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自身の思いと厄介な敵と

クエストが強い敵のせいで無いと知った良太郎ご一行は、いいクエストを探すために隣町のヒュータウンまで行くことにした。道中では一体何が起こるのだろうか?

街の中で装備を一式買って、新たに技を習得した今日。僕たちは明日隣町にでも行って雑魚モンスターを狩ろうという話になった。


改めて2人の装備を見てみよう。シアンの方は、黄色をベースとした鉄の鎧を着ている。

「なぁシアン、それ暑くないの?」

「この中は魔法でずっと涼しいようになってるんですよ。すごいでしょ!」とあたかも自分でやりました!みたいな感じで言っている。他の魔法使いの方がやったんだろうなきっと。


一方レッドは、赤いマントと白い長袖シャツ、腰あたりにベルトが巻かれてあり、そこにはダガーが付いてある。首元には、ワインレッドカラーのマフラーのようなものがあるな。顔を隠す用なのだろうか?


「レッドは少し動きにくそうだけど、意外と動きやすいものなのか?」

「こう見えて結構動きやすいぞ。良太郎は、青のローブに黒のマントで、魔法使いぽくていいな!」

こうやって装備を褒められるの結構嬉しいな。日本では学校以外あまり外に出なかったからな〜。


この日の夕方頃、僕たち3人はギルドの酒場でご飯を食べることにした。

「この焼きキノコのソテー美味しいね」

「鶏肉コロッケも美味いぞ!食ってみろ」

「すいませーん!お酒おかわり!」


こいつらめっちゃ飲み食いするな。後でレインボーしなければ良いのだけど...

「あんま飲みすぎるなよ?」

「わかってますよ〜♪良太郎も飲みません?」


完全に出来上がってる...

「悪いけど、僕は酒飲めないんだよ。未成年!」

そうこうしていたら、既に21時を過ぎていた。さっさとお会計して帰ろう。


案の定、シアンは道端でレインボーしていた。レッドもかなり飲んでいたけど、シアンより酒に強いみたいだ。


部屋に戻り、明日の準備をしている最中。

シアンは何故か「今日は2部屋分予約しちゃった」とほざいていたため、レッドと2人きりである。


「良太郎ってなんで冒険者になったんだ?」とレッドが不意に聞いてくる。

「別の国からいきなりここに道具の不具合かなにかでテレポートされちゃって、気付いたらハーフタウンに居た。そしたらシアンと出会って、一緒に冒険者になった。家族や友達が心配しているだろうから、早く会いたいな…」

端折ってるところはあるものの、ちゃんとれっきとした事実だ。


「相当遠いところに住んでたのか?だとしたらすげぇ災難だな...」レッドは同情してくれたようだ。

「まぁでも、みんな元気でしょ」

「だといいな!」

レッドは満面の笑みでそう言う。その笑顔が枯れないと嬉しい。


朝になった。

僕は寝坊助な2人を起こさないといけないが、中々起きてくれない。なので、思いっきりビンタしたら、怒りながら起きてきた。何か言っているが、適当に返事しとこー。起きなかった奴らが悪いからな。


「ねぇシアン、隣町まで何分くらい歩いたら着く?」

「んー...だいたい40分くらい?」

結構歩かないといけないみたいだが、日本ではちょいちょいあるから慣れっこだ。


「僕はこれくらいは大丈夫だけど、2人は?」

無問題(モーマンタイ)

「OK」


40分以上かかった。

最初の方こそ順調だったが、隣町のヒュータウンが見え始めた頃、モンスターの群れが現れたのだ。

跳ねる毒キノコはともかく、スモールフロッグが厄介だった。


跳ね回るのはキノコと同じだが、小さくて技や魔法が当たりにくいし、すばしっこいし、他の仲間と協力して舌を出して身動きを封じてくるし。シアンと2人きりだったら絶対ここでくたばってた。


僕がカエルの体力を吸い取り、その隙にレッドがトラップを仕掛け、シアンがそのトラップにおびき寄せ、3人で一網打尽にする。途中からはこれで何とかした。


最初の方はと言うと、水色の誰かさんが無理に凸って「ちょっと!なんで私を狙うの!良太郎狙ってよ!私べろで身動き取れないんですけど!誰か助けてよ!」と言い、「おっしゃ!俺が助けてやる!待ってろ!」と言いながらナイフ投げで助けつつ、自身も舌で縛られる、ということをしていた。

僕は木の上からフレイムで援護しつつ、近づいてきたカエルには「こっち来んなお前ら!これでもくらえ!」と言いながらダガーを振り回していた。


「はぁ…はぁ…やっと着きましたね…今度あのカエルを見つけたらライトソードで蹴散らしたいです…」

「俺もこのダガーで切り刻んでやりたい…」

「同感…僕も見つけたらフレイムで焼いてやりたい…」

僕含むみんながあのカエルに怒りをあらわにしている。


とりあえずヒュータウンに着いた…今からこの街を探索していこう。

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