話し合い
side佐久間由奈
私は華魔鬼凛のリーダーだ。
ゾードと同じく、転移方法は違えど惑星ソラリスから転移して今の地球にいる。
前の惑星では、私はゾードとは対立する立場にあった。
今の東雲と月野が対立しているように。
そう、前世で…
ゾードは異世界ネットショップを。
私はソウルを。
それぞれ受け継いでいたのだ。
そして、今世。
異世界ネットショップは月野という男に渡り、ソウルは東雲に渡っていた。
それだけならば、前の惑星の対立とシナリオはそう変わらなかった。
しかし、地球では第三勢力がそこに加わった。
そう、大和ダンジョン委員会だ。
彼らは電流制御チップを搭載した覚醒体の運用に成功していた。
ソラリスでは、そんな科学は進歩していなかったのだ。
実験覚醒体…か…
私はハンドルを握る東雲の助手席で、窓の外を眺めながらそう思った。
そして、今日。
大和ダンジョン委員会との話し合いの日であった。
さて、栗原はどう出るのか?
古村も出席するらしいが、ブレインは栗原の方だろう。
そして、大和ダンジョン委員会の地下駐車場に到着し、専用のエレベーターに乗り、44階に上がった。
私たちはすぐに会議室に通された。
「さて、鬼が出るか蛇が出るか、ですね。」
東雲がキーホルダーサイズのルービックキューブを回しながらそう言った。
あんな小さなルービックキューブ、頭が痛くならないのだろうか?
まぁ、それは置いておいて。
「さぁね。
まぁ、話してみれば分かる事さ。」
私は答えた。
「やぁ、佐久間さん、東雲さん、お待たせしました。」
栗原さんと古村さんがやってきて席についた。
メタボ気味な古村さんと違って、栗原さんはスタイルの良い長身にスーツをバチっときている。
「では、話し合いを始めましょうか。」
「佐久間くん、今何ソウルダネッ!?」
栗原さんが言うと、古村米介が早速切り込んだ。
「んー、具体的な数値は避けますが、今30万ソウルを超えたところですね。」
私は言った。
「そうか。
30万ソウル…
と言う事は、アレが出来るんだね?」
栗原さんがねっとりとした笑みを浮かべてそう尋ねた。
いや、確認した。
「そうですね。
ですが、まだ、やるつもりはありませんね。」
答えたのは、私ではなく東雲だった。
「何故ダイっ!?」
古村さん。
どうも道化師のように感じてしまう。
「覚醒融合体の拡大に力を注ぎたいからです。
覚醒融合体でも十分な働きをしているはずです。
まだ、次の段階は早いと思いますね。」
東雲は言った。
「ふぅむ…
まぁ、君らがそう言うなら…
しかし、放出の際には一報くれたまえ。」
栗原さんが言う。
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