新しい仲間と爆弾岩
ギルドの酒場で宴をした2人は、きついクエストを受けるため仲間を募集したのだが、背後から現れたのは...?
初めてクエスト達成した翌日。
僕たちは高難易度のクエストを受けるために仲間を募集することにした。
楽なクエストは既に他の冒険者がやってるため、高難易度なクエストを受けざるを得ないのだ。そこで僕も手伝い、シアンが募集の紙を貼ったのだ。内容はこんな感じ。
【仲間募集!非常に和気あいあいとした楽しいパーティです!『シアンさんと仲間になって毎日がすごく楽しいです!』レベル10未満の冒険者に限ります】
「まぁ、こんな感じなら1人は来ると思う」
「そうですかね...」
少し緊張しているようにも見える。
そうこうしていると、後ろから肩をたたかれた。
「君たちがパーティメンバーを募集をした人?」
突然後ろから言われたので結構驚いた。こんなにも早く来るものなのか?
「はい、その通りですが...」
「よかった!俺の名前はレッド。ご覧の通り盗賊だ。そしていつか魔王の首を討ち取る者だ!」
すごく大きな口を言うなこの人。
ただ、僕も魔王を倒そうと思ってるし、目的は同じなのはいいかもな。
「僕の名前は佐藤良太郎。意外かもしれないけど、魔法使い。よろしくね」レッドと手を握りあった。
「...私はシアンと申します。剣士してます。よろしくお願いします」シアンもレッドの手を握る。
「良太郎、シアン、よろしく頼む」
とりあえずレッドは、実力を一応見ておきたいため、今日は仮加入ということにしておいた。
ということで、高難易度の中でマシなクエストを選んだ。どうやら街付近で暴れている巨大な岩(通称ジャイアンツストーンズ)が大量現れて、作物を荒らしていて育たなくなっていたり、農家の人が大怪我をして人参やじゃがいもなどの作物が届かなくなっているらしい。この世界は食材どころか岩も動くのかよ。いつか家とか動くんじゃね?
「俺にはトラップを貼るスキルがある。だから貼ったところにおびき寄せようぜ。」
「それいいね、僕か魔法使っておびき寄せる」
「いいや私がやります!『ライトソード』!」
またコイツ勝手に技使いやがった!
ジャイアンツストーンズ達がシアン側を向き、追いかけ始める。足跡的なのがデカすぎて潰されそう。
「よし、ここら辺に貼るか。『インビズィブルトラップ』。」
どうやら彼は、見えない罠を仕掛けることができるようだ。一応僕らには見えるが、モンスターには見えてないのだろうか?
そうこう考えているうちに、ストーンズ達がいっせいに罠にかかり、すごく硬い糸か何かで身動きか取れなくなった。
「今だ!『フレイム』!」
奴らに向かって火の玉が放たれ、何体か爆発した。こいつら爆弾か何かかよ。
「私もー!『ライトソード』!」
帯電した剣で、残りのヤツらを全て一掃した。全員諸共爆ぜたため、シアンがボロボロになる。
「うわぁぁぁぁぁん!!なんでこいつら爆発するのおおおおおお!!」
「お前ちゃんと見てなかったのかよ!思いっきり爆発してただろ!!」
「...君たちいつもこんな感じなのか。楽しそうだ」と笑いながら言う。結構疲れるぞ〜。
ギルドに戻り、クエスト完了の報告をしに行った。
「ジャイアンツストーンズの群れを討伐した報酬は、45万マネーとなります。お疲れ様でした!」
この間のキノコよりも多いな。爆発でくたばる可能性がある文、報酬が多いのか。
「今回はとりあえず報酬山分けで行こう。みんなで頑張ったんだし!」ガッツポーズをしながら言う。
「そのアイディアいいですね良太郎!」
「だいたい15万くらいだね。はい!」みんなにマネーを分ける。
「今日は俺たち3人で酒場で飯食おうぜ。動いたから腹減っちゃった。」ほんとに腹減ってるみたいだ。僕もお腹すいたし丁度いいか。
3人でいろいろ食べながら、改めてよろしく頼むと3人で手を重ねる
「「「魔王倒すぞ!おー!」」」