沃な大地が広がっており、田園風景が楽しめます。


 田園なので農作物を収穫できるが、この世界の住人は料理ができないし、モンスターもでるしであまり収穫されない。


 収穫するとしても、そのまま食べられる野菜だけらしい。


 キャベツとかトマトとか。


 ただ、品種改良されていないので美味しくないという設定だ。


 俺もさっき食った。

 不味かった。


 無味無臭の栄養棒VSとても苦い野菜。

 ギリ栄養棒に軍配が上がるかなと言ったところだ。


 そんな素敵なお野菜が実る風景は、現在土の壁に阻まれ見る事はできない。


 代わりに見ることができるのは、穴に落ちては死んで、また落ちてを繰り返すトウモロコシのモンスター『とうもコーン』だけだ。


 今日のお目当てはコイツが落とすトウモロコシの種だ。


 このモンスター討伐適正LVは10。

 トウモロコシに手足が生えていて、三白眼が鋭い。

 攻撃方法は頭突き。


 頭に生えているフサフサがチャームポイント。

 コイツらはフサフサの型で個性を出している。

 たまにフサフサを染めているのはレア個体だ。

 特にドロップが変わるわけでも、性能が変わるわけでもない。


 一対一なら俺でも勝てると思うが、コイツには厄介な特性とアホみたいな特徴がある。


 まず、攻撃する度に体の粒が飛び散って、『とうもコーンミニ』を数体生み出す。

 ミニの方は体力も攻撃力も低いが、鬱陶しいは鬱陶しい。

 だが、ミニの方もアイテムをドロップするので、そこは美味しいと言えるだろう。


 そしてアホな特徴の方は、コイツらは頭突きをする度にフサフサを整えるのだ。

 更に整えている最中に攻撃を当てると、またフサフサを整え出して、フサフサキャンセルになって永パが可能だ。


 そうならないようにミニがいるのだが、弱いので役に立ってない。

 本体もLV10の雑魚だし。


 まぁ、一つの可能性として俺だと攻撃力が低くて、ミニが沢山生み出されて袋叩きにされるかもしれない。


 あくまで可能性だ。

 そして俺は、うりぷーで教訓を得て可能性が少しでもあるなら全力で回避する所存。


 と言うことで、本日のグリッチ。


 奥義! 無限湧き虱潰し!


 モンスターが一種類しか出現しない、かつ出現エリアが限定的な時に使える技だ。


 まず、なんでも良いのでブロックを使って一面が空いた箱を作る。

 大きさはザックリ言うとコンビニくらい。

 それを作ったら、入り口とは逆の壁の一番奥中央から三マス目、そこを二マス掘る。

 これで準備完了。


 そうしたら、あたり一帯のモンスターを、一息(・・)に倒す。


 その後、掘った穴に入るとあら不思議。

 入り口から、このエリアで湧く上限の数までモンスターがワサワサ突入してくるではないか。


 この穴に入っている限り、倒せば倒しただけモンスターは補充されるので、移動時間が短縮されるし、リポップ時間も気にしないで良いし最高の狩場の完成だ。


 まぁ、そのまま穴に入ってると袋叩きに合うのだけれども。


 勿論、そんなアホな事はしない。

 そこで本日の主役登場だ。


 テッテテテーテテー!


「有刺鉄線〜」


 ご存知、戦場を陰惨な消耗戦へと変貌させた、由緒正しき兵器である。

 鉄鉱石と木材で作ることができる。

 これを箱の床を掘って配置することで、自動でモンスターが処理されていくのである。

 俺を攻撃などさせません。


 先日、無限鉄鉱石編で手に入れた鉄鉱石が潤沢に使用できたため、大盤振る舞いの罠地獄だ。


 最初にモンスターを一掃出来たのもこれのおかげだ。


 今後俺がモンスターを狩る時は、ほぼこの技を使うことになるだろう。


 だがしかし。

 だがしかしだ。

 この技にはゲームの時になかった致命的な欠点が見つかった。


「ふわぁぁ。暇だし、ケツがいてぇ。……まぁ、農業開始の為には我慢だ我慢」


 俺は永遠とトウモロコシの落下劇を見ながら、尻の位置をいい塩梅に調整する。


「……」


 ドサッ


「……」


 ドサッ


「……」


 ドサッ


 ASMRかな?


 ドサッ


「……」


 ドサッ


 農作業って大変なんだなぁ。


 まぁ、ブライトたちも頑張っているだろうし、俺も大変だが頑張るか。


 その後、俺は有刺鉄線のトゲの数を数えるとなんだか気持ち良くなることに気づいたのだった。





お読みいただきまして誠にありがとうございます!


ゲームバランスを壊すグリッチの登場です。

ゲームを楽しみたい方は二週目以降に使用することをお勧めいたします。


ちゃんと読めると思った方は下の☆ ☆ ☆ ☆☆を★ ☆ ☆ ☆☆こう!

面白いなと思ったら下の☆ ☆ ☆ ☆☆を★★★★★こう!

まだの方はついでにブックマークなどもお願いしたい!


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