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初めてのクエストとレベルアップ

お父さん、お母さん、そしておばあちゃん。良太郎です!お元気ですか。あの日からいきなり帰ってこなくなり、心配なさっているところでしょう。でも大丈夫です。僕は今、古い土管に吸い込まれ、異世界に飛ばされてしまいましたが、そこで出会った仲間の「シアン」という女性と楽しく過ごしています。

この異世界に来て数ヶ月が経過したのだが...

何回募集クエスト一覧を見ても、上級者や中級者向けのクエストばかりだ。ここら辺の弱いモンスターは他の冒険者に軒並み倒されてしまったのだろう。

そのため、この数ヶ月間ずっと石炭を運んだり、石を掘ったりなどと労働者をしてる。


元気よく「良太郎〜!こっちにレンガ持ってきてください!」と聞こえた。シアンの声だろう。

「はいよー!」と大きな声で返事をする。

レンガを持ってきた時に愚痴をこぼした。


「シアン、ここで労働しに来た訳じゃないんでしょ。冒険者やりに来たんだけど...」

「...そういえばそうでしたね。私としたことがうっかり」一瞬キョトンとした顔で言った。

忘れんぼなのだろうか?


「でも、クエスト一覧見たけど僕らに合うクエストなくてさ。」

するとシアンは、思いついたかのように「それなら、少し遠出して簡単な討伐クエストに行きませんか?それなら私たちのレベルにも合うと思いますよ!」と言う。

まぁそうするしかないよな、と思いながら今日は作業するのであった。


「この労働が終わったら、遠出で初心者用のやつないか探してみよう」と提案してみる。

「そうしましょう!ええそうしましょう!」と道具を振り回しながら...

「危ないからやめろ?」


夕方頃になって労働が終わった。

「ご苦労さまでーす!」「ありがとうございました!」と、明るい声が後ろから聞こえる。


早速冒険者ギルドで、良さそうなクエストを見つけた。

「えーっと、跳ねる毒キノコの討伐...?」この世界は植物も自我持ってんの?

「はい。少し遠いですが、跳ねながら毒素を振りまくモンスターです。攻撃力は弱いですが、毒素に気をつけてくださいね。」

「ねぇ、その毒素って吸ったらやばい?」と、シアンにこっそり聞く。

「微量なら大丈夫ですが、沢山吸ってしまったら、大変なことになりますよ。」

めっちゃ危険なやつじゃねぇか!!これ大丈夫なのか!?


...でもまぁ、見たところ1番楽なのは今はこれしかないか。

「とりあえず、明日になったらこのクエスト受けよう。今日は武具と防具を揃えないと。」

「ええほうひはひょ!」食べ物を口に含めながら言う。

「ちゃんと食って、飲み込んでから言いな」



翌日...

『ミッション!3日以内に跳ねる毒キノコを10体討伐せよ!』


とりあえず、目的地である草原に着いた。なんだか、マ〇オで出てきそうな巨大キノコみたいなサイズと色合いだな...

...ん?

「ちょっと良太郎!助けてください!!大量のキノコが私目掛けて追いかけてくるんですけど!!」

それはそれは滅茶苦茶必死に逃げ回っていた。

「僕だって魔法覚えてないし攻撃力乏しいから無理だよ!!そうだシアン、アンタ剣持ってたろ!それで切ってしまえ!」

「そういえばそうでした!!」と言いながら片手剣を構える。


...コイツもしかして知能低い?

「うおりゃああああああ!!」と奇声?を言いながら、彼女は追いかけてくるキノコ達を細切れにするのだった。

4匹のキノコは「キノキノコォ...」と言いながら倒れる。

「すっすげぇ...」と関心しているのもつかの間。今度は2匹のキノコが僕目掛けて走ってくる。


ヤケクソになって、「これでもくらえやぁぁぁぁ!」と、拳を構えキノコ目掛けて凸る。殴った感触はあったが、一切ダメージを受けていない様子であった。そして...

キノコ2匹により、至近距離で毒霧攻撃を食らってしまった。

「ぐぁぁぁ!くっせぇ!気分悪くなった!シアン、助けてくれ〜!!」と滅茶苦茶焦る。

「も〜しょうがないですね〜」とシアンは爆笑しながら助けてくれた。後でぶん殴ってやろうかな。


気づけばあたりは夕方になっていた。

こんな感じで、今のところはキノコは6匹仕留められた。が、流石に少しキツくなってきた。

「…今日のところは街に戻って、また技を覚えてから出直そ?」と提案してみる。が、

「え〜良太郎がやられてるところもっと見たいんですが...」とやべぇこと言う。


「ずっと毒霧吸わされる身にもなってくれ...」と疲れた感じで言うと、

「しょうがないですね...今日のところは引き上げるとしましょう」と渋々乗ってくれた。


跳ねる毒キノコ6匹分をギルドで買い取り、新たに技を習得することにした。

「跳ねる毒キノコ6匹で、150,000マネーとなります。ご確認ください!」

雑魚モンスターでも、数が多いとそれなりには稼げるのか...さて、僕のレベルは...2上がったのか。


「見てください!私もレベル4になりました!」と楽しげな感じで言う。

「レベルの低い冒険者ほど、レベルが上がりやすいんですよ」と受付のお姉さんが助言をくれる。

「レベルが一定数上がると、こちらの『覚える技、魔法』の一覧に技や魔法が表情され、レベルが上がる度にもらえるスキルポイントで技を習得することができますよ!」


試しに僕の冒険者カードに表情されている「フレイム」を選択してみる。


すると、自分の足元に緑の魔法陣が現れ、当辺りが暗くなってゆく。

「うおぉ!これでこのスキルは僕のものになるのか!」と感激する。

シアンも同様に「ライトソード」と言う技を習得し、「これで、この技は私のモノ...!!」と感激しているようだ。


「スキル習得、おめでとうございます!これからも頑張ってくださいね!」

これでようやく、魔法が使える...!!

「明日、残りのヤツらをこの魔法で倒そう!」

「はいっ!頑張りましょう!」

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