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平和な日々と魔導具店

仲間も増えて賑やかになった良太郎達。今日は特に仕事もクエスト募集もないため、魔道具店に行くことにしたのだが...?

仲間がひとり増えて、前より少し賑やかになったこのパーティ。今日は最近知り合った魔法使いの店に魔法を教わりに皆で行くことにしたのだが...店の扉を開けると、何やら変なニオイが漂ってくる。

「なんだろう、この変な臭いは...?また腐った生物(ナマモノ)の匂いがするぞ...」


「あっすいません、魔導実験の最中でして!」

彼女が魔導具店の店主ことパール。時々変な臭いがすると思ったら、街のど真ん中や店の中で変な実験をする変わった人だ。

「良太郎さん、シアンさん、こんにちは。...あら、そちらの御方はこの前言っていた新しいパーティメンバーですか?」


「その通りだ。俺の名前はレッド、盗賊だ!よろしくな」

聞くところによると、レッドはまだこの街に来たばかりらしい。

「パール魔導具店のパールと申します。今後もご贔屓にしてくださいね!」


「それより、さっきの実験で何をお作りになられていたのですか?」とシアンが不思議そうに言う。

「僕も気になるな、パールさんが作ろうとしていた道具」


「お二人共お目が高いですね!実はこの魔道具、今出来上がったのですが、実はこの魔道具、身につけるだけで全てを破壊できる程の魔力が手に入るんですよ!」


なんだよそれめちゃくちゃ強すぎるじゃないか!こんなの買いだろ!

...次の言葉を聞くまでは、僕もそう思っていた。


「ただ欠点として、目に見えるもの全てを破壊し尽くし、破壊したあとは装着者本人が自爆するものでして...」

...なんだこの商品は!要らないよそんな道具!ただ本人の前で口にするのは失礼だな...と思っていたが。


「「要らなすぎですよ/だろ!!」」

「なんでお前らは失礼なことを言うんだ!!」と2人にゲンコツをお見舞いする。

「すいません、うちの仲間達が。」と自分もお辞儀をしながら、2人にもお辞儀を無理やりさせる。

「いやいやいやいや、大丈夫ですよ」と両手を振りながらパールさんは言う。なんて優しい人なんだ!


というか本来の目的を忘れてた。魔法を教わりに来たんだったよ!

「ねぇパールさん、今日は魔法を教わりに来たんだ。なにかいい魔法ってないかな?」

冒険者カードを見せた方が何を覚えるといいか分かるかもしれないので、カードを手渡した。

僕の冒険者カードをじっくり見てから、パールさんは「そうですね。このスキルポイントですと、『ヒールドレイン』なんていかがでしょうか?相手の体力や魔力を吸い取ったり、逆に仲間に自身の体力や魔力を分け与える技ですが...」と提案する。


このスキルは使えるかもしれない。この前シアンがジャイアンツストーンズの爆発でボロボロになってたし、ちょうどいい。

「分かった、そのスキルにしよう」

「ではさっそく、スキルの習得方法をお教えしますね。スキルは、覚えたいスキルを受けたり、見ることで、冒険者カードにそのスキルの名前が表示されます。あとはレベルで覚える技と同じですね!」


「それでは、よく見ててください。『ヒールドレイン』」

なんだか自身の体が少し疲れた気がした。これがヒールドレインという技か...あと少し身体に痛みが走る。アイツらに使ったらイタズラになるかもなこれは。


「...良太郎さん、なにか悪巧みしてませんか?」

「いやぁまさか、そんなわけ...」とヘラヘラしながら言う。

「ですよね〜。とりあえず、これで私のスキルが表示されるはずです!」と言いながら僕の冒険者カードを返した。まだ返してもらってなかったな...

とりあえず、後ろでワーワー喋りながら商品を勝手に触って、商品を落とした馬鹿共は後で締め上げよう。


「うん。ちゃんと表示されてるな。...っと。これで、僕もスキルが使えるようになったわけか。」

自分の足元に緑の魔法陣が現れ、魔法を習得した。

「ありがとうな、パールさん!」

「いえいえ、そちらこそよく来てくれてありがとうございます!それでは、ご来店ありがとうございました〜」

ドアを開け、嫌がる2人を無理やり引っ張って店を後にする。


「今日はもうやることはないから、自由行動にしよう。解散!」

と言い、それぞれ行きたいところに行くことにした。

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